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【材料】クイック---2Q増収・2ケタ増益、売上高・利益とも過去最高を更新

クイック <日足> 「株探」多機能チャートより

クイック<4318>は10月31日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.3%増の108.64億円、営業利益が同14.3%増の23.05億円、経常利益が同14.2%増の23.21億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同12.2%増の15.52億円となり、売上高・利益とも同期間における過去最高を更新した。

人材サービス事業の売上高は前年同期比14.1%増の73.22億円、営業利益は同13.5%増の21.30億円となった。人材紹介において、建設・土木分野における施工管理技術者の紹介が好調で、一般企業向け専門職・技術職の人材紹介の業績も拡大した。また、病院や介護施設等を対象とした看護師紹介及び人材派遣・紹介予定派遣・業務請負等における看護師派遣及び保育士派遣、専門性の高いIT・WEB関連職種やオフィスワーク等のパートタイム派遣はそれぞれ堅調に推移した。

リクルーティング事業の売上高は同3.1%減の16.89億円、営業利益は同16.2%増の4.10億円となった。2021年3月卒業予定の大学生をターゲットとしたインターンシップサイトへの広告やイベントの取り扱い等が好調だった。また、中途採用領域も正社員及びアルバイト・パートの求人広告の取り扱いが底堅く推移した。さらに前期から本格的に取り扱いを開始したIndeedも、厳しい採用環境を背景に顧客企業からのニーズが強く、取り扱いが拡大した。(派遣登録スタッフ募集のための一部メディアについては、取扱手数料のみの売上計上となったため、前年同期比で売上高が減少したが、仕入原価である広告掲載費を差し引いた粗利は伸びている。)

情報出版事業の売上高は同8.6%増の9.99億円、営業利益は同93.1%増の0.74億円となった。住宅情報誌及び北陸の結婚情報メディア、生活情報誌の業績はほぼ横ばいとなったが、前期下半期にスタートしたIndeedの取り扱いが拡大した。また、折り込みチラシ等のポスティングサービスが順調だったことに加え、「ココカラ。」ブランドで展開するコンシェルジュサービスも、転職・家づくり・ブライダルの全領域とも業績が大きく拡大した。

その他の売上高は同0.4%減の8.51億円、営業利益は同30.4%減の0.87億円となった。ネット関連事業は、人材紹介会社の集合サイトの広告収入やネット広告取り扱い代理サービスが低調だった一方で、人事・労務に関する情報ポータルサイト「日本の人事部」の広告収入が堅調に推移した。海外事業では、北中米(米国及びメキシコ)において、人材紹介の業績が拡大。アジア(中国・ベトナム)は、中国において相談顧問サービスや規定作成等の人事労務コンサルティングの業績が堅調だったことに加え、ベトナムでの現地日系企業に対する人材採用支援が好調だった。また、英国では、英国国内企業への人材紹介、人材派遣が伸び悩んだ。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比9.2%増の209.40億円、営業利益が同13.1%増の29.20億円、経常利益が同4.7%増の29.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.5%増の19.95億円とする期初計画を据え置いている。

《MH》

 提供:フィスコ

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