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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「相場に従う、NYダウ放れの方向は?」

株式評論家 富田隆弥

◆世界のマーケットと投資家が注目する「米中閣僚級協議」がどうなったか。このコメントが掲載される頃には結果も出ていようが、その成り行きが当面の相場を左右することになろう。

◆ただ、幅広く成果を求める米国(トランプ大統領)の意向を、中国(習金平主席)がすんなり受け入れるとも思えず、マーケットが評価するような合意に行き着くかは疑問。部分的合意、もしくは協議継続という形で終わることを想定しているが、マーケットや投資家がどう評価するかは「相場に聞く」ことになる。

◆カギを握るのは NYダウだが、10月3日に安値2万5743ドルまで急落したものの、その後は落ち着き、9日現在2万6346ドル(終値)。日足チャートは200日移動平均線(2万5919ドル)と75日移動平均線(2万6638ドル)の間でもみ合っている。ならば、この両移動平均線から放れる方向が当面のポイントになる。

◆9月高値(12日2万7306ドル)から4週が経過し、そろそろ調整一巡で切り返してもおかしくない。その場合、2万6800ドル近辺にある25日移動平均線と10月1高値2万7046ドルをクリアすることで、日足チャートは「好転」を示唆し、7月につけた最高値2万7398ドルを目指すだろう。そうなれば、日経平均株価も9月高値2万2255円を上抜き、4月につけた年初来高値の2万2362円を目指そう。

◆だが、逆にNYダウが下落して200日移動平均線を割り込むようなら、9月高値から日足二段下げとなり2万5100ドル(N波)方向を模索する動きとなろう。昨年10月や本年5月の調整は二段下げに走ったが、ヘッジファンドの決算対策売りが出やすい10月は二段下げに走る可能性も否めない。その場合、日経平均も200日移動平均線(2万1207円)を割り込み、8月安値2万0110円を模索することになる。

◆いまマーケットは上げるにも下げるにも材料に事欠かない状況にある。上げる時はFRBやECBの金融緩和(金利低下)や景気底入れ観測、売り方の買い戻しなどを材料にしよう。一方、相場が下げるときは景気減速、地政学リスク、過剰債務などの懸念が出てこよう。どちらのケースでも「材料はあとから付いてくる」ので、ここからはNYダウ日足の動き出す方向に従って対応したい。

(10月10日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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