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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、ヤマシン―F、シノケンG

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤマシンフィルタ <6240>  620円  +69 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ヤマシンフィルタ<6240>は5日ぶりに反発している。19日の取引終了後、エアフィルタ専門メーカーのアクシー(大阪市住之江区)の全株式を8月23日付で取得し、完全子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の子会社化は、事業ポートフォリオにエアフィルタ分野を加えることで、第2の事業の柱を創出するのが狙い。また、ヤマシンFが量産化技術を確立した合成高分子系ナノファイバー「YAMASHIN NANO FILTER」と、アクシーが培ってきた空調エアフィルタ市場での優れた開発力・製造技術及び豊富な販売チャネルとの掛け合わせにより、「総合フィルタメーカへの飛躍」を加速させるとしている。取得価額は非開示。なお、20年3月期業績への影響は現在精査中としている。

■シノケングループ <8909>  873円  +50 円 (+6.1%)  11:30現在
 シノケングループ<8909>が3日続伸している。同社は19日取引終了後に、20年6月に創業30周年を迎えることを記念した株主優待を実施すると発表。これが好感されているようだ。同社はこれまで500株以上保有している株主に対して優待を行ってきたが、19年12月31日及び20年12月31日を基準日とする記念優待では100株以上を保有する株主を対象として実施。また、30周年の創業月である20年6月30日を基準日として、100株以上を10年以上保有する株主にも優待を行うとしている。優待の内容は、19年12月31日及び20年12月31日の基準日については、保有株数100株以上500株未満でクオカード1000円分、500株以上1000株未満で2000円分、1000株以上は保有年数によって3000~1万円分を贈呈する。20年6月30日の基準日については、100株以上500株未満(10年以上の保有)でクオカード3000円分、500株以上1000株未満(10年以上保有)で5000円分、1000株以上(10年以上保有)で1万円分を贈る。

■レーザーテック <6920>  6,130円  +350 円 (+6.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 レーザーテック<6920>は大幅高、上場来高値近辺で売り物をこなし強調展開が続く。半導体生産プロセスで不可欠であるマスクブランクス検査装置で独占的な世界シェアを誇り、利益率の高さが際立つ。ここ最近は世代露光技術として注目されるEUV(極端紫外線)に絡む需要の創出が追い風材料となっている。EUV関連では海外大手半導体関連企業からの受注を獲得しているもようで、今後の収益上乗せに期待が大きい。20年6月期は前期比63.7%増の130億円予想と連続大幅増益を見込む。

■セントラル硝子 <4044>  2,164円  +44 円 (+2.1%)  11:30現在
 セントラル硝子<4044>が続伸している。同社は19日、10月1日納入分から板ガラス・鏡製品の販売価格を10~15%、加工ガラス製品の販売価格を5~10%引き上げると発表。これによる採算改善などが期待されているようだ。価格改定の理由について、原油価格をはじめとする原燃料価格及び資材価格が高騰しているほか、人件費や物流費が更に上昇し、事業収支に多大な影響を及ぼしていることなどを挙げている。

■プレミアムW <2588>  1,730円  +27 円 (+1.6%)  11:30現在
 プレミアムウォーターホールディングス<2588>が7日ぶりに反発している。19日の取引終了後に発表した7月度の月次概況で、新規契約件数が3万871件となり、前月比で5989件(24.1%)の増加となったことが好感されている。保有契約件数も86万9004件となり、同1万5418件(1.8%)の増加となった。

■第一生命HD <8750>  1,389.5円  +16.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が続伸。米長期債利回りの低下が一服し、前日時点で10年債利回りは1.6%台に反発。また、超長期債である米30年債の利回りも同様に反発に転じており、前日は続伸して2.08%台まで上昇、2%台を固める動きにある。米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融機関が軒並み高に買われており、米国事業で長期債や超長期債で運用する同社株にも買いが優勢の展開となっている。

■ソニー <6758>  5,944円  +48 円 (+0.8%)  11:30現在
 ソニー<6758>が続伸している。この日の寄り前、ゲーム事業子会社ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)が、ゲーム開発会社の米インソムニアック・ゲームズ(カリフォルニア州)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。インソムニアック社は、、プレイステーション4用ソフトウェアとして世界的ヒットを誇る「マーベルズ スパイダーマン」や「ラチェット&クランク」シリーズを手掛ける世界有数のゲーム会社。今回の買収は、プレイステーション用ソフトの開発強化を図るのが狙いで、今後の業績への貢献が期待されている。なお、買収額は非開示となっている。

