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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ABCマート、第一生命HD、三菱UFJ

ABCマート <日足> 「株探」多機能チャートより
■エービーシー・マート <2670>  6,760円  -90 円 (-1.3%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>は反落。3日の取引終了後に発表した8月度概況で、既存店売上高は前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことで朝方は高く始まったものの、目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押された。お盆休みの間の台風の襲来により集客に影響が出たものの、販売は概ね好調に推移。特に、猛暑の到来によりサンダルが好調だった。なお、全店売上高は同2.4%増だった。

■第一生命HD <8750>  1,451.5円  -8.5 円 (-0.6%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が売りに押された。世界的な景気減速を背景とする金利低下の流れは、米債券市場も揺さぶっている。米10年債利回りの低下が目立っているが、超長期債である米30年債利回りも8月以降は急低下、前日終値時点では1.95%台まで水準を下げている。長期資産運用を行う生命保険会社にとって米国事業における運用環境の悪化が懸念され、足もとの株価にネガティブに作用している。

■三菱UFJ <8306>  508.5円  -2.7 円 (-0.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押される展開。米景気の減速に対する警戒感から米長期債が買われ、10年債利回りは一時1.4%台前半まで低下し3年2カ月ぶりの低水準に沈んだ。これを受けて、米株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が軒並み安となり、全体下げ相場を助長した。東京市場でもメガバンクには米国事業における運用環境の悪化を嫌気する売りが出やすい。ただ、株価的には8月下旬に底入れ反転に動きだした矢先で、配当利回りの高さなどから押し目買いが入り下値抵抗力を発揮している。

■ITbook <1447>  352円  +80 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値
 ITbookホールディングス<1447>がストップ高。前引け後に、政府が3日の「デジタル・ガバメント閣僚会議」でマイナンバーカード取得者を対象に国費でポイントを上乗せする「マイナポイント」を実施することを決定したことを受けて、地方公共団体向けにマイナポイントの利用促進を支援するサービスを提供すると発表しており、これが好感された。同社が予定しているサービスとしては、マイナポイントはマイナンバーカードを活用するためのプラットフォームである「マイキープラットフォーム」を利用することから、マイキーIDの設定支援を行う予定。また、商店などで自治体ポイントを利用するための支援や図書館でのマイナンバーカードの活用支援、自治体ポイントを活用した「健康ポイント」の計画策定・実施支援などを行うとしている。

■カイノス <4556>  858円  +134 円 (+18.5%) 一時ストップ高   本日終値
 臨床検査薬中堅のカイノス <4556> [JQ]が一時ストップ高。光通信 <9435> が3日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によれば、光通信の同社株式保有比率は5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑などから買いが先行しているようだ。なお、保有目的は長期保有を目的とした純投資としている。報告義務発生日は8月27日。

■ジャパンシステム <9758>  350円  +52 円 (+17.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ジャパンシステム<9758>が後場急騰。ITbookホールディングス<1447>がこの日、地方公共団体向けに「マイナポイント」の利用促進を支援するサービスを提供すると発表。ITbookホールディングス傘下のITbookと業務提携し、同じくマイナンバー関連銘柄であるジシステムも同様に新たなサービス開始を明らかにするのではないかとの思惑から買いが入ったようだ。なお、ITbookの新サービスは、政府が3日の「デジタル・ガバメント閣僚会議」でマイナンバーカード取得者を対象に国費でポイントを上乗せする「マイナポイント」を実施することを決定したことを受けて発表された。

■ベネフィットジャパン <3934>  1,798円  +218 円 (+13.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ベネフィットジャパン<3934>が急騰、昨年1月26日につけた上場来高値1675円を払拭し青空圏に突入した。対面営業で通信機器の販売を手掛けるが、回線を借りて通信サービスを行うMVNO事業が急成長し収益を押し上げている。今後は、次世代通信規格「5G」の普及やIoT関連デバイス提供で収益チャンスが一段と高まっていくとの見方が強い。このほか、コミュニケーションロボットや天然水の宅配など事業領域は幅広い。

■ハイパー <3054>  614円  +56 円 (+10.0%)  本日終値
 ハイパー<3054>が続伸、上値指向を次第に強めつつある。法人向けパソコン販売を主力としているが、2020年度からの小学校でのプログラミング教育必修化などを背景に学校向けパソコン特需が期待される状況にある。現在、小中高校に配備されている学習用パソコンやタブレットが圧倒的に不足している状況にあり、早晩この解消が図られることになる。同社はエンドユーザーへの直接販売のほか、卸業者にも納入しており、今後この恩恵を享受する可能性が高い。

■イマジニア <4644>  880円  +78 円 (+9.7%)  本日終値
 イマジニア<4644>が急伸。75日移動平均線とのマイナスカイ離を一気に解消するとともに、一目均衡表の雲抜けも目前で上昇基調を鮮明としている。スマートフォン向けコンテンツ配信を主力としているが、3日取引終了後に同社が手掛けるゲームシリーズ「メダロット」の最新作にあたるスマートフォン向けゲーム「メダロットS」の事前登録を同日から開始することを発表、これを材料視される形で買いを呼び込んだ。

■ハブ <3030>  1,148円  +70 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ハブ<3030>は大幅続伸。20日からラグビーワールドカップ日本大会が開幕するのを控えて、売り上げ増への期待から買われたもよう。同社では、ラグビー観戦チケットが当たるキャンペーンを実施するなどラグビーW杯に対する期待は高く、毎月7日前後に発表される月次売上高への関心も強まっている。

●ストップ高銘柄
 アストマックス <7162>  348円  +80 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 サマンサJP <7829>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 アテクト <4241>  1,583円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 アトラ <6029>  453円  +80 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 ETSホールディングス <1789>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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