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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、日立、国際石開帝石

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  18,700円  +550 円 (+3.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買いを集めた。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズやマイクロンテクノロジー、ザイリンクス、エヌビディアといった主な半導体関連銘柄は安かったものの、インテルが2%近く買われる展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながらプラス圏で着地している。きょうは外国為替市場で1ドル=108円台後半と円安方向に振れていることもあり、半導体製造装置関連株は目先調整一巡から買いが優勢となった。

■日立製作所 <6501>  3,944円  +114 円 (+3.0%)  本日終値
 日立製作所<6501>が高い。同社が29日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は最終利益段階で前年同期比14.3%増の1203億300万円と2ケタ増益を確保した。売上高は同6.2%減の2兆325億8000万円と減少したが、英国で手掛ける鉄道事業の株式一部売却に伴う特別利益の計上などにより最終利益が押し上げられた形だ。株価は前週7月24日に戻り高値4080円をつけてからは調整色を強めたが、足もとは買い安心感から押し目買いを誘っている。

■DTS <9682>  2,424円  +64 円 (+2.7%)  本日終値
 DTS<9682>が続急伸、一時7%近い上昇で一気に2500円台に歩を進め年初来高値を更新した。同社は金融機関、通信向けなどを主力とする独立系システム開発会社だが、ビジネスプロセスを一括して請け負うBPO事業などが好調で収益拡大基調を強めている。同社が29日取引終了後に発表した19年4~6月決算は営業利益が前年同期比25.3%増の23億6500万円と高変化を示しており、これを評価する買い流入した。株価は2300円台後半に位置する5日移動平均線を足場にマドを開けて上放れる格好となった。

■キーエンス <6861>  63,770円  +1,620 円 (+2.6%)  本日終値
 キーエンス<6861>が切り返し急、一時1800円強の上昇をみせ6万4000円近辺まで浮上した。前週末に発表した19年4~6月期決算では最終2ケタ減益に落ち込んだが、同社が第1四半期に減益となるのは9年ぶりということもあって、株価は下値模索の動きを余儀なくされていた。ただ、株価は前週末と今週明けに連続でマドを開け、2営業日合計で5000円以上値下がりしており、目先は突っ込み警戒感からの買い戻しを誘っている。きょうは外国為替市場で1ドル=108円台後半に円安が進んだことも追い風に、ヘッジファンドの貸株調達による空売りのショートカバーなどが株価の戻りに寄与した形だ。

■アカツキ <3932>  7,280円  +160 円 (+2.3%)  本日終値
 アカツキ<3932>が反発。29日の取引終了後、欅坂46・日向坂46の公式音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」の事前登録者数が、20万人を突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同アプリは、欅坂46・日向坂46のプロデューサーとなり、彼女たちが登ってゆく坂道をプロデュースしていく、欅坂46・日向坂46応援公式音楽ゲームアプリ。人気楽曲をライブ映像で多数収録し、ライブの興奮や圧倒的なパフォーマンスをリズムゲームで体験することができるのが特徴で、今夏から秋にかけて配信開始を予定している。なお、事前登録は7月18日に開始した。

■大阪ガス <9532>  1,988円  +43 円 (+2.2%)  本日終値
 大阪ガス<9532>が続伸。国内ガス市場の先細りが予想されるなか、同社は長期ビジョン・中期経営計画に基づき、海外エネルギー事業の展開を加速している。29日取引終了後、米シェールガス開発会社のサビンオイル&ガスを買収すると発表し、これを好感した買いが流入した。同日発表された20年3月期第1四半期(4~6月)売上高は前年同期比12.6%増の3350億6800万円、最終利益は同83.1%増の286億3100万円となった。17年4月から始まった都市ガス自由化で競争が激化し、4~6月期ガス販売量は前年同期比4.0%減だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  964円  +2.1 円 (+0.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などが高い。ここ原油市況が戻り基調に転じており、前日のWTI原油先物価格は67セント高の56ドル87セントと3日続伸した。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が高く、東京市場でも原油価格と株価の連動性が高い資源開発関連株に買いを誘導した。

■シミックHD <2309>  1,857円  -248 円 (-11.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 29日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が4%減益で着地・4-6月期も38%減益」が嫌気された。
 シミックホールディングス <2309> が7月29日大引け後(15:30)に決算を発表。19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の36.4億円に減ったが、通期計画の41.7億円に対する進捗率は87.4%に達し、5年平均の71.5%も上回った。
  ⇒⇒シミックHDの詳しい業績推移表を見る

■タカラレーベン <8897>  376円  -29 円 (-7.2%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 タカラレーベン <8897> が7月29日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は20.3億円の赤字(前年同期は5.3億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒タカラレーベンの詳しい業績推移表を見る

■日本電気硝子 <5214>  2,542円  -175 円 (-6.4%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が4日続落。29日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を3050億円から2700億円(前期比10.1%減)へ、営業利益を250億円から180億円(同27.6%減)へ、純利益を同180億円から80億円(同47.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。ガラスファイバの出荷が昨年後半から低調に推移し、本格的な市況の回復には時間を要する見通しであることに加えて、韓