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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ケーヒン、富士通、シマノ

ケーヒン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日信工業 <7230>  2,193円  +400 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
■ケーヒン <7251>  2,298円  +400 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 日信工業<7230>、ケーヒン<7251>、ショーワ<7274>が売買取引再開後ともに買いを集め、ストップ高に買われた。今朝の日本経済新聞電子版などで、「日立製作所とホンダは傘下の自動車部品メーカー4社を合併し、新会社を設立する」と報じられており、日立製作所<6501>完全子会社の日立オートモティブシステムズと、ホンダ<7267>が筆頭株主の前述3社を合併するとあることが好材料視された。日立では朝方、「当社が発表したものではない。同件については、本日の取締役会に附議する予定であり、決定次第速やかに公表する」とコメントしているが、4社が合併すれば国内第3位の自動車部品メーカーが誕生することになり、コストの抑制だけではなく、技術開発なども強化されるとの期待が高まっている。

■JBCCHD <9889>  1,842円  +264 円 (+16.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 JBCCホールディングス <9889> が急騰。29日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比47.6%増の21.2億円に拡大し、従来予想の17.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。超高速開発案件や業務改善アプリ開発などのクラウド案件の受注が伸びたほか、セキュリティサービスやWindows10更新関連のシステム販売が好調だったことが寄与。通期計画の29.5億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れが期待される状況にある。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の42円→50円(前期は46円)に増額修正した。また、発行済み株式数の1.82%に相当する30万株(金額で6億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■SBテクノロジー <4726>  2,093円  +205 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 29日に決算を発表。「上期経常が72%増益で着地・7-9月期も2.3倍増益」が好感された。
 SBテクノロジー <4726> が10月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比72.4%増の13.4億円に拡大し、通期計画の29億円に対する進捗率は5年平均の32.1%を上回る46.2%に達した。
  ⇒⇒SBテクノロジーの詳しい業績推移表を見る

■シマノ <7309>  17,710円  +1,690 円 (+10.6%)  本日終値
 シマノ<7309>が続急伸。29日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、純利益を493億円から553億円(前期比2.5%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期累計期間でアジア通貨安の影響から営業外収益が発生したことや、中国工場の公有地返還に伴う特別利益を計上したことが要因としている。なお、売上高3620億円(同4.0%増)、営業利益670億円(同2.0%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2695億2300万円(前年同期比6.1%増)、営業利益503億9400万円(同5.4%増)、純利益427億9900万円(同7.0%増)だった。自転車部品で新製品が好調だった効果や販売単価が上昇したことが寄与。また、釣具で新製品を含む高価格帯リールが好調を維持したことも貢献した。

■デクセリアルズ <4980>  955円  +86 円 (+9.9%)  本日終値
 デクセリアルズ <4980> が急騰。29日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の29.1億円に伸び、従来の29.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。スマートフォンや車載向け異方性導電膜の販売が好調だった。また、スマホのカメラモジュール向け精密接合用樹脂の新規採用が増加したことも上振れに貢献した。通期計画の37.5億円に対する進捗率は77.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■J-オイルミルズ <2613>  4,625円  +380 円 (+9.0%)  本日終値
 29日に発表した「日清オイリオと業務提携の協議開始」が買い材料。
 日清オイリオグループ <2602> と搾油事業での業務提携について協議を開始。

■アサヒホールディングス <5857>  2,523円  +192 円 (+8.2%)  本日終値
 アサヒホールディングス <5857> が続急伸し、年初来高値を更新した。29日大引け後、20年3月期の連結税引き前利益を従来予想の143億円→168億円に17.5%上方修正。増益率が6.7%増→25.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。貴金属価格が想定より上昇することに加え、貴金属リサイクルの回収量が計画を上回ることが利益を押し上げる。

■日本トリム <6788>  5,280円  +395 円 (+8.1%)  本日終値
 29日に決算を発表。「上期経常が14%増益で着地・7-9月期も54%増益」が好感された。
 日本トリム <6788> が10月29日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の15.1億円に伸び、通期計画の25.3億円に対する進捗率は60.0%となり、5年平均の57.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒日本トリムの詳しい業績推移表を見る

■富士通 <6702>  9,697円  +697 円 (+7.7%)  本日終値
 富士通<6702>が大幅高に買われ年初来高値を更新した。時価はリーマン・ショック以前の2007年1月以来約12年10カ月ぶりの高値圏に浮上した。同社は29日取引終了後、20年3月期の業績予想を上方修正、営業利益は従来予想の1300億円から1600億円(前期比23%増)に大幅増額、これがポジティブサプライズとなった。企業のIT投資需要が旺盛となるなかシステム開発事業が好調で全体業績を牽引している。パソコンの買い替え特需なども収益押し上げ要因となった。

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