■村田製作所 <6981>  4,544円  +22 円 (+0.5%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株が堅調。18日に米アップルのティム・クックCEOがトランプ米大統領と対中制裁関税の影響を議論したことが伝わり、一部で中国への制裁に伴う米企業への影響にトランプ政権も配慮するのではないかとの思惑が広がった。アップル株は前日の米国株市場で買われており、これを受けて同社の有力サプライヤーである日本の大手電子部品メーカーにも物色の矛先が向いている。

■三菱UFJ <8306>  507円  +1.7 円 (+0.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが高い。19日のニューヨーク債券市場で米10年債利回りは前日比0.051%高い1.609%に上昇した。ドイツ政府が500億ユーロの財政出動を準備していると伝わるなど世界景気の減速懸念が後退したことなどが好感された。今週末の米ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などが注目されるものの、米国で10年債と2年債の利回りが逆転する逆イールドが発生したことが嫌気され、下落した大手銀行株の下値を拾う動きも出ている様子だ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,889円  +16 円 (+0.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株がしっかり。ここ懸念されていた米長期金利の急低下だが、足もとは落ち着きを取り戻している。前日の10年債利回りは続伸し終値ベースで1.6%台を回復。これを背景に外国為替市場ではドルが買い戻されており、目先は1ドル=106円70銭近辺まで円安が進んでおり、為替感応度の高い自動車セクターには追い風となっている。トヨタの20年3月期通期想定レートは1ドル=106円で、実勢はそれよりも円安水準に振れている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  5,540円  -170 円 (-3.0%)  11:30現在
 ブイ・テクノロジー<7717>が反落している。19日の取引終了後、半導体製造装置及び検査装置の開発・設計などを手掛けるナノシステムソリューションズ(沖縄県うるま市)の全株式を8月22日付で取得し、子会社化すると発表したが、反応は限定的のようだ。今回の子会社化は、Vテクグループのウエハー研磨装置とナノシステムの検査装置によるウエハー製造工程におけるトータルソリューションの構築などを図るのが狙い。取得価額は非開示だが、Vテク連結純資産額(19年3月期279億8500万円)の15%未満という。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■ハウテレビジョン <7064>  2,760円  +460 円 (+20.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 ハウテレビジョン <7064> [東証M]が一時ストップ高。19日大引け後、20年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)を従来予想の3700万円→7200万円に94.6%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して89.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力サイトの外資就活ドットコムでサービスを利用するユーザが順調に伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。計画していた人員採用が一部未消化となり、採用費用や人件費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。修正した上期予想は通期計画9200万円に対する進捗率が78.3%に達しており、通期業績の上振れを意識する買いも向かった。

■カーメイト <7297>  904円  +104 円 (+13.0%)  11:30現在
 カーメイト<7297>が急伸。茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で、ドライブレコーダーの映像が容疑者逮捕につながったこと受けて、改めてドライブレコーダー関連が注目されているようだ。複数のメディアでドライブレコーダーが人気で店舗によっては品薄になっていることが伝えられていることもプラスに働いており、同社のほかオートウェーブ<2666>、バッファロー<3352>なども大幅高となっている。

■ブライトパス・バイオ <4594>  294円  +30 円 (+11.4%)  11:30現在
 ブライトパス・バイオ<4594>が続急騰している。19日の取引終了後、信州大学と固形がんを対象としたCAR-T細胞療法の臨床開発を目的として、共同研究開発契約を締結したと発表しており、これが好感されている。CAR-T細胞療法はがん免疫療法の一つで、免疫細胞であるT細胞にがん抗原を認識する受容体を、ウイルスベクターなどをもちいて遺伝子導入することでがんの排除能を高めた医薬品。今回の共同開発では、同大学小児医学教室の中沢洋三教授及び京都府立医科大学小児科の柳生茂希助教らが製法を確立したがん抗原HER2を認識するHER2-CAR-T細胞を治験薬として、骨肉腫患者を対象とする医師主導治験の実施準備に入るとしており、20年度内に医師主導治験を開始する予定としている。

■日本ファルコム <3723>  1,746円  +130 円 (+8.0%)  11:30現在
 日本ファルコム<3723>の上げ足が加速してきた。ゲームソフト開発を手掛け、特にプレイステーション向けロールプレイングゲームのヒット作「イース」が好調で業績に寄与している。また、注力する「英雄伝説」は中国語版及び韓国語版を発売しており、これも収益に貢献している。「イース」の最新作は9月リリース予定で、20年9月期業績に対する押し上げ効果が期待される状況。19年9月期について会社側は営業利益段階で前期比23%減の10億円を見込むが、第3四半期までの進捗率から増額修正の可能性がある。

●ストップ高銘柄
 テモナ <3985>  539円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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