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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ウエルシア、イオン、イオンファン

ウエルシア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウエルシア <3141>  5,930円  +380 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ウエルシアホールディングス<3141>は大幅続伸で年初来高値を更新した。株価は一時6%強高の5900円まで上値を伸ばし、18年11月以来となる6000円大台復帰を視野に入れてきた。同社はイオン系のドラッグストア業界大手で食品に重点を置いた販売戦略で成功しており、足もとはM&Aの活用や調剤事業の好調により業績拡大を牽引している。9日取引終了後、20年2月期の第2四半期(3~8月)連結決算を発表。売上高は4274億5600万円(前年同期比10.3%増)、営業利益は183億8800万円(同22.4%増)、最終利益は118億5800万円(同19.8%増)と高水準の伸びを示しており、これを評価する形で買いが流入している。

■イオン <8267>  2,118円  +135 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 イオン<8267>が大幅反発している。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高4兆2902億1500万円(前年同期比0.6%増)、営業利益863億2600万円(同3.9%減)、純利益37億9100万円(同64.1%減)となったものの、子会社イオンディライト<9787>で発生した不適切会計の関連費用などの影響を除いたベースでは営業利益は同12.3%増となっており、これが好感されている。消費マインドの冷え込みや7月の記録的な低温などの影響で、GMS(総合スーパー)事業やSM(スーパーマーケット)事業は落ち込んだものの、ヘルス&ウエルネス事業、総合金融事業、ディベロッパー事業や業績回復が続く国際事業が増益となり、業績を牽引した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高8兆6000億円(前期比1.0%増)、営業利益2300億円(同8.4%増)、純利益250億円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■創通 <3711>  2,268円  +400 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 創通<3711>がカイ気配スタートとなっている。バンダイナムコホールディングス<7832>が9日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表したことを受けて、TOB価格3100円にサヤ寄せする格好となっている。バンナムHDは現在、創通株式の22.79%を所有しているが、完全子会社化することで「機動戦士ガンダム」シリーズのIPとしての価値の最大化や新規IPの創出強化を図るのが狙い。買付予定数は1131万4255株(下限721万株・上限設定なし)で、買付期間は10月10日から11月25日まで。TOB成立後、創通は所定の手続きを経て上場廃止となる予定。また、これを受けて東京証券取引所は、創通株式を10月9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■日本興業 <5279>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 日本興業<5279>がストップ高の870円に買われている。大型で猛烈な台風19号が12日から13日にかけ、暴風域を伴って西日本から北日本にかけて接近する見込みであることから、イトーヨーギョー<5287>など関連銘柄の一角に買いが集中しているが、同社も電線地中化などに利用されるボックスカルバートや、雨水貯留槽などを手掛けていることから、関連銘柄として物色が波及しているもようだ。

■イオンファンタジー <4343>  3,120円  +198 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 イオンファンタジー<4343>が大幅続伸。株価は一時、前日に比べ10.2%高に買われている。同社が9日発表した第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益は前年同期比0.1%増の28億5200万円だった。国内事業が好調に推移しており、収益を押し上げた。20年2月通期の同利益は前期比16.1%増の54億円の見込み。市場予想の55億円前後には若干届かないが、アナリストからは今回の中間決算は「ポジティブ」と評価する見方が出ている。8月以降の既存店売上高の回復などを考慮すれば、会社計画の達成は可能とみられており、今期の連結営業利益は56億円前後へ増額修正されるとの予想が出ている。

■GAテクノ <3491>  3,395円  +155 円 (+4.8%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が大幅高で5連騰、ここにきて底値圏離脱の動きを強めている。人工知能(AI)を活用した中古不動産の総合プラットフォーム「リノシー」の運営を行っており、不動産再生関連の一角として注目されている。19年10月期第3四半期の決算発表で5~7月期が最終利益段階で減益決算だったことを受け大きく売り込まれた経緯がある。減益の背景は投資計画の前倒しによるもので、売上高は大きく伸びており、目先筋の売り一巡から下値を買い直す動きが出ている。

■ローソン <2651>  5,770円  +260 円 (+4.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ローソン<2651>が3日ぶりに大幅反発。同社が9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益は前年同期比6.6%増の367億6300万円だった。コンビニエンスストア事業が堅調だったほか、傘下の高級スーパー成城石井や映画館のユナイテッド・シネマを含むエンターテインメント事業なども伸びた。子会社の好調を背景として、7日に第2四半期の業績増額修正を発表しているが、この日は下期以降の業績の堅調な伸びを期待する買いが入った様子だ。

■東京個別指導学院 <4745>  901円  +22 円 (+2.5%)  11:30現在
 東京個別指導学院<4745>が3日ぶりに反発している。同社は個別指導塾を首都圏中心に展開するが、足もと積極的に都市部の新規校の開校を進める一方、広告宣伝費などの出費を抑制し足もとの業績が好調に推移している。9日取引終了後、20年2月期第2四半期(3~8月)単独決算を発表。売上高は前年同期比3.7%増の98億2000万円、営業利益は同1.4%増の5億8600万円、最終利益は同15.7%減の3億5500万円だった。ただ、6~8月期に限れば営業利益が12億6500万円と3~5月期の営業減益に比べるとモメンタムは大幅に改善しており、これを評価する形で買いが流入している。

