市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エムスリー、ファナック、ディーエヌエ

エムスリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■エムスリー <2413>  2,486円  +254 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 エムスリー<2413>が急騰。日本経済新聞社は4日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表し、エムスリーを新規採用することが明らかになった。これに伴い、同社株に大量の買いが集まっている。一方、除外銘柄となった東京ドーム<9681>はウリ気配で推移。入れ替えは10月1日に実施され、リバランスに伴う売買インパクトは30日の引けにかけ発生する見込みだ。

■ナブテスコ <6268>  3,150円  +179 円 (+6.0%)  11:30現在
 ナブテスコ<6268>が大幅高で4日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中期経営計画の最終年度となる2020年12月期にも、17年に買収した独オバロ社の営業損益を黒字にする計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、同子会社で手掛けている自動車関連機器を拡販して、工場の操業度を引き上げるほか、主力の精密減速機関連で本体との相乗効果を見込むとしている。オバロ社の営業黒字転換による20年12月期業績の高成長期待が高まっているようだ。

■武蔵精密工業 <7220>  1,274円  +56 円 (+4.6%)  11:30現在
 武蔵精密工業<7220>が5%近い上昇で底入れ歩調をみせている。ソフトバンクグループ<9984>の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」第2号の運用開始が近づくなか、同ファンドが人工知能(AI)関連企業への投資に重心を置いていることもあって、株式市場でもAI関連株に物色の矛先が向き始めている。そのなか、ホンダ系自部品会社である同社は“現場で使えるAI”を作ることを主眼に置いて、同分野に注力。イスラエル企業とAI技術分野で連携するほか、昨年12月にはAIの社会実装ビジネスを展開するABEJA(東京都港区)と協業してディープラーニング領域を深耕する方針にあり、改めて注目されている。

■イーグル工業 <6486>  978円  +39 円 (+4.2%)  11:30現在
 イーグル工業<6486>が反発している。4日の取引終了後、次世代の油圧ハイブリッドシステムとして、アキュムレータ(蓄圧器)を用いたエネルギー回生システムを開発したと発表したことが好感されている。同社によると、油圧シャベルのブームラインのほか、アームやバケットラインにも適用し、電動ハイブリッドとの併用も可能という。また、ホイールローダやブルドーザなど油圧ショベル以外の建設機械やトラクタなどの農業機械、更に、フォークリフトのような荷役運搬機械などさまざまな油圧システムを採用している装置や設備に幅広く適用することができるとしている。

■ワールド <3612>  2,319円  +89 円 (+4.0%)  11:30現在
 ワールド<3612>は大幅反発している。4日の取引終了後に発表した8月度の国内小売事業の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比2.9%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。8月は、前年に比べて休日が2日多くあったことが寄与。また、7月の梅雨寒から一転して月初から中旬まで気温が高めに推移し、晴天にも恵まれたため、セール販売が好調に推移した。下旬からは気温もやや低めとなったことで、売り上げを牽引していたワンピースやスカートに加えて、カーディガンや薄手ジャケットといった羽織物に代表される端境期商材が立ち上がった。

■ファナック <6954>  18,725円  +650 円 (+3.6%)  11:30現在
 ファナック<6954>や安川電機<6506>、キーエンス<6861>など設備投資に絡むファクトリーオートメーション(FA)関連株が高い。中国の新華社通信が、米国と中国が10月初めに米中閣僚会議を開催すると報道したことが伝わった。これを受け、米中貿易摩擦の緩和期待が強まり、中国向け設備投資の影響が強いファナックなどFA関連株に見直し買いが流入している様子だ。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,087円  +70 円 (+3.5%)  11:30現在
 ディー・エヌ・エー<2432>が高い。4日の取引終了後、5月10日に発表した自社株買いについて取得状況を発表。8月に初めて実施し、6万3100株を取得したとしており、これが好材料視されている。取得価額の総額は1億2599万1100円。なお、上限は3800万株(発行済み株数の26.14%)、または500億円としている。

