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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):楽天、ジェイテック、エーザイなど

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより

ソフトバンクG<9984>:4187円(-111円)
大幅続落。シェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの経営権取得に関して、株式取得などの提案が取締役会で承認を得たもようと米紙で報じられている。支援額は総額95億ドルにのぼるなどとも伝わっている。ウィー社は年内にも資金不足に陥るとの見方も出ており、再建が順調に進まないと、今回の支援負担は大きな重荷になるとの警戒感が先行する展開のようだ。


楽天<4755>:1035円(-29円)
大幅反落。10月から開始した携帯電話の試験サービスにおいて、消費者から「接続できない」との相談が相次いでいることが分かったと報じられている。これまで4500人以上に契約者情報を記録した「SIMカード」を発送したが、2割近くが通信サービスを起動していないもよう。安定した通信網の構築状況に対する不安感から、本格サービス時期の遅れや需要確保に対する懸念が強まる形に。


住友化<4005>:490円(-17円)
大幅続落。一昨日に業績予想の修正を発表している。上半期コア営業利益は従来予想の800億円から840億円に上方修正も、通期では2050億円から1600億円に下方修正、また、最終利益も1000億円から500億円に下方修正している。健康・農業や石油化学の落ち込みに加えて、繰延税金資産の取り崩しなども下振れ要因に。通期下方修正に伴って、期末配当金11円を未定と変更していることもネガティブなインパクトに。


リボミック<4591>:637円(+34円)
急騰。加齢黄斑変性症治療薬として開発を進めているRBM-007に関し、日本の特許庁から特許査定を得たと発表している。今回の特許は、FGF2(線維芽細胞増殖因子2)の作用を阻害するアプタマーをカバーする物質特許で、米国では既に特許が成立しているという。11日に直近高値(684円)を付けてから株価が軟調に推移していたこともあり、値頃感からの買いも入っているようだ。


ルネサス<6723>:687円(-36円)
大幅続落。米TIが前日に決算を発表、業績見通しが市場予想を下回り、時間外取引で一時10%の急落となっており、同社など国内半導体関連株にもネガティブな影響を与えている。10-12月期EPSは0.91-1.09ドル、売上高は30億7000万-33億3000万ドルとしており、上限水準でも市場予想の1.28ドル、35億9000万ドルを下回っている。足元では半導体業界の先行き改善期待が高まりつつあっただけに、インパクトは強まる形へ。


エーザイ<4523>:6534円( - )
ストップ高買い気配。米バイオジェンがFDAに、同社と共同開発したアルツハイマー病治験薬「アデュカヌマブ」の新薬承認を申請すると伝わっている。これまで2度の臨床試験がともに低調な結果となっていたが、データを新たに解析して有効性が示されたもようだ。3月には有効性が確認できないとして臨床試験の中止を発表していただけに、ポジティブサプライズとなっている。バイオジェンの株価は前日に一時4割超の上昇となっている。


ブシロード<7803>:3700円( - )
朝高後上げ幅を消す。連結子会社の新日本プロレスリング(東京都品川区)が、米国に新会社を設立すると発表している。世界最大規模のプロレスマーケットがある米国を中心とした海外事業展開を強化する。新会社の所在地は米カリフォルニア州で、11月に設立する予定。19年に米国や豪州、英国で試合を開催して盛況だったため、将来の利益拡大につながるとの見方から買いが広がっている。


ジェイテック<2479>:275円(+63円)
急騰。連結子会社のジェイテックアドバンストテクノロジ(東京都中央区)が外国人人材受け入れ制度の登録支援機関として、法務省外局の出入国在留管理庁長官の登録・認定を受けたと発表している。今後は登録支援機関として介護・建設業・宿泊業・外食業など14業種の特定技能在留資格を持つ外国人労働者を受け入れる企業に加え、外国人労働者が安定的かつ円滑に活動できるよう採用支援や就労支援を行う。
《ST》

 提供:フィスコ

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