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【市況】東京株式(大引け)=78円安、米中摩擦や米政局不透明感が利食い誘発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は、前日の米株安や円高などを背景に利益確定の売りが優勢となった。米中摩擦への警戒感が再燃、米政局に対する不透明感も重荷となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比78円69銭安の2万2020円15銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は11億2789万株、売買代金概算は2兆1707億7000万円。値上がり銘柄数は963、値下がり銘柄数は1084、変わらずは104銘柄だった。

 きょうの東京市場は売りに押される展開。9月に入り日経平均は一貫して水準を切り上げてきたが、目先は連騰の反動で利益確定の動きが強まった。トランプ米大統領が国連総会演説で中国を批判したことにより米中摩擦に対する思惑が再浮上した。また、トランプ米大統領の弾劾調査入りを背景に米政局の不透明感も市場心理を悪化させた。前日の米国株市場では主要株指数が総じて安く、日経平均もこれに追随する動きを強いられた。ただ、電力株や医薬品など内需のディフェンシブストックは強さを発揮し全体相場を支えた。値下がり銘柄数も1000を超える程度で比較的少なく、個別株物色の流れは健在だった。なお、全体売買代金は主力株への買いが手控えられたことで、2兆円台はキープしているものの減少傾向にある。

 個別では、任天堂<7974>が大幅安、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>なども売りに押された。キーエンス<6861>、SMC<6273>、ファナック<6954>などFA関連が安い。enish<3667>が急落、シャープ<6753>の下げも目立つ。ダブル・スコープ<6619>、日本通信<9424>も売られた。ニトリホールディングス<9843>が安く、じげん<3679>も下値を探った。

 半面、ソニー<6758>が買われ、村田製作所<6981>も堅調。武田薬品工業<4502>、エーザイ<4523>、大日本住友製薬<4506>など薬品株の上昇も目立つ。富士通<6702>も高い。コロプラ<3668>が大商いで値を飛ばしたほか、オルトプラス<3672>は値幅制限いっぱいに買われた。ルネサスエレクトロニクス<6723>も物色人気。ピーエス三菱<1871>が商いを伴い上昇、ゼンリン<9474>も上値を追った。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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