【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日経レバ、不二製油G、マルハニチロ
日経レバ <日足> 「株探」多機能チャートより
不二製油グループ本社<2607>が軟調に推移。株価は一時8.9%の下落で6月24日につけた年初来安値を更新した。同社は製菓向けに強みを持つ油脂大手で、1月に米ブロマーチョコレートを傘下に収めたことにより売上シナジーの創出が期待されている。5日引け後に20年3月期第1四半期業績を発表。売上高が前年同期比24.2%増の949億3000万円だったものの、営業利益が同31.7%減の39億8100万円と大幅減益になったことが失望売りを誘ったようだ。減益はブロマー取得時の先物評価益の振り戻しや、ブロマーのブラジル事業の前年同期好調の反動によるもの。なお、通期業績見通しについては従来予想を据え置いた。
■マルハニチロ <1333> 2,790円 -225 円 (-7.5%) 本日終値 東証1部 下落率10位
マルハニチロ<1333>が大幅安で5日続落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高2218億7900万円(前年同期比0.9%減)、営業利益47億8200万円(同7.7%減)、純利益36億9300万円(同13.8%減)と減収減益となったことが嫌気された。鮮魚全般の取扱高の減少や水産加工品の一部や中国向け高級商材の販売不振で商事事業が落ち込んだほか、マグロやカツオの国内相場の下落で漁業・養殖事業の収益が悪化したことが響いた。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高9400億円(前期比1.9%増)、営業利益255億円(同17.2%増)、純利益170億円(同1.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■日立造船 <7004> 350円 -24 円 (-6.4%) 本日終値
5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
日立造船 <7004> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は74億円の赤字(前年同期は57.7億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
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■北洋銀行 <8524> 211円 -14 円 (-6.2%) 本日終値
5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は41%減益で着地」が嫌気された。
北洋銀行 <8524> が8月5日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比40.8%減の26.4億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の65億円に対する進捗率は40.6%にとどまり、5年平均の46.9%も下回った。
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■ユニプレス <5949> 1,547円 -89 円 (-5.4%) 本日終値
5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は74%減益で着地」が嫌気された。
ユニプレス <5949> が8月5日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比73.7%減の12億円に大きく落ち込み、4-9月期(上期)計画の64億円に対する進捗率は18.8%にとどまり、5年平均の42.4%も下回った。
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■セリア <2782> 2,461円 -141 円 (-5.4%) 本日終値
5日に発表した「7月既存店売上高は2.7%減」が売り材料。
7月既存店売上高は2.7%減。
■浜松ホトニクス <6965> 3,625円 -200 円 (-5.2%) 本日終値
5日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が9%減益で着地・4-6月期も17%減益」が嫌気された。
浜松ホトニクス <6965> が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結経常利益は前年同期比8.8%減の199億円に減り、通期計画の267億円に対する進捗率は74.9%となり、5年平均の75.7%とほぼ同水準だった。
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■エービーシー・マート <2670> 6,630円 -110 円 (-1.6%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>は3日続落。5日の取引終了後に発表した7月度概況で、既存店売上高が前年同月比4.9%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。キャンバス素材のスニーカーが好調だったものの、日曜日が1日少ない曜日並びだったことに加えて、前年に比べひと月ほど、梅雨明けと気温の上昇が遅かったことから、サンダルを中心とした夏物の販売が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同3.1%減だった。
■日経レバ <1570> 16,770円 -240 円 (-1.4%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大商いのなか急落、一時1000円を超える下げで1万6000円を割り込む場面があった。日経平均株価に連動し変動率が2倍に設定されたETFで、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家をはじめ短期資金の流入が勢いを増す傾向が強い。前日の米国株市場では米中摩擦問題の激化を嫌気しNYダウが今年最大の下げ幅を記録、これに東京市場も追随しリスクオフが加速する格好となっている。日経レバの1万6000円割れは今年1月上旬以来。
■技研製作所 <6289> 3,050円 -35 円 (-1.1%) 本日終値
技研製作所<6289>は3日続落。5日の取引終了後、同社が開発した地下機械式駐輪場「エコサイクル」2基が、川崎駅周辺の駐輪場整備で採用されたと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「エコサイクル」は、自転車を半段ずつずらして収納する独自の千鳥配置構造で、必要な収容台数を浅い地下躯体で確保し、地下埋設物への影響を最小に抑えられる点や、前後にチャイルドシートがついた背高サイズの自転車なども収容できる規格範囲の広さ、高速な入出庫速度などが特徴。川崎市での採用により、全国では23カ所、57基目の設置となるという。
株探ニュース