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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):バンナムHD、国際石開帝石、ソフトバンク

日本KFC <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本KFC <9873>  2,230円  +85 円 (+4.0%)  本日終値
 日本KFCホールディングス<9873>が4連騰、朝方に5.8%高の2269円まで買われる場面があった。7月16日に年初来高値2145円をつけた後、この水準を上限に高値ボックス圏で売り物をこなしていたが、約3週間ぶりに大きく上放れてきた。「ケンタッキーフライドチキン」をフランチャイズで展開するが、同社が8日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は売上高が前年同期比14.9%増の177億1700万円、営業利益が同3.8倍の9億5100万円と急拡大、ポジティブサプライズを与えた。対通期営業利益進捗率は63%に達しており、通期増額修正期待が膨らんでいる。外食産業は消費者の生活防衛意識の高まりと人件費高騰という2つの逆風に晒されているが、そのなか同社は割安なセットメニューや新商品投入で顧客ニーズを捉え、合理化努力も怠らず好調な業績に反映させた。

■バンナムHD <7832>  6,040円  +180 円 (+3.1%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス <7832> が大幅反発。8日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比22.2%増の238億円に伸びて着地したことが買い材料視された。「機動戦士ガンダム」のプラモデルなど大人向け商品や「ドラゴンボール」のカード関連商品の人気が続いたことが寄与。ゲームではネットワークコンテンツや海外の家庭用ゲームソフトのリピート販売が好調だった。併せて、上期の同利益を従来予想の315億円→410億円に30.2%上方修正。減益率が31.2%減→10.5%減に縮小する見通しとなった。

■国際石油開発帝石 <1605>  918.2円  +23.3 円 (+2.6%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が高い。8日に発表された第1四半期(4~6月)の連結業績は売上高が前年同期比42%増の2874億100万円、営業利益は同40.7%増の1462億7700万円と大幅な増収増益だった。オーストラリアの液化天然ガス(LNG)事業が好調だった。第1四半期の好業績を背景に同社は19年12月期の連結業績を増額修正した。売上高は9580億円から9880億円、営業利益は4420億円から4720億円に見直した。この日は、業績増額修正を好感した買いが流入した。

■大王製紙 <3880>  1,270円  +32 円 (+2.6%)  本日終値
 大王製紙<3880>が後場プラス圏に浮上。午後0時30分ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を70億円から100億円(前年同期比26.9%増)へ、純利益を25億円から40億円(同10.5%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は2700億円(同4.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、紙・板紙事業で高付加価値品に販売をシフトさせるなどの構造転換が順調に進んでいることに加えて、価格修正が計画通りに浸透していることが要因という。また、通常の古紙処理設備では容易にパルプ化できない難処理古紙の回収と利用を拡大させ、コストダウンが進んでいることも寄与する見通しだ。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高5600億円(前期比4.9%増)、営業利益200億円(同65.0%増)、純利益90億円(同91.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1305億2400万円(前年同期比1.3%増)、営業利益48億9200万円(同11.6%増)、純利益22億8400万円(同30.4%増)だった。

■カプコン <9697>  2,868円  +71 円 (+2.5%)  本日終値
 カプコン<9697>が反発、一時108円高の2905円に買われた。同社がガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>と共同開発したスマートフォン向けカードバトルゲーム「TEPPEN」の配信サービスがアジア地域と日本で前日からスタートしており、これを材料視する動き。既に7月4日から北米・欧州で配信を開始しており、これに続く形となった。12月には世界大会の決勝を東京で実施する計画にあり、eスポーツ関連株としての切り口で改めて株価を刺激している。

■テクマトリックス <3762>  2,342円  +51 円 (+2.2%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が続伸で一時5%近い上昇で2400円台に買われた。8月1日の高値2344円を上抜き年初来高値を更新。上場来高値2498円の奪回も視野に入れている。標的型攻撃などのサイバー攻撃に対応したセキュリティー関連機能で優位性を持つ負荷分散装置を展開し需要を捉えている。脅威の検出と可視化、セキュリティー運用を行う最上位のサービス「TPS(TechMatrix Premium Support powered by TRINITY)」で高評価を獲得している。また、特許取得済のCDR技術(コンテンツ内に潜在する脅威を取り除きファイルを再構築する技術)を使ったイスラエル企業の無害化ソリューションの代理店販売も行っており、サイバー防衛関連の有力企業として頭角を現している。

■ソフトバンク <9434>  1,495円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 ソフトバンク<9434>が続伸。株価は一時、前日比17円高の1509円まで上昇。昨年12月19日に東証1部へ新規株式公開した際の公開価格(1500円)を、上場から約8カ月を経て初めて上回った。5日に発表された第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比3.7%増の2685億5800万円と堅調だった。世界的な金利低下基調が強まるなか、同社株の配当利回りは5.7%前後と高水準にあることが改めて評価されたようだ。

■ネクソン <3659>  1,257円  -396 円 (-24.0%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 8日に決算を発表。「上期税引き前が4%減益で着地・4-6月期も34%減益」が嫌気された。
 ネクソン <3659> が8月8日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比3.5%減の838億円に減った。
  ⇒⇒ネクソンの詳しい業績推移表を見る

■レック <7874>  1,009円  -198 円 (-16.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は7%減益で着地」が嫌気された。
 レック <7874> が8月8日大引け後(16:30)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.1%減の10.6億円に減り、4-9月期(上期)計画の23億円に対する進捗率は46.3%となり、5年平均の43.6%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒レックの詳しい業績推移表を見る

■新生銀行 <8303>  1,435円  -192 円 (-11.8%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 8日、新生銀行 <8303> が既存株主による4353万5000株の売り出し(海外追加売出分上限386万7500株を含む)と、オーバーアロットメントによる上限208万2500株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で4561万7500株と発行済み株式数の17.6%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は20日から23日までのいずれかの日に決定される。

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