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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ナブテスコ、住友林、コロプラ

ナブテスコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ナブテスコ <6268>  3,390円  +40 円 (+1.2%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>が3日続伸。25日の取引終了後、17年に買収した独子会社オバロ社製のアクチュエーターが、独アウディ「A8」20年モデルの「AUDI プレディクティブアクティブサスペンション」に正式採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。オバロ社が開発したアクチュエーターは、それぞれのホイールを独立して制御することで、アクティブサスペンションによる車体制御、特に凹凸が激しい路面走行時の快適性を大幅に改善するほか、旋回時のロールや加減速時の車体の動きも抑制することができるという。また、アダプティブ・エアサスペンションとアウディ・ドライブセレクトとの連携により、快適な乗り心地と運転性能を高い次元で両立することを可能にしたとしている。

■住友林業 <1911>  1,588円  +6 円 (+0.4%)  本日終値
 住友林業<1911>が6日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1540円から2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、米国の住宅市場回復を背景に21年3月期、22年3月期の利益成長加速の確度が向上し、株価バリュエーションが切り上がると予想。20年3月期営業利益について、会社予想の510億円に対して525億円を見込み、21年3月期は同586億円と予想している。

■コロプラ <3668>  1,355円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 コロプラ<3668>が続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し戻り相場入りの様相を強めている。1400円台は今月1日以来約4週間ぶり。今週29日金曜日が米国ではブラックフライデーで年末商戦入りの号砲となる。ゲーム関連株には追い風が意識されるなか、同社はスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>との共同ゲームタイトル「ドラゴンクエストウォーク」が大ヒットしており、物色人気が再燃している。日証金では貸株制限の規制が入っている状態ながら、引き続き株式需給面の取り組み妙味も株価上昇の思惑につながっている。東証信用残は信用倍率1.04倍(15日申し込み現在)と売り買い拮抗で引き続き注目度が高い。

■エア・ウォーター <4088>  1,789円  -250 円 (-12.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 25日、エア・ウォーター <4088> が2700万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限405万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約15.6%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月4日から9日までのいずれかの日に決定する。最大で約597億円の調達資金については、事業譲渡に伴う銀行借入金の返済や買収資金などに充てる。

■山田コンサル <4792>  1,705円  -159 円 (-8.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 25日、山田コンサルティンググループ <4792> が既存株主による82万6300株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限12万3900株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で95万0200株と発行済み株式数の約5%となり、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は12月2日から5日までのいずれかの日に決定される。

■DyDo <2590>  4,575円  -65 円 (-1.4%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>が反落。25日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の販売状況で、国内飲料事業の販売函数が前年同月比6.8%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。炭酸飲料や果汁飲料は伸長したものの、主力のコーヒー飲料が同8.4%減と落ち込んだことが響いた。なお、11月までの累計では前年同期比3.7%減だった。

■丸井グループ <8252>  2,670円  -25 円 (-0.9%)  本日終値
 丸井グループ<8252>は反落。大和証券が25日付で、投資判断を「1」から「2」としたことが弱材料視されたようだ。同社では、引き続き小売を起点とした独自のビジネスモデル、持続的な企業価値向上に注目としているが、直近の株価上昇を反映し投資判断を引き下げたという。なお、目標株価は2600円から2900円へ引き上げられている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,211円  -37 円 (-0.9%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯のなか、前日終値を若干下回る水準で推移している。売買代金は東証1部トップとなっている。市場では「きょうは同社が出資する中国電子商取引大手のアリババグループが香港取引所に上場し、公開価格を初値が上回った。これ自体はポジティブだが、事前に織り込みが進んでおり出尽くし的なムードが漂っている」(国内ネット証券大手)という。同社の株価は11月に入り底入れ反発に向かったが上値が重い。「今回の香港取引所へのアリババ上場は、重複上場であり、ソフトバンクGへの収益的なメリットも限定的。ウィーカンパニーへの投資失敗をリカバリーできるイメージからは程遠い」(同)という見方が強いようだ。

■ログリー <6579>  2,320円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 ログリー<6579>が後場急伸。複数のメディアで、個人情報保護委員会が企業のCookie利用を規制する方向で検討していると報じられていることを受けて、Cookieを使用せずにユーザー属性を推定する技術を確立し、特許を取得している同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■ギグワークス <2375>  1,650円  +168 円 (+11.3%)  本日終値
 ギグワークス<2375>が3連騰。法人向け中心にIT支援サービスを展開するが、IT人材の派遣やレンタルオフィス事業など業務テリトリーは極めて幅広い。そのなか、5G基地局工事の受託も手掛けており、会社側では「具体的な受注獲得という点ではこれからだが(5G関連の)商談・案件はこちらで対応しきれないほど多い」としている。今後、東京五輪を前に国内基地局整備が急速に進むことが予想されるなか、同社の活躍余地は大きく広がるとの見方が足もとの株高につながっているようだ。

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