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【材料】丸運---2Qは営業収益が0.9%増、主力の貨物輸送部門が堅調に推移

丸運 <日足> 「株探」多機能チャートより

丸運<9067>は6日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。営業収益は前年同期比0.9%増の251.27億円、営業利益は同18.9%減の3.80億円、経常利益は同14.0%減の4.57億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同5.2%減の3.16億円となった。

貨物輸送の営業収益は前年同期比4.3%増の126.30億円、経常利益は同2.43億円増の4.50億円となった。価格改定の取り組みで一定の成果が得られたこと、既存顧客への営業拡販や新規拠点開業等により、堅調に業績が伸張したことに加え、前年度に発生した西日本豪雨の影響により減少した鉄道コンテナ輸送の取扱数量も復調しつつある。

潤滑油・化成品の営業収益は前年同期比3.3%減の25.75億円、経常利益は同0.23億円減の0.60億円となった。既存顧客での需要の減少にともない配送数量が減少した。また、化成品部門は、乗務員不足等による車両不足と既存顧客の販売施策の一部変更があったこと等による影響があった。

国際貨物の営業収益は前年同期比11.5%減の34.77億円、経常損失は同1.72億円減の0.23億円の赤字となった。外貿コンテナ貨物は主力のアジア向けが米中貿易摩擦や中国経済の減速の影響により減少し、国際航空貨物は半導体関連貨物が低調な荷動きになった。海外事業では、中国現地法人が倉庫を増床したことによる収益押し上げ要因はあったものの、米中貿易摩擦による中国からの輸出の落込みや中国経済減速にともない個人消費の伸びが鈍化していること等を背景に、中国国内での貨物取扱数量が減少した。

石油輸送の営業収益は前年同期比3.8%増の64.21億円、経常利益は同1.48億円減の0.14億円となった。輸送数量は対前年同期比ほぼ横ばいとなり、また構内作業等石油輸送以外の収益が増えたものの、労務費の増加および車両更新投資にともなう償却費負担等の経費増加により減益となった。

2020年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比5.0%増の540.00億円、営業利益が同17.6%増の15.00億円、経常利益が同11.7%増の16.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.4%減の11.00億円とする期初予想を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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