【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オリックス、弁護士COM、マクニカ富士
オリックス <日足> 「株探」多機能チャートより
29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は11%減益で着地」が嫌気された。
オリックス <8591> が7月29日大引け後(15:30)に決算(米国会計基準)を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比10.9%減の988億円に減った。
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■弁護士ドットコム <6027> 4,565円 -245 円 (-5.1%) 本日終値
弁護士ドットコム<6027>が大幅高後に値を消し、4日ぶりに反落した。29日取引終了後、20年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。売上高は前年同期比35.9%増の9億3500万円、営業利益が同46.8%増の1億8200万円、最終利益が同46.9%増の1億1900万円だった。営業利益はコンセンサス(1億4000万円前後)を3割以上超過達成している。ただ、買い一巡後は利益確定売りに押される展開となった。
■マクニカ富士 <3132> 1,548円 -41 円 (-2.6%) 本日終値
マクニカ・富士エレホールディングス<3132>は4日続落。29日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を5400億円から5100億円(前期比2.7%減)へ、営業利益を155億円から132億5000万円(同13.5%減)へ、純利益を90億円から64億円(同28.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。米中貿易摩擦の激化や中国経済の減速及びその回復の遅れなどによる景気下振れ懸念が予想されることを受けて、産業機器市場やコンピュータ市場、車載市場向けで先行き不透明な状況が継続するとみて、予想を下方修正したという。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1219億2600万円(前年同期比5.3%減)、営業利益29億4000万円(同31.8%減)、純利益11億8500万円(同54.4%減)だった。
■小森コーポレーション <6349> 1,117円 -29 円 (-2.5%) 本日終値
小森コーポレーション<6349>が3日続落。同社は印刷機械専業で国内シェアトップ。29日取引終了後、20年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。売上高は前年同期比10.6%増の176億6200万円、営業損益は前年同期の13億4900万円の損失から9億2900万円の損失へと赤字幅を大幅縮小させた。北米市場でのオフセット印刷機投資が好調なほか、4月29日付で中国販売代理店の深兆迪技術の全株式を取得するなどにより業績を改善させている。ただ、株価的には織り込みが進んでおり、反応薄となっている。
■メイテック <9744> 5,640円 -110 円 (-1.9%) 本日終値
メイテック<9744>が後場マイナス転換。前引け後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が売上高243億3300万円(前年同期比2.4%増)、営業利益25億6700万円(同14.5%減)、純利益15億5200万円(同18.3%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。大型連休の影響で稼働日数が減少し売上高が小幅な増収にとどまったことに加えて、エンジニア社員の増員による労務費の増加や、一時的なシステム費用などが利益を圧迫した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高1020億円(前期比4.4%増)、営業利益128億円(同1.3%増)、純利益87億円(同1.5%減)の従来見通しを据え置いている。
■シマノ <7309> 15,160円 -170 円 (-1.1%) 本日終値
シマノ<7309>が続落し年初来安値を更新。29日取引終了後、19年12月期連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は3650億円から3620億円(前期比4.0%増)に、営業利益は730億円から670億円(同2.0%増)、純利益は519億円から493億円(同8.6%増)に修正した。主力の自転車部品事業でのコスト増などが影響している様子。具体的には新製品の立ち上げに伴う費用や量産にかかる費用などが響く見通しだ。
■ウィル <3241> 366円 +52 円 (+16.6%) 本日終値
ウィル<3241>が急騰して一時、前日比79円(25.2%)高の393円に買われ、年初来高値を更新した。29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が1億4600万円から1億9600万円(前年同期比66.1%増)へ、純利益が7800万円から1億2500万円(同81.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は28億6000万円から26億1100万円(同5.5%増)へ下振れたものの、流通店舗の来店件数が同20.8%増加するなど、流通事業とリフォーム事業の業績が堅調に推移したことが寄与したという。
■ソルクシーズ <4284> 1,111円 +150 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ソルクシーズ <4284> がストップ高。29日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2億5000万円→3億7500万円に50.0%上方修正したことが買い材料視された。前期に計上した不採算プロジェクトが収束したほか、官公庁や金融向けの外注費が低下したことが寄与。製造業向けソフト開発の大口案件の受注獲得に加え、自動車メーカー向け組み込み系システム開発支援で好採算案件が増加したことも上振れに貢献した。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の8億円→9億円に12.5%上方修正。増益率が10倍→12倍に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
■エリアリンク <8914> 1,150円 +112 円 (+10.8%) 本日終値
エリアリンク<8914>が急騰。同社はトランクルームのレンタル事業など不動産サブリースなどを展開、足もとの業績は好調に推移している。同社が29日取引終了後に発表した19年12月期中間期(1~6月)決算は売上高が前年同期比44.5%増の201億4500万円、営業利益が同76.3%増の26億3400万円といずれも高水準の伸びを示した。これがポジティブサプライズとなり、買いを呼び込んだ。不動産運用サービス部門はストレージ事業が牽引、また不動産再生・流動化部門では前期末に販売用不動産に振り替えた保有不動産の売却などが収益拡大に大きく寄与している。
■美樹工業 <1718> 3,880円 +330 円 (+9.3%) 本日終値
美樹工業<1718>が急伸し年初来高値を更新。29日の取引終了後、19年12月期連結業績予想について、売上高を300億円から310億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を10億円から12億円(同9.1%減)へ、純利益を6億3000万円から11億2000万円(同57.1%増)へ上方修正したことが好感された。建設事業セグメントで、工事進行基準による完成工事計上対象物件の進捗率が予想を上回っていることに加えて、原価の見直しにより収益率が改善していることが寄与する見通し。また、繰延税金資産に対する評価性引当額の戻入を考慮したことも最終利益押し上げに貢献する。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高156億1800万円(前年同期比12.8%増)、営業利益8億6100万円(同32.0%増)、純利益5億5600万円(同56.0%増)だった。
●ストップ高銘柄
ソルクシーズ <4284> 1,111円 +150 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース