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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

パートナーA <日足> 「株探」多機能チャートより

■パートナーA <6181>  352円 (+64円、+22.2%)

 パートナーエージェント <6181> [東証M]が続急騰。13日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比9.0倍の9000万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。4月に買収した格安婚礼サービス「スマ婚」を運営するメイションの業績上積みが収益を押し上げた。第1四半期実績だけで通期計画の1億7000万円に対する進捗率は52.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■イーレックス <9517>  1,265円 (+193円、+18.0%)

 東証1部の上昇率トップ。イーレックス <9517> が続急騰。13日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比62.4%増の18.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。電力小売事業で低圧分野、高圧分野ともに販売電力量が増加し、27.7%の大幅増収を達成したことが寄与。電源調達価格の低減に加え、継続的な経費見直しでコスト増加を抑制したことも大幅増益に貢献した。

■イオレ <2334>  3,355円 (+504円、+17.7%) ストップ高

 イオレ <2334> [東証M]がストップ高。同社は14日午後1時に、20年3月期第1四半期(4-6月)の単独決算を発表。営業損益は3300万円の黒字(前年同期は100万円の赤字)に浮上し、上半期計画の1300万円を超過した。売上高は5億5100万円(前年同期比33.2%増)で着地。ユーザー情報を活用した広告配信サービス「pinpoint」及びその他運用型広告の売り上げが拡大したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ダブスタ <3925>  4,690円 (+700円、+17.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ダブルスタンダード <3925> がストップ高。13日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の10.1億円→11億円に9.5%上方修正。増益率が15.5%増→26.5%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。既存案件の追加受注と新規顧客の獲得が好調に推移していることに加え、複数の新サービスをリリースする予定で、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。同時に発表した第1四半期(4-6月)の同利益は前年同期比1.6%減の2.5億円だった。

■霞ヶ関C <3498>  4,910円 (+700円、+16.6%) ストップ高

 霞ヶ関キャピタル <3498> [東証M]がストップ高。13日大引け後、8月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、株主優待制度を新設すると発表したことも好材料視された。毎年8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律クオカード1万円分を贈呈する。なお、1→2の株式分割実施後は100株以上200株未満保有でクオカード5000円分、200株以上保有で同1万円分の贈呈とする。

■ベネフィJ <3934>  1,082円 (+150円、+16.1%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。ベネフィットジャパン <3934> がストップ高。13日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比67.2%増の3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のMVNO事業で一般顧客向け通信サービス「ONLYSERVICE」の利用者数が急増し、月額利用料が大きく伸びたことが寄与。なかでも、ルーターとSIMカードをパッケージ化したモバイルWi-Fiの回線利用者数が拡大したほか、対話ロボとSIMのパッケージも大幅に増えた。上期計画の4.5億円に対する進捗率は66.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ラクス <3923>  3,160円 (+375円、+13.5%)

 ラクス <3923> [東証M]が6日続急騰し年初来高値を更新。13日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高25億9000万円(前年同期比30.4%増)、営業利益5億900万円(同9.7%増)、純利益3億3500万円(同12.3%増)と増収増益となったことが好感された。前期からの積極的な成長投資の効果でクラウド 事業の新規受注が増加しており、主力の楽楽精算は導入社数の増加に加えて、平均単価の上昇効果もあり高成長が持続。人件費や広告宣伝費などは計画を超過したものの、売上高の大幅な伸長で吸収した。なお、第2四半期累計(4-9月)業績予想は、売上高53億7000万円(前期比31.8%増)、営業利益5億8600万円(同13.7%減)、純利益3億7200万円(同16.1%減)を見込んでおり、引き続き通期予想については非開示としている。また、同時に発表した7月度の月次全社売上高は、前年同月比36.2%増と高成長を維持しており、これも好材料視された。なかでも、成長の牽引役である「楽楽精算」は同61.9%増と高水準の伸びとなった。

■PCデポ <7618>  487円 (+56円、+13.0%)

 東証1部の上昇率4位。ピーシーデポコーポレーション <7618> が急反騰。13日大引け後に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は1%増益で着地」が好感された。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比0.7%増の6.9億円となり、4-9月期(上期)計画の11.5億円に対する進捗率は60.5%に達し、5年平均の53.9%も上回った。

■日工営 <1954>  2,526円 (+278円、+12.4%)

 東証1部の上昇率6位。日本工営 <1954> が3日ぶり急反騰。13日に2179円の年初来安値をつけていたが、14日は動きを一変させマドを開けて急浮上、前日比12%を超える上昇で2500円台まで上値を伸ばした。同社は発電や灌漑(かんがい)を主力とする総合建設コンサルのトップ企業だが、13日取引終了後に発表した19年6月期通期決算は前の期比で増収を確保したものの、海外コンサル事業の受注後ズレなどが影響して営業利益は22%減と低調だった。しかし、同日に発行済み株数の5.1%にあたる80万株を上限とする自社株買いを発表、合わせて買収防止策の廃止も決めており、これが好感された。なお同社は、14日午前10時30分に36万8600株(発行済み株数の2.35%相当)の自社株買いを実施したことを開示、これによる株式価値の増大や株式需給関係の改善を評価する買いを誘導した。

■ワタミ <7522>  1,678円 (+149円、+9.7%)

 東証1部の上昇率9位。ワタミ <7522> が商いを伴って続急伸。株価は一時12%強の上昇で5ヵ月ぶりに1700円台を回復した。居酒屋チェーンで、足もとは不採算店舗の撤退や総合居酒屋「和民」からミライザカや鳥メロなどに業態転換した効果で、収益の改善が続いている。13日取引終了後に発表された20年3月期第1四半期(4-6月)営業損益が8400万円の黒字(前年同期は2億2300万円の赤字)と第1四半期としては6期ぶりの黒字化に達成した。これを評価する買いを呼び込んだ。

■太陽誘電 <6976>  2,152円 (+127円、+6.3%)

 太陽誘電 <6976> が商いを伴い急反発となったほか、TDK <6762> 、村田製作所 <6981> など電子部品株が軒並み買い優勢の展開となった。追加関税第4弾の一部先送りによって米中対立の構図が緩和し、13日の米国株市場ではリスク選好の流れが復活、特にiPhoneの約80%を中国で生産するアップルが4%を超える上昇をみせるなど大きく反応した。アップルの有力サプライヤーである、日本の大手電子部品メーカーにも連想買いが広がる形となった。

■クラウドW <3900>  1,256円 (+63円、+5.3%)

 クラウドワークス <3900> [東証M]が3日ぶりに急反発。同社は13日取引終了後に、19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結決算を発表。営業損益が6200万円の黒字(前年同期は7800万円の赤字)となったことが好感されたようだ。売上高は65億1300万円(前年同期比34.5%増)で着地。フリーランスのエンジニアやデザイナー向けキャリアサポートサービス「クラウドテック」が順調に拡大したことなどを背景に、エージェントマッチング事業が好調だったことが寄与した。なお、19年9月期通期の業績予想は売上高87億円(前期比31.1%増)とする従来計画を据え置き、営業損益については非公表としている。

■ウェルビー <6556>  1,902円 (+91円、+5.0%)

 ウェルビー <6556> [東証M]が3日続急伸。一時、13日に比べ約11%上昇し約1ヵ月半ぶりに2000円台を回復した。児童発達支援など障害者向けの職業支援事業を展開しているが、近年労働市場ではより一層の障害者の戦力化を求められていることが追い風となり、業績を大きく伸ばしている。13日取引終了後に発表された20年3月期第1四半期(4-6月)営業利益が前年同期比21.3%増の4億3900万円と大幅な増益を達成した。また、同日に内閣官房が実施する「障害者実習生派遣等事業(障害者ワーク・サポート・ステーション)の運営支援等業務」を受託したことも公表しており、これも株価を強く刺激した。

■ベルトラ <7048>  1,215円 (+57円、+4.9%)

 ベルトラ <7048> [東証M]が大幅反発。13日大引け後に発表した19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が3.8億円(前年同期は非開示)となり、従来予想の2.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。ゴールデンウィーク10連休を追い風に、主力サイトで海外・国内旅行の現地体験ツアーの予約数が伸びたことが寄与。広告宣伝費や人件費が想定を下回ったことも上振れの要因となった。併せて、通期の同利益を従来予想の5.4億円→7.2億円に33.3%上方修正。増益率が71.5%増→2.3倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

■任天堂 <7974>  40,070円 (+1,660円、+4.3%)

 任天堂 <7974> が大商いをこなし大幅反発。13日の下げ幅以上の戻り足をみせ4万円台を奪還した。市場では「トランプ米政権が対中制裁関税の発動の一部品目先送りをしたが、これはクリスマス商戦を意識したものであり、対中依存度の高いゲーム機などが含まれている。これが任天堂にはプラス材料となるとの思惑から、個人投資家など短期筋の買いを集めたようだ」(国内投資顧問)としていた。

■環境管理 <4657>  827円 (+34円、+4.3%)

 環境管理センター <4657> [JQ]が大幅に6日続伸。同社は環境測定や分析など環境コンサルティング事業を手掛ける。国策に関わるコンサルや、アスベスト、受託試験、環境対策工事などを成長エンジンに実績を重ねており、足もとの業績は会社側想定を上回る好調。19年6月期営業利益は1億円から1億7000万円予想に増額している。時価総額50億円未満の小型株ながら、出来高流動性に富んでおり、継続的な投資資金の流入が観測される。

■レスターHD <3156>  1,668円 (+65円、+4.1%)

 レスターホールディングス <3156> が4日大幅続伸。同社はUKCホールディングスとバイテックホールディングスが統合した半導体商社。13日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.4倍の39.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。バイテックHDの環境エネルギー事業で太陽光発電所向けパネルや部材の販売が大きく伸びたことが寄与。菱洋エレクトロ <8068> の持ち分法適用会社化に伴う投資利益29億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。第1四半期実績だけで、通期計画の65億円に対する進捗率は61.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アンリツ <6754>  1,988円 (+74円、+3.9%)

 アンリツ <6754> が大幅反発。一時80円高の1994円まで買われ2000円大台復帰を目前に捉えている。次世代通信規格の5G 開発用計測機器が好調で収益に貢献している。20年3月期については営業利益段階で11%減の100億円を会社側では計画しているが、これは研究開発などに資金を投入する攻めの経営戦略によるもの。「5G関連の売り上げについて会社側は保守的で上振れ余地がある」(中堅証券アナリスト)という指摘もあり、改めて株価は上値指向を示している。

■国際石開帝石 <1605>  919.8円 (+31.2円、+3.5%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、コスモエネルギーホールディングス <5021> など資源エネルギー株が買われた。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が13日終値比2.17ドル高の1バレル57.10ドルと大幅高。米通商代表部は9月1日から発動を予定している対中制裁関税の第4弾に関して、一部品目については12月に延期すると発表。これを受け、米中貿易摩擦への懸念が後退し原油価格が上昇、日本の資源エネルギー株も買いが優勢となった。

■ラウンドワン <4680>  1,644円 (+54円、+3.4%)

 ラウンドワン <4680> が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続しつつ、目標株価を2260円から2700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、足もとの好調な状況に加えて、人気女子プロボウラーにリアルタイムで挑戦できる「全国LIVE チャレンジマッチ」など新機能搭載の「ROUND1 LIVE」導入による集客効果が見込めることや、ボウリングなどの料金値上げ効果が見込めることから、国内既存店売上高の伸び率予想を上方修正。それに伴い「20年3月期は営業微増益、21年3月期-24年3月期まで4期連続で2ケタの営業利益成長」から、「20年3月期は12.7%営業増益、20年3月期-24年3月期まで5期連続で2ケタの営業利益成長」に見通しを引き上げたとしている。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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