【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ロゼッタ、高砂熱、神戸物産
ロゼッタ <日足> 「株探」多機能チャートより
ロゼッタ<6182>が続伸している。18日、アプライド<3020>と人工知能(AI)自動翻訳サービス「T-4OO」に関する販売代理店契約を含む業務提携を締結したと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、超高精度の人工知能(AI)自動翻訳サービス「T-4OO」の導入企業のさらなる拡大と、ユーザーへのサービス向上を図るのが狙い。アプライドが持つ文教市場と民間法人市場向けの販売網を活用し、文教市場および産業ビジネス分野の活性化を図るとしている。
■高砂熱学工業 <1969> 1,934円 +82 円 (+4.4%) 11:30現在
高砂熱学工業 <1969> が大幅高。18日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の51億円→84億円に64.7%上方修正。従来の20.8%減益予想から一転して30.5%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。首都圏の大型再開発工事の順調な進捗やリニューアル工事の増加で、採算が想定より上向いたことが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の185億円(前期は183億円)を据え置いた。
■福井コン <9790> 2,641円 +84 円 (+3.3%) 11:30現在
福井コンピュータホールディングス <9790> が高い。18日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.2億円→28.5億円に41.3%上方修正。増益率が3.7%増→46.6%増に拡大し、従来の8期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。測量関連製品やITソリューション事業における選挙出口調査システムの受注が伸び、売上高が計画を18.1%も上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の41.5億円(前期は41.4億円)を据え置いた。
■神戸物産 <3038> 5,900円 +130 円 (+2.3%) 11:30現在
神戸物産<3038>が3日ぶり反発、一時約2カ月ぶりに6000円大台を回復した。売買高は急増傾向にあり午前11時現在で130万株を超えた。プライベートブランド商品比率が高く、価格訴求力の強さを武器とした「業務スーパー」を全国展開、積極的な店舗戦略を背景に収益成長路線を走っている。10月からの消費増税で消費者マインドが慎重となるなかで、同社のビジネスモデルが相対的優位にあるとの見方が市場では広がっている。今月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割予定にあり、権利取り狙いの買いも株高につながっている。
■全国保証 <7164> 4,410円 +70 円 (+1.6%) 11:30現在
全国保証<7164>が4日続伸し年初来高値を更新している。東海東京調査センターが18日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を5100円から5350円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、持ち家を中心に住宅需要は底堅く、大手提携金融機関による同社の信用保証商品の利用拡大が業績の堅調な伸びにつながると予想。また、20年3月期経常利益は、会社予想の361億円を上回る382億円を見込むほか、21年3月期も同413億円と増益持続を予想している。
■シノケングループ <8909> 1,125円 +13 円 (+1.2%) 11:30現在
シノケングループ<8909>が新値追いとなっている。同社は18日、子会社のシノケンアセットマネジメントが国土交通大臣から、不動産投資信託(REIT)の運営に必要な取引一任代理等の認可を取得したと発表。これが新たな買い手掛かりとなっているようだ。今後、金融商品取引法に規定される投資運用業の登録を済ませ、東京23区内に所在する賃貸住宅不動産を主な投資対象としたREITを組成する予定。その後、不動産市場及び資本市場などの動向を見極めつつ、一定の私募運用期間後、東京証券取引所への上場に向けて準備を進めるとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,403円 +35 円 (+0.5%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が前週末終値近辺で頑強な値動きをみせている。中国の低調な経済指標などを受け世界景気減速への警戒感が再燃しているほか、足もと1ドル=108円台前半に円高方向に振れていることが、為替感応度の高い自動車セクターの買い手控え要因となる。ただ、トヨタの今期想定為替レートは1ドル=106円と厳しめにみており、実勢はそれよりも2円以上円安水準にある。
■ゴールドウイン <8111> 8,000円 -440 円 (-5.2%) 11:30現在 東証1部 下落率5位
ゴールドウイン<8111>が大幅続落となっている。20日に行われたラグビーワールドカップ(ラグビーW杯)日本大会の準々決勝で、日本代表が南アフリカ代表に3対26で敗れ、準決勝進出はならなかったことから、日本代表にジャージを提供するカンタベリーオブニュージーランドジャパンを子会社に持ち、レプリカジャージを販売する同社には、株価押し上げ効果が一巡したとの見方が強まっている。また、英国風パブを展開するハブ<3030>も来店客数増の効果が剥落するとの見方から、大幅続落している。
■KOA <6999> 1,348円 -59 円 (-4.2%) 11:30現在 東証1部 下落率8位
