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【市況】今週の【早わかり株式市況】6週ぶり小反落、米中協議・香港情勢で不安定も底堅い展開

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は6週ぶりに反落、米中協議先行きに思惑が錯綜し不安定な動き
 2.香港では政情不安を背景にハンセン指数が大きく売られ、市場心理が悪化
 3.トランプ大統領の講演を受け、米中貿易交渉に対する楽観ムードがしぼむ
 4.今週木曜日は中国経済指標が嫌気され、日経平均は約1ヵ月半ぶりの続落
 5.週末は米中協議における部分合意への期待が再燃し、先物主導で切り返す

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比88円(0.38%)安の2万3303円と6週ぶりに小幅ながら反落した。

 今週の相場を左右したのは、主に米中協議の先行きに対する思惑、香港情勢、そして中国経済への警戒感の3つ。前週に日経平均は4営業日すべて高く、大幅に水準を切り上げていたこともあって、その反動が出たともいえる。

 週明けの11日(月)は5日ぶりに日経平均が反落。香港の政情不安が取り沙汰されるなか、香港ハンセン指数の大幅下落などが嫌気され利益確定売りを促した。ただ、下値は固かった。12日(火)は大きく反発した。香港ハンセン指数がいったん下げ止まり、海外ヘッジファンドの先物への買いが現物株市場も浮揚させる形となった。13日(水)は久しぶりに200円超の下げをみせた。トランプ米大統領の講演を受けて米中協議に対する過度な進展期待が剥落したほか、香港ハンセン指数が再び下値を探る展開となり、アジア株が総じて軟調だったことが重荷に。為替の円高も逆風材料となり、日経平均は一時250円近い下げをみせた。14日(木)は続落し、日経平均は一時2万3000円近辺まで水準を切り下げる場面があった。続落したのは約1ヵ月半ぶりのこと。取引時間中に発表された中国の経済指標が事前予測を下回り、市場心理を悪化させた。しかし、週末の15日(金)はヘッジファンドの先物買い戻しで切り返す展開に。米中交渉における第1段階での部分合意が接近しているとの観測や、香港株が下げ止まったことが、リスクオフに傾きかけた市場にストップをかけた。

■来週のポイント
 来週も米中貿易協議や香港情勢を巡り不安定な相場展開が続きそうだ。ただ、下値には海外勢を中心に買いが入るとみられることから下げは限定的になりそうだ。

 重要イベントとしては、国内では20日朝に発表される10月貿易統計や22日朝に発表される10月全国消費者物価指数が注目される。海外では19日に発表される米国10月住宅着工件数のほか、引き続き米中貿易協議に注視が必要だろう。

■日々の動き(11月11日~11月15日)

【↓】  11月11日(月)―― 5日ぶり反落、アジア株安受け利益確定売り優勢
 日経平均 23331.84(  -60.03)  売買高12億4128万株 売買代金 2兆1814億円

【↑】  11月12日(火)―― 反発、先物主導で上げ幅を拡大し年初来高値更新
 日経平均 23520.01( +188.17)  売買高12億5976万株 売買代金 2兆2015億円

【↓】  11月13日(水)―― 反落、米中協議の過度な期待剥落し売り優勢
 日経平均 23319.87( -200.14)  売買高12億1532万株 売買代金 2兆1558億円

【↓】  11月14日(木)―― 続落、米中交渉先行き不透明感で売り優勢
 日経平均 23141.55( -178.32)  売買高14億0040万株 売買代金 2兆2436億円

【↑】  11月15日(金)―― 3日ぶり反発、米中協議の前進期待で買い優勢
 日経平均 23303.32( +161.77)  売買高13億6514万株 売買代金 2兆2269億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、21業種が下落
 (2)出光興産 <5019> など石油、国際石開帝石 <1605> など鉱業株が大幅反落
 (3)住友鉱 <5713> など非鉄、神戸鋼 <5406> など鉄鋼、クボタ <6326> など機械といった景気敏感株が売られた
 (4)日産自 <7201> など自動車、日立 <6501> など電機といった輸出株は総じて軟調
 (5)金融株はまちまち
   第一生命HD <8750> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行は低調も
   野村 <8604> など証券、オリックス <8591> などその他金融は堅調
 (6)日水 <1332> など水産・農林、三菱倉 <9301> など倉庫、SB <9434> など情報・通信といった内需株の一角は上昇

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(1) 5G
 2(2) 全固体電池
 3(5) 人工知能(AI)
 4(9) 量子コンピューター ── 注目度高い、テラスカイなど新たに頭角現す
 5(3) 半導体
  ※カッコは前週の順位


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