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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):任天堂、ワークマン、アダストリア

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ワークマン <7564>  6,500円  +450 円 (+7.4%)  本日終値
 ワークマン<7564>が大幅高で6連騰、連日の上場来高値更新と気を吐いている。時価総額は5300億円台まで膨らみ、同じ小売セクターの中で良品計画<7453>やローソン<2651>を上回った。作業服販売チェーンの最大手で、低価格路線を武器に全国展開を進め、店舗併設による高機能ウエアの新業態「ワークマンプラス」なども寄与して業績拡大路線を走る。月次売上高の拡大基調が継続するなか、8月の既存店売上高は猛暑を味方につけて空調ファン付作業服などが牽引し、前年同月比54.7%増の大幅な伸びを示した。20年3月期営業利益は前期比11%増の150億1000万円と2ケタ増益を見込むが、保守的とみられ大幅上方修正が濃厚とみられている。

■イーレックス <9517>  1,185円  +71 円 (+6.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 イーレックス<9517>が売買高を膨らませ4日ぶり急反発。1200円台復帰を目前に捉えている。余剰電力を買い取り顧客に再販する新電力の一角でバイオマスの自社電源も保有している。19年4~6月期は営業利益が前年同期比62%増と急拡大。20年3月期は前期比64%増の77億2000万円を計画している。6月には安藤・間<1719>と業務提携し再生可能エネルギー分野で協業するほか、8月26日にはフィットネスクラブを運営するティップネス(東京都港区)とイーレックス子会社が電気・都市ガス販売に関する業務委託契約を締結し「ティップネスでんき」の販売を行うと発表するなど、業容拡大に向けた取り組みを続けている。

■日本エム・ディ・エム <7600>  1,740円  +93 円 (+5.7%)  本日終値
 日本エム・ディ・エム<7600>は3日ぶりに反発。東海東京調査センターは3日、同社株の目標株価を1680円から2000円に引き上げた。レーティングは「アウトパフォーム」を継続した。同社は先月28日、第2四半期(4~9月)の連結営業利益を8億2000万円から11億7000万円(前年同期比36%増)と減益計画から増益見通しへと増額修正した。人工股関節製品「OVATION HIPシステム」や大腿骨頚部骨折向けの骨接合材料「Prima Hip Screwシステム」などの商品が好調だ。同社では20年3月通期の業績予想は据え置いたが、同証券では24億6000万円の営業利益見通しに対して30億円(前期比34%増)への増額修正を予想している。

■アダストリア <2685>  2,215円  +115 円 (+5.5%)  本日終値
 アダストリア<2685>が続伸。3日の取引終了後に発表した8月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。8月は夏らしい気温となり、夏物商品の売れ行きが加速した。アイテム別では、ワンピース、Tシャツ類、パンツ類、バッグなどが売り上げの中心となった。なお、全店売上高は同4.9%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,325円  +140 円 (+4.4%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が続伸。3日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比12.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。8月はセール需要が高まったことに加えて、高額ダウンジャケットの売り上げなどが好調に推移。また、月末からの気温低下により、秋物商品の動きも徐々に拡大した。更に、前年同月に比べて休日が2日多かったことも2.6%程度影響したという。なお、全社売上高は同11.3%増だった。

■良品計画 <7453>  1,883円  +68 円 (+3.8%)  本日終値
 良品計画<7453>が続伸。3日の取引終了後に発表した8月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比12.0%増となり、2ケタ増で4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。衣服・雑貨では、月前半は梅雨明け以降の気温上昇により、Tシャツ、ポロシャツ、ショートパンツ、帽子など盛夏商品の売り上げが大幅に上昇し、月後半も晩夏商品のシャツやワンピースが人気となった。また、生活雑貨では堅調に推移するキッチン用品、掃除用品、ステーショナリーのファイルボックスに加えて、タオル、ケットが大きく伸長。更に食品も月を通して好調に推移したという。

■協和キリン <4151>  2,001円  +70 円 (+3.6%)  本日終値
 協和キリン<4151>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2700円から2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、小児・成人X染色体遺伝性低リン血症治療薬Crysvita(一般名「ブロスマブ」)の4~6月の米国患者数が順調に伸びていることとや、米国ノウリアスト(パーキンソン病治療薬)も承認されたことから、本格的な株価見直しのタイミングが近づいていると指摘。また、ノウリアストを業績予想に織り込み、19年12月期営業利益予想を588億8400万円から591億700万円へ、20年12月期を同542億円から581億円へ、21年12月期を同718億円から770億円へそれぞれ上方修正している。更に7~9月決算で、8月から販売開始しているネスプAGの動向と、ネスプ(腎性貧血治療薬)への影響が見えてくれば、ネスプ特許切れの20年12月期業績への影響も見えてくるだろうともしている。

■ディップ <2379>  2,480円  +86 円 (+3.6%)  本日終値
 ディップ<2379>は続伸し年初来高値を更新。3日の取引終了後、同社が提供するFAST RPAパッケージ「コボット」が、2200社以上の派遣会社が導入しているユニテックシステム(東京都台東区)の派遣会社向け基幹システム「スタッフナビゲーター」と連携したと発表しており、これが好感されている。今回の連携により、「スタッフナビゲーター」を利用する派遣会社は、「コボット」を現場に導入するだけで、「応募対応」「時間外対応」「派遣管理」にかかる繁雑な業務を自動化することができるようになるという。また今後は、ユニテック社が提供する基幹業務システム「キャスティングナビ」にも対応する予定としている。

■任天堂 <7974>  41,580円  +1,050 円 (+2.6%)  本日終値
 任天堂<7974>が売買代金断トツで大幅高。全体相場とは軌道を異に4日続伸と気を吐いている。「ニンテンドースイッチ」が同社のドル箱商品として収益を押し上げているが、サイズを8割程度におさえた携帯用ゲーム機「ニンテンドースイッチライト」が今月20日から発売される。既に8月30日から予約受付を開始しているが、クリスマス商戦に向けて市場の期待が大きい。9月中旬に「東京ゲームショウ2019」を控え、ゲーム関連株全般に物色の流れが向きやすくなっていることも、同社株へ短期資金が誘導される背景にある。

■中外製薬 <4519>  7,680円  +180 円 (+2.4%)  本日終値
 中外製薬<4519>は3日ぶり反発。7300円台で収れんする13週・26週移動平均線をサポートラインに次第に下値を切り上げている。スイスのロシュ傘下の製薬大手でがん領域に強い。がん免疫薬「テセントリク」と血友病治療薬「ヘムライブラ」が大きく収益に寄与している。特に自社開発新薬のヘムライブラについては市場開拓が進み、ロイヤルティー収入も増勢となっている。業績は17年12月期以降営業大幅増益が続いているが、19年12月期も最高益の大幅更新が有力視されている。

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