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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日立化、レーザーテク、ヘリオス

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立化成 <4217>  4,000円  +535 円 (+15.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 日立化成<4217>が急騰。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日立製作所は25日、グループの中核子会社である化学大手、日立化成の売却を巡り、総合化学メーカーの昭和電工に買収の優先交渉権を与えることを決めた」と報じられており、TOBを巡る思惑が台頭しているようだ。記事によると日立化成<4217>が25日の取締役会で昭和電工<4004>に優先交渉権を与えることを決め、日立製作所<6501>も同意したという。これに対して昭和電工は「当社が発表したものではない。企業価値向上を目的に日立化成の株式取得を含めさまざまな検討をしているが、現時点で決定した事実はない」とコメントしている。

■ヘリオス <4593>  1,469円  +101 円 (+7.4%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が大幅高で5日続伸。午前9時ごろ、急性呼吸窮迫症候群を対象とする体性幹細胞再生医薬品HLCM051が希少疾病用再生医療等製品に指定されたと発表しており、これが好感された。なお、19年12月期業績への影響は、今後開示すべき事項が発生した場合開示するとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  6,130円  +330 円 (+5.7%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が大幅反発。25日の取引終了後、LINE<3938>のオンライン法律相談事業「LINE弁護士相談」に参画したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「LINE弁護士相談」は、LINE上で専門分野や地域ごとに弁護士を検索し、無料で相談ができるサービス。多様化する現代の法律トラブルはもちろん、相続や離婚、交通事故や刑事弁護、企業法務や金銭問題などについて無料で弁護士に相談することができる「無料Q&A」と、25万件を超える様々なトラブル事例をいつでも閲覧することができる「サポートプラン(300円/30日)」を展開しており、弁護士COMはQ&Aのコンテンツと弁護士ドットコムによる回答の提供を開始したとしている。

■マクニカ富士 <3132>  1,896円  +85 円 (+4.7%)  本日終値
 25日、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.8%にあたる110万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月26日から20年3月24日まで。

■レーザーテック <6920>  9,160円  +410 円 (+4.7%)  本日終値
 25日、レーザーテック <6920> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、年間配当を従来計画の78円→55円に修正。実質1.3%の増額となる。

■アドバンテスト <6857>  5,430円  +190 円 (+3.6%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置メーカーやSUMCO<3436>など半導体素材メーカーが軒並み高に買われた。米中貿易協議の進展期待から前日の米国株市場では半導体関連株が買われ、全体相場を牽引した。特にモルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた画像処理半導体大手のエヌビディアが5%近い上昇をみせるなど人気となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も6日ぶりに反発に転じている。これを受けて東京市場でも半導体関連株全般に物色の矛先が向いた。

■グンゼ <3002>  5,190円  +160 円 (+3.2%)  本日終値
 グンゼ<3002>が7日ぶりに反発。大和証券が25日付で、投資判断を新規「2」、目標株価6000円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、メンズインナーの収益拡大と中長期的なメディカルの成長に注目。また、今後収益モメンタムの改善やROEの上昇が見込まれる点なども評価している。

■旭化成 <3407>  1,262.5円  +21.5 円 (+1.7%)  本日終値
 旭化成<3407>が3日続伸。同社は25日取引終了後、米製薬会社ベロキシスの株式を100%保有する持ち株会社を旭化成のデンマーク子会社によるTOBで買収することを決定したと発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。この買収に伴い米国医薬品市場における事業基盤を獲得し、両社の医薬事業の価値を高め、医薬品・医療機器のグローバル化を進化させる方針。なお、TOBに要する資金は日本円で約1432憶円。

■デジタルアーツ <2326>  6,070円  +80 円 (+1.3%)  本日終値
 デジタルアーツ<2326>が続伸。この日、クラウド型のセキュリティーサービス「DigitalArts@Cloud(デジタルアーツアットクラウド)」のWebセキュリティーサービス「i-FILTER@Cloud」とメールセキュリティーサービス「m-FILTER@Cloud」の価格改定と新ラインアップの提供を12月2日に開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。提供価格を大幅に見直すとともに、小規模の顧客でも購入しやすいよう最小購入ライセンス数を引き下げたという。また、ニーズを細分化しWebの有害情報対策とメールの誤送信対策の新ラインアップも提供を開始するとしており、新規顧客の獲得が期待されている。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,974円  +38 円 (+1.3%)  本日終値
 伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が反発。この日、機械設備や人、作業工程などをコンピュータ上で再現し、生産の最適化につなげるデジタルツインソリューションの提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。デジタルツインとは、工場や物流における物理的な環境(フィジカル空間)をそのままコンピューター上で再現し、プロセス全体の最適化を図る手法。今回、同社が提供するソリューションは、予測のための人工知能(AI)と最適化や制御のためシミュレーション機能を組み合わせたのが特徴で、工場設備の異常をAIでリアルタイムに予測し、その予測に基づきシミュレーションを実行して工場の最適な生産計画を算出することができるほか、シミュレーションのパラメータをAIで調整して計画策定の効率化につなげることなどもできるという。同社では製造や物流の分野を中心に展開し、1年間で10社への提供を目指すとしている。

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