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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

三井金 <日足> 「株探」多機能チャートより

■三井金 <5706>  2,756円 (-419円、-13.2%)

 東証1部の下落率2位。三井金属 <5706> が続急落。11日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から4770億円(前期比4.2%減)へ、営業利益を260億円から165億円(同9.5%減)へ、純利益を170億円から50億円(同6.6%増)へ下方修正したことが嫌気された。キャリア付極薄銅箔や電子材料用金属粉などスマートフォン向け製品の販売量が減少していることに加えて、自動車部品セグメントの販売量が減少していることが要因。更に足もとで金属価格が想定を下回って推移していることなども響くとしている。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高2381億円(前年同期比5.0%減)、営業利益53億4500万円(同42.2%減)、純利益18億2500万円(同59.9%減)だった。

■MDV <3902>  1,073円 (-97円、-8.3%)

 東証1部の下落率3位。メディカル・データ・ビジョン <3902> が急反落。11日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、営業利益を5億円から6億5000万円(前期比84.9%増)へ、最終利益を2億7900万円から4億円(同5.8倍)へ上方修正したが、営業利益で7億円強を見込んでいた市場予想に届かないことから、失望売りが出たようだ。患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧できるWEBサービス「カルテコ」と、患者が自由に支払い条件を設定できる医療費後払いサービス「CADA決済」などを融合した、既存の電子カルテと連結させる病院向けデジタル健康ソリューション「CADA-BOX」の目標受注件数の未達成や、重点子会社の新規事業の進捗の遅れなどで売上高は42億5000万円から38億4000万円(同7.3%増)へ下方修正した。ただ、利益率の高いデータ利活用サービスのアドホック調査が伸長するとともに、従業員一人当たりの生産性向上に取り組んだことが販管費の抑制につながり利益を押し上げるとしている。なお、第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高27億5700万円(前年同期比14.7%増)、営業利益4億6100万円(前年同期1800万円の赤字)、最終利益3億1100万円(同1億4200万円の赤字)だった。

■堀場製 <6856>  7,010円 (-570円、-7.5%)

 東証1部の下落率4位。堀場製作所 <6856> が急反落。11日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を2130億円から2070億円(前期比1.7%減)へ、営業利益を250億円から230億円(同20.2%減)へ、純利益を175億円から160億円(同28.3%増)へ下方修正したことが嫌気された。直近の受注動向から自動車計測システム機器部門の販売予想を引き下げたことに加えて、医用システム機器部門におけるユーロ安や研究開発費の増加を織り込んだという。また、科学システム機器部門でアジアを中心に販売が減少していることも響くとしている。なお、第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高1370億3000万円(前年同期比6.2%減)、営業利益120億500万円(同32.8%減)、純利益84億2600万円(同37.5%減)だった。

■ソースネクス <4344>  470円 (-37円、-7.3%)

 東証1部の下落率5位。ソースネクスト <4344> が急反落。同社は11日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比31.6%減の3.5億円に落ち込み、通期計画の16億円に対する進捗率は22.0%にとどまり、5年平均の49.0%も下回った。

■Vテク <7717>  5,870円 (-380円、-6.1%)

 東証1部の下落率9位。ブイ・テクノロジー <7717> が急反落。同社は11日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.0%減の62.6億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の128億円→104億円(前期は167億円)に19.1%下方修正し、減益率が23.4%減→38.0%減に拡大する見通しとなった。

■メック <4971>  1,786円 (-21円、-1.2%)

 メック <4971> が3日続落。12日は反発して始まったものの、年初来高値を更新したあとは値を消す展開となった。同社は11日取引終了後に、19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算を発表。営業利益は13億6600万円(前年同期比21.8%減)となったが、通期計画15億5000万円に対する進捗率は88.1%に達した。7-9月期に限った営業利益は7億5500万円となり、直前四半期(4-6月)からは86.9%増加。主力の薬品事業でエッチング剤や密着向上剤が伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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