■コロプラ <3668>  723円  +23 円 (+3.3%)  11:30現在
 コロプラ<3668>が反発している。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスとの共同開発によるスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」のリリース予定日がAppStore上で9月12日となっていることから、期待感が高まっているようだ。

■NEC <6701>  4,655円  +140 円 (+3.1%)  11:30現在
 NEC<6701>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年4~9月期の連結営業利益(国際会計基準)は350億円程度と、前年同期から2.5倍になったようだ」と報じられていることが好材料視されている。記事によると、本業のシステム開発やパソコンの置き換え需要の増加が牽引したほか、前期までの構造改革の効果が150億円程度のプラス要因になったとしている。

■コーテクHD <3635>  2,216円  +64 円 (+3.0%)  11:30現在
 コーエーテクモホールディングス<3635>が反発している。4日の取引終了後、中国アリババゲームスと「三國志13」の著作物使用許諾に関するライセンス契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。今回の契約により、アリババゲームスは「三國志13」をベースにした新作スマートフォンゲーム「三国志・戦略版」を開発し、9月20日から中国で運営する予定としている。

■日本郵船 <9101>  1,687円  +38 円 (+2.3%)  11:30現在
 日本郵船<9101>が6連騰、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>はいずれも5連騰と海運株の上げ足が際立っている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の上昇が注目されている。前日まで9連騰、しかもその上昇スピードは極めて速い。今年6月中旬時点で同指数は1000トビ台に位置していたが、そこから3カ月弱で2500まで約2.5倍化、約9年ぶりの高値圏にある。米中摩擦問題を背景に中国をはじめとする世界経済の減速懸念が高まるなかで逆行しているようにも見えるが、ホルムズ海峡の緊迫化や米国がスマートフォンの対中関税引き上げを12月に先送りしたことなどが、グローバル物流の駆け込み需要を喚起しているとの見方が強い。

■コナミホールディングス <9766>  4,935円  +110 円 (+2.3%)  11:30現在
 コナミホールディングス<9766>が反発している。この日、傘下のコナミデジタルエンタテインメントが、「桃太郎電鉄」シリーズの最新作「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」の制作を決定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同シリーズは、1988年にファミリーコンピュータ向けに第1作目が登場して以来、30年以上にわたり幅広い年代で楽しまれているボードゲーム「桃太郎電鉄」シリーズの完全新作。総監督に「さくまあきら」氏を迎え、ニンテンドースイッチ向けに20年に発売予定としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  912.4円  +18.8 円 (+2.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>やJXTGホールディングス<5020>などが高い。中国の景気指標の改善を受け、世界景気減速懸念が足もと後退、これを背景に原油市況が上昇しており、前日のWTI原油先物価格は2ドル32セント高と急伸、1バレル=56ドル26セントと一気に56ドル台を回復した。これを背景に前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われた。東京市場でも原油価格上昇と株価連動性の高い資源株や石油関連セクターに足もと買いを誘導する形となっている。

■ヤフー <4689>  285円  +4 円 (+1.4%)  11:30現在
 4日、ヤフー <4689> が発行済み株式数の27.5%にあたる18億4227万3100株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月30日。

■トヨタ自動車 <7203>  6,997円  +41 円 (+0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に売り買い交錯。日本車メーカー6社によって4日に発表された8月の米新車販売が台数ベースで前年同月比12.6%増と2ケタの伸びを示したことはポジティブ材料。また、外国為替市場では足もと1ドル=106円台前半の推移と円安含みで推移しており、輸出採算改善期待から自動車セクターには追い風となっている。ただ、中国や韓国での販売は苦戦しており、株価も時価近辺は強弱観が対立している。

●ストップ高銘柄
 ITbook <1447>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 栄電子 <7567>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 インタートレード <3747>  907円  +150 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 地域新聞社 <2164>  1,029円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均