■アドバンテスト <6857>  5,060円  +120 円 (+2.4%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、信越化学工業<4063>など半導体関連の一角が堅調。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が反発するなか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も切り返しに転じた。半導体市況は在庫調整の進展から底入れ期待が強まっており、きょうは全般地合い悪のなかも半導体テスター大手のアドバンテや半導体ウエハーのトップメーカーである信越化などに買いが向かった。

■コメダホールディングス <3543>  2,077円  +44 円 (+2.2%)  11:30現在
 コメダホールディングス<3543>が3日ぶりに反発している。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高153億2800万円(前年同期比3.2%増)、営業利益39億3200万円(同6.4%増)、純利益26億5800万円(同6.4%増)と増収増益だったことが好感されている。会計方法の変更に伴う影響で減収となったものの、「コメダ珈琲店」を東日本及び西日本エリアを中心に国内外で23店舗を出店した効果で、売上高が実質10.1%増となったことが牽引した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高306億3800万円(前期比1.0%増)、営業利益78億6900万円(同4.0%増)、純利益53億1300万円(同3.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■旭化成 <3407>  1,126円  +20.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 スウェーデン王立アカデミーが9日、2019年のノーベル化学賞を旭化成<3407>の吉野彰名誉フェローらに授与すると発表、これを受けて同社株をはじめ、リチウムイオン電池関連に位置付けられる銘柄群に物色の矛先が向かっている。2次電池製造大手のジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>や古河電池<6937>が買われ、正極材メーカーである田中化学研究所<4080>、戸田工業<4100>、新日本電工<5563>、日本化学産業<4094>なども買いを集めている。負極材では昭和電工<4004>や日本カーボン<5302>、電解液を手掛けるステラケミファ<4109>や関東電化工業<4047>なども上昇している。

■花王 <4452>  8,319円  +129 円 (+1.6%)  11:30現在
 花王<4452>は3日続伸、9月26日につけた戻り高値8299円を払拭し約2カ月半ぶりに8300円台に乗せてきた。全体相場は米中摩擦問題を背景に輸出セクター中心に上値の重い展開を強いられているが、同社株は軌道を異にした値運びをみせている。19年12月期営業利益は前期比8%増の2250億円予想と増益基調が続く見込み。ESG(環境・社会・企業統治)に具体的な数値目標を入れた経営計画を開示しており、市場では機関投資家など法人筋の継続的な買いを指摘する声もある。

■サイゼリヤ <7581>  2,782円  +16 円 (+0.6%)  11:30現在
 サイゼリヤ <7581> が続伸。9日大引け後に発表した19年8月期の連結経常利益は前の期比9.4%増の97.3億円で着地。続く20年8月期も前期比6.9%増の104億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内10店舗、海外40店舗の純増を計画。既存店売上高は消費増税後の実質値下げなどで国内がプラスに転換するほか、海外は4%増を見込む。

■コジマ <7513>  437円  -40 円 (-8.4%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 9日に決算を発表。「今期経常は27%減益へ」が嫌気された。
 コジマ <7513> が10月9日大引け後(15:00)に決算を発表。19年8月期の経常利益(非連結)は前の期比60.1%増の71.6億円に拡大したが、20年8月期は前期比27.4%減の52億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒コジマの詳しい業績推移表を見る

■リソー教育 <4714>  421円  -17 円 (-3.9%)  11:30現在
 リソー教育<4714>が続落。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高129億8700万円(前年同期比10.0%増)、営業利益11億6600万円(同19.8%増)、純利益7億2700万円(同25.3%増)と2ケタ増益となったが、既に好決算が報じられていただけに材料出尽くし感が強まったようだ。主力のTOMAS(完全1対1の進学個別指導塾)や名門会(100%プロ社会人家庭教師)、伸芽会(名門小学校受験・幼稚園受験指導)の在籍生徒数が前期から約10%増加したことが牽引。また、スクールTOMAS(学校内個別指導塾)の契約校数、長時間英才託児事業および学童事業の伸芽’Sクラブの在籍生徒数が堅調に推移していることも寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高270億円(前期比10.2%増)、営業利益30億1000万円(同19.0%増)、純利益18億円(同14.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■ぐるなび <2440>  699円  -22 円 (-3.1%)  11:30現在
 ぐるなび<2440>が大幅続落となっている。複数のメディアで、公正取引委員会が飲食店情報サイトの実態調査を始めたと報じれられたことを受けて、同社の「ぐるなび」やカカクコム<2371>の「食べログ」も対象となっているのではないかとの警戒感から売られているようだ。報道によると、掲載店がサイト運営会社に年会費を支払えば、評価ポイントが自動的に上がるといった状況が懸念されているという。

●ストップ高銘柄
 創通 <3711>  2,268円  +400 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本興業 <5279>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

●ストップ安銘柄
 なし

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