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【特集】サカタインクス Research Memo(6):2019年12月期通期は利益を上方修正して大幅増益予想

サカタINX <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

1. 2019年12月期通期の見通し
サカタインクス<4633>の2019年12月期通期の連結業績予想(2019年8月9日に売上高を下方修正、各利益を上方修正)は、売上高が前期比4.9%増の170,000百万円、営業利益が同33.0%増の6,800百万円、経常利益が同18.7%増の8,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.9%増の5,250百万円としている。2018年12月期との比較では、販売数量増加効果、販売価格改定効果、製品ミックス改善効果、新規連結効果、コストダウン効果、原材料価格上昇落ち着き効果などで増収・大幅増益予想である。

期初計画(売上高173,600百万円、営業利益6,000百万円、経常利益7,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,000百万円)との比較では、売上高は為替換算影響や上期のインドネシアにおける需要伸び悩みの影響などで3,600百万円下振れるが、製品ミックス改善効果に加えて、原材料価格の上昇が想定を下回っていることなどで、営業利益は800百万円、経常利益は700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は250百万円、それぞれ上振れる見込みとなった。なお想定為替レート(期中平均)は、期初時点の通期1米ドル=110円から、下期1米ドル=108円、通期1米ドル=109円(2018年12月期通期実績は1米ドル=110円43銭)に見直した。

半期別の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は販売数量増加効果で増収基調である。一方で営業利益は、原材料価格高騰の影響を受けて2017年12月期上期から減益だったが、2018年12月期下期をボトムとして回復基調である。原材料価格の上昇が続いているが、2019年に入って上昇ペースがやや落ち着き、販売価格改定の浸透や製品ミックスの改善も寄与している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SF》

 提供:フィスコ

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