KOA<6999>が反落している。18日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高251億7600万円(前年同期比10.3%減)、営業利益10億600万円(同61.4%減)、純利益6億6700万円(同25.3%減)と大幅減益だったことが嫌気されている。主に中国の電源や自動車向けが減少した。また、為替差損の増加なども最終利益を押し下げたとしている。なお、第3四半期累計(4~12月)業績予想は、売上高373億円(同12.0%減)、営業利益12億5000万円(同71.6%減)、純利益9億4000万円(同3.5倍)と見込んでいる。
■エンプラス <6961> 3,875円 -55 円 (-1.4%) 11:30現在
エンプラス<6961>は反落している。前週末18日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が152億円から160億円(前年同期比1.3%減)へ、営業利益が8億円から13億円(同3.3%減)へ、純利益が5億6000万円から14億円(同36.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売られている。業績上振れは、半導体機器事業で米国、中華圏で各種ICソケットやバーンインソケットの販売が好調に推移したことに加えて、子会社で訴訟損失引当金戻入を特別利益として計上したことなどが要因としている。なお、20年3月期通期業績予想については、世界経済を取り巻く不安定要素が業績へ与える影響が不透明であるとして、最終利益のみ14億円から18億円(前期比5.4倍)へ上方修正し、売上高320億円(同2.3%増)、営業利益20億円(同15.3%増)は従来見通しを据え置いている。
■ソフトバンクグループ <9984> 4,257円 -42 円 (-1.0%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が軟調。強弱感が交錯するなかも売り物に押される展開を余儀なくされているが、売買代金は全上場企業を通じて断トツにこなしており、マーケットの関心度の高さを象徴している。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)などが出資する米シェアオフィス大手ウィーカンパニーの経営難が株価にネガティブ材料となっている。直近ではウィーカンパニーの企業価値の急減が伝わるなど一段と向かい風が強い。そうしたなか、米ブルームバーグが21日、SVFのパートナーであるデービット・デブノン氏が辞任したことを報じており、買い手控えムードを助長する形となっている。
■アルデプロ <8925> 51円 +10 円 (+24.4%) 11:30現在
アルデプロ<8925>が買われている。同社は18日取引終了後に、東京都港区に所有する販売用不動産を売却したと発表。売却価格は非公表としているが、19年7月期の連結売上高(約159億円)の10%以上の金額だとしており、業績への寄与などが期待されているようだ。
■扶桑電通 <7505> 3,885円 +700 円 (+22.0%) ストップ高 11:30現在
扶桑電通 <7505> [東証2]がストップ高。18日大引け後、19年9月期の経常損益(非連結)を従来予想の4億5000万円→8億8000万円に95.6%上方修正したことが買い材料視された。Windows7のサポート終了に伴うパソコンの入れ替え需要を取り込んだほか、地方自治体を中心とする公共案件が拡大したことが寄与。利益率の改善や販管費の削減も上振れに貢献した。
■ADプラズマ <6668> 1,077円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在
アドテック プラズマ テクノロジー<6668>がストップ高は150円高の1077円に買われる異彩人気となった。高周波プラズマ電源装置のトップメーカーだが、ここ世界的な半導体市況の回復を背景に回復期に突入しており、物色人気に火がつく格好となった。会社側でも「(当社の)受注は四半期ベースで18年12月~19年2月に底入れが確認された」としている。プラズマ発生装置やプラズマ処理装置、マイクロ波プラズマ発生装置の共振器など数多くの特許権を有していることもポイントで、加速器用大型電源やプラズマガスを患部に照射する医療用機器などを、子会社を通じて積極展開している。20年8月期営業利益は前期比25%増の7億1000万円を見込むが、一段の上振れが有力視される。
■カワタ <6292> 1,124円 +150 円 (+15.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
カワタ<6292>がカイ気配スタートで急騰を演じ、ストップ高に張りついている。プラスチック成形機の周辺機器を手掛けるが、EV関連向けで実績が高く、リチウムイオン電池正極材の製造では、同社のスーパーミキサー(乾式混合技術)に対する引き合いが強い。また、19年度のNEDOの公募事業「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」では全固体電池量産化に役立つ技術開発の実施予定先として採択されるなど全固体電池分野でも活躍が期待され、現在の株式市場のテーマ買いの流れに乗った。
●ストップ高銘柄
中村超硬 <6166> 478円 +80 円 (+20.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
UMCエレ <6615> 501円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
キャリアインデックス <6538> 545円 +80 円 (+17.2%) ストップ高 11:30現在
霞ヶ関キャピタル <3498> 7,370円 +1,000 円 (+15.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
テーオーHD <9812> 531円 -100 円 (-15.8%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
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