【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ケーズHD、ソフトバンクG、野村
ケーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
ケーズホールディングス <8282> が反発。20日大引け後、株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視された。株主優待の実施回数を現行の年1回から年2回に変更する。新制度では、1枚1000円相当の株主優待券を保有株数に応じて年間2枚~60枚贈呈する。優待券の贈呈枚数は現行の2倍となり、株主還元の強化を好感する買いが向かった。
■ソフトバンクグループ <9984> 4,796円 -141 円 (-2.9%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が続落。8月に入り大幅な調整を余儀なくされたものの、ここ最近は押し目買いも観測され5000円近辺で強弱観を対立させていた。ただ、目先は下放れる動きをみせている。全般リスク回避ムードが漂うなか、きょうは海外短期筋の先物売りが全体株価の重荷となっており、日経平均寄与度の高い同社株は裁定解消に絡む売り圧力が株価の下げに反映されている。なお、売買代金は東証1部上場企業のなかで断トツとなっている。
■野村ホールディングス <8604> 396.3円 -4.5 円 (-1.1%) 本日終値
野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など証券株が軟調な動き。ここにきて東証1部の売買代金が活況商いの境目とされる2兆円台に届かない日が続いており、前日時点で5営業日連続の2兆円割れ。特に、今週に入って2営業日連続で1兆5000億円台と閑散相場の色を強めている。証券各社にとっては売買手数料の減少が収益面に逆風材料として売りを誘っている。
■三菱UFJ <8306> 501.8円 -5.3 円 (-1.1%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調な動きを強いられている。前日に米国債券市場で10年債利回りが反落し再び1.55%台まで低下した。これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が値を下げており、東京市場でもメガバンクには米国事業での運用利ザヤ縮小を警戒する売りが優勢となった。
■ドーン <2303> 1,213円 +209 円 (+20.8%) 本日終値
ドーン<2303>が商いを膨らませ大幅続伸。同社は地理情報システム(GIS)ソフトの構築や、地理情報配信サービスなどに展開する。20日取引終了後、映像通報システム「Live110(仮称)」の実証実験を兵庫県警察本部で開始したことを発表しており、これが手掛かり材料となった。株価は底値圏でもみ合っていたが、値ごろ感も味方して短期筋の買いを呼び込みマドを開けて上放れる形となっている。
■C&Gシステムズ <6633> 399円 +45 円 (+12.7%) 本日終値
C&Gシステムズ <6633> [東証2]が急騰。20日付で光通信 <9435> が財務省に提出した大量保有報告書(5%ルール報告書)によると、光通信の同社株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑などから買いが先行したようだ。なお、保有目的は長期保有を目的とした純投資としている。
■GameWith <6552> 749円 +76 円 (+11.3%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
GameWith<6552>が急騰。同社はスマートフォンゲームの記事攻略サイトを展開している。今月16日から東証1部市場に変更となり、9月末にはTOPIX構成銘柄に組み入れられる予定にあることで、指数連動型ファンドの買い需要などに期待が大きい。
■スマートバリュー <9417> 730円 +53 円 (+7.8%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
スマートバリュー<9417>が続伸。同社はきょう、トヨタ自動車<7203>などが出資しているMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)を事業目的とした企業「MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)」が設立したMONET コンソーシアムに参画したと発表。MONET コンソーシアムとは、次世代モビリティサービスの推進と移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目的に、企業間の連携を推進するために設立されたもの。スマートバリューは同コンソーシアムに、自社提供している住民ID基盤「GaaS」のプラット上で管理される住民IDに応じて最適な移動手段を提供し、地方の交通弱者へのサービス提供を推進するとしている。
■GDH <4437> 2,757円 +198 円 (+7.7%) 本日終値
gooddaysホールディングス<4437>が急伸。同社は20日、東急不動産ホールディングス<3289>子会社の東急住宅リースと業務提携したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。同社は16年6月に東急不HDと資本・業務提携しており、東急住宅リースとの業務提携はこれに基づくもの。主な提携内容は、東急住宅リース管理物件における申込件数データの共有や、GDHが提供しているWEB入居申込サービス「Conomy(コノミー)」による賃貸物件への申込件数の月別推移・申込件数全体に対するWEBの割合データの共有などとなっている。
■ハイパー <3054> 544円 +34 円 (+6.7%) 本日終値
ハイパー<3054>は大幅続伸で戻り局面に突入している。株価は今月7日に700円台まで駆け上がったが、短期急騰の反動でその後は大幅な調整を入れていた。500円近辺では値ごろ感からの押し目買いが優勢となり、売り一巡で再び上値を目指す展開に移行している。中堅企業向け中心にパソコン販売を手掛け、その幅広い顧客基盤を生かして情報セキュリティーニーズを取り込む経営戦略をとっており、今後の業容拡大が期待されている。19年12月期営業利益は4億1000万円と前期比2割増を見込むが、中間期(1~6月)時点の進捗率は68.5%に達している。
株探ニュース