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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東映アニメ、ソフトバンクG、中村超硬

東映アニメ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東映アニメーション <4816>  5,270円  -170 円 (-3.1%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>は反落。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を462億円から550億円(前期比1.3%減)へ、営業利益を120億円から150億円(同4.7%減)へ、純利益を85億円から107億円(同5.9%減)へ上方修正したが、営業利益で165億円前後を見込んでいた市場予想に届かないことで、失望感からの売りが出たようだ。上方修正は、国内外でのアプリゲーム化権販売が堅調に推移していることに加えて、上期において海外で「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」の商品化権販売や「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けた国内のタイアップ・販促向け許諾が好調だったことが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,067円  -123 円 (-2.9%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続落。同社は23日、米シェアオフィス大手のウィーワークを運営するウィーカンパニーに対して最大95億ドル(約1兆円)の支援を行うと発表した。ソフトバンクグループは「ビジョン・ファンド」を通じてウィーカンパニーに投資しているが、今夏に米国で予定されていた同社のIPOは企業価値の急落で頓挫。ウィーワークへの投資はもくろみが外れ、金融支援が迫られる格好となったことから、急成長中の未上場企業である「ユニコーン」に積極投資しているソフトバンクグループの経営戦略に対する警戒感が膨らむ格好となっている。ただ、SMBC日興証券では23日、ウィーワーク問題に関して、長期にわたってソフトバンクグループを見てきた日本の投資家にとって「またか」という程度の印象、とし「ニュースフローが出尽くした頃には買い戻しにより、株価水準が改善していると考えている」と指摘。同証券ではソフトバンクグループの投資評価を「1」、目標株価は6200円としている。

■中村超硬 <6166>  758円  +200 円 (+35.8%) ストップ高   本日終値
 中村超硬<6166>はストップ高。前日まで3日連続のストップ高を記録、きょうは値幅制限が上方拡大となり通常の2倍である200円となったが、それでも上限ラインで買い注文が集中する異色の展開となっている。人気化の発端は、17日取引終了後に科学技術振興機構(JST)の委託で取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」について、JSTから成功認定されたと発表したこと。これに伴い、極めて低コストで粒子を製造することが可能となる。ゼオライトは結晶構造に由来したミクロ多孔性のアルミノケイ酸塩鉱物で工業用途における重要物質として知られる。これを手掛かり材料に投機資金が集中しているが、時価総額が100億円未満と小型なうえ、2018年の高値から直近安値まで株価が20分の1以下に下落していたことで、株式需給面から売り物が枯れ切っていたことが急騰相場につながった。

■CEホールディングス <4320>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 CEホールディングス <4320> がストップ高。23日大引け後、19年9月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→9.8億円に27.8%上方修正。増益率が30.5%増→66.8%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の電子カルテなど医療システムの販売が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。

■浜井産業 <6131>  795円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 浜井産業<6131>が7連騰。株価はストップ高の795円まで買われ、5日、25日、75日移動平均線を一気に抜けてきた。半導体の在庫調整の底打ち観測を背景に、米国株主導で半導体製造装置関連株に買いが広がっている。そのなか、同社は半導体材料のシリコンウエハーを極限まで平滑にする特殊な研磨技術や研磨機に高い競争力を持ち、関連有力株として頭角を現してきた。時価総額は約26億円と足の速さが際立っており投資資金の流入も勢いを増している。

■アイモバイル <6535>  600円  +72 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 23日、アイモバイル <6535> が発行済み株式数(自社株を除く)の12.6%にあたる300万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から20年4月30日まで。また、現在保有する30万0054株と今回取得する全株を20年5月15日付で消却する。

■小松ウオール工業 <7949>  2,208円  +203 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 小松ウオール工業 <7949> が急騰。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比70.4%増の14.4億円に拡大し、従来予想の8.6億円を上回って着地したことが買い材料視された。首都圏を中心にオフィスビル・複合施設などの建設需要が拡大するなか、可動間仕切りや固定間仕切りなどの販売が伸びたことが寄与。消費増税前の駆け込み需要も追い風となった。併せて、通期の同利益を従来予想の33.3億円→39億円に17.1%上方修正。増益率が8.5%増→27.0%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の70円→75円(前期は70円)に増額修正したことも好感された。

■シルバエッグ <3961>  1,217円  +96 円 (+8.6%)  本日終値
 シルバーエッグ・テクノロジー<3961>が急伸。同社はきょう、チャットコマースを運営するZeals(ジールス、東京都品川区)と業務提携したと発表。両社は今後、相互のシステム連携を開始し、ジールスのチャットインターフェース上で、シルバーエッグの人工知能(AI)を用いたリアルタイム・レコメンドサービスを提供するとしている。

■東洋合成工業 <4970>  3,090円  +230 円 (+8.0%)  本日終値
 東洋合成工業<4970>が急反発、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングを新規「バイ」としカバレッジを開始した。目標株価は3800円とした。「EUV用フォトレジスト向け感光性材料の拡大による高成長の実現」をエクイティストーリーとしている。同証券では、東洋合成は普及初期段階にあるEUV向け感光材料などの量産実績で他社に先行しており、積極的な生産能力増強で市場拡大の恩恵を享受すると予想。20年3月期の連結営業利益は会社予想18億円に対し20億円を予想、21年3月期の同利益は25億円を見込んでいる。

■nms <2162>  392円  +21 円 (+5.7%)  本日終値
 nmsホールディングス<2162>が大幅高で4連騰。製造業の請負及び人材派遣を主力とするが、ソニー<6758>の車載関連事業譲受で展開力を増している。子会社で手掛ける「リチウムイオン二次電池パック」が需要好調で成長ドライバーとして期待されており、中期的に電気自動車(EV)向けで巨大市場が形成されるリチウムイオン電池関連の有力株として頭角を現してきた。株式需給面では400円ラインを超えると滞留出来高が希薄なゾーンに入り、上げ足が強まる可能性がある。

●ストップ高銘柄
 SEMITEC <6626>  3,370円  +500 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 栄電子 <7567>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 エーザイ <4523>  7,534円  +1,000 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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