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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、主力株中心に買い戻される (7月30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21681.82
高値  21792.98(09:30)
安値  21665.86(12:59)
大引け 21709.31(前日比 +92.51 、 +0.43% )

売買高  11億4041万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆0850億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、主力株中心に幅広く買い戻される展開に
 2.6月の鉱工業生産低調、日銀の緩和的政策への期待から朝方に高値形成
 3.日銀の政策決定会合では政策変更なく、後場に入り日経平均は伸び悩む
 4.FOMCの結果とパウエルFRB議長の会見を明日に控え、上値に重さ
 5.電機株のほか内需ディフェンシブ株が買われる、売買代金は2兆円乗せ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは28ドル高と小幅に続伸した。31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、様子見姿勢が強かった。

 東京市場では、終始買い優勢の展開で日経平均株価は切り返しに転じた。ただ、朝方にきょうの高値を形成し、後場は戻り売りで上値が重くなった。

 30日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株価指数が高安まちまちであったことを受け、方向感が見えにくい地合いだったが、外国為替市場で1ドル=108円台後半に円安方向に振れたことから主力株中心に買い戻される展開となった。朝方発表された6月の鉱工業生産指数が低調で、日銀の金融政策決定会合での緩和的な動きに期待する動きもあり、日経平均は前場に170円以上上昇する場面もあった。ただ、前場終了後に発表された決定会合の結果は現状維持で、政策面ではほぼゼロ回答であったことから、後場は伸び悩んだ。明日のFOMCの結果を見極めたいとの思惑も上値を押さえた。業種別では電機セクターのほか、電力、倉庫、水産、食料品、医薬品などの内需のディフェンシブが高い。東証1部の売買代金は今月18日以来、8営業日ぶりに2兆円台に乗せた。

 個別では、ルネサスエレクトロニクス<6723>が活況高。キーエンス<6861>が高く、ファナック<6954>も値を上げた。任天堂<7974>がしっかり。東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>が上昇し、日立製作所<6501>も買われた。味の素<2802>の上げ足も目立つ。ソルクシーズ<4284>がストップ高となり、日本特殊陶業<5334>も値を飛ばした。低位株ではリブセンス<6054>が物色人気、MonotaRO<3064>も大きく水準を切り上げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が利食われ、オリックス<8591>も軟調。シマノ<7309>、ユニ・チャーム<8113>が売られた。コア<2359>が急落、シミックホールディングス<2309>も大きく値を下げた。バリューコマース<2491>も大幅安。タカラレーベン<8897>、日本電気硝子<5214>の下げもきつい。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、中外薬 <4519> 、大塚HD <4578> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、花王 <4452> 、京セラ <6971> 、日電硝 <5214> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約55円。うち45円はSBG1銘柄によるもの。


 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)電気機器、(3)倉庫運輸関連、(4)水産・農林業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)情報・通信業、(3)パルプ・紙、(4)石油石炭製品、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△美樹工業 <1718> [JQ]
 今期経常を20%上方修正。
△東京エネシス <1945>
 4-6月期(1Q)経常は78%増益で着地。
△寿スピリッツ <2222>
 4-6月期(1Q)経常は88%増益で着地。
△味の素 <2802>
 4-6月期(1Q)税引き前は24%増益で着地。
△さくらネット <3778>
 上期経常を一転49%増益に上方修正。
△ソルクシーズ <4284>
 上期経常を50%上方修正、通期も増額。
△大塚HD <4578>
 上期税引き前を一転15%増益に上方修正。
△NF回路 <6864> [JQ]
 4-6月期(1Q)経常は27%増益で着地。
△エリアリンク <8914> [東証M]
 上期経常が84%増益で着地・4-6月期も80%増益。
△NSW <9739>
 4-6月期(1Q)経常は59%増益で着地。

▼コア <2359>
 4-6月期(1Q)経常は13%減益で着地。
▼日電硝 <5214>
 今期経常を一転19%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソルクシーズ <4284> 、(2)ダイジェト <6138> 、(3)特殊陶 <5334> 、(4)XNET <4762> 、(5)多木化 <4025> 、(6)リブセンス <6054> 、(7)寿スピリッツ <2222> 、(8)メック <4971> 、(9)モノタロウ <3064> 、(10)味の素 <2802> 。
 値下がり率上位10傑は(1)コア <2359> 、(2)シミックHD <2309> 、(3)Vコマース <2491> 、(4)綿半HD <3199> 、(5)PCA <9629> 、(6)イーブック <3658> 、(7)ブラス <2424> 、(8)ファインデ <3649> 、(9)タカラレーベ <8897> 、(10)ジューテック <3157> 。

【大引け】

 日経平均は前日比92.51円(0.43%)高の2万1709.31円。TOPIXは前日比7.01(0.45%)高の1575.58。出来高は概算で11億4041万株。東証1部の値上がり銘柄数は1527、値下がり銘柄数は533となった。日経ジャスダック平均は3471.08円(6.09円安)。

[2019年7月30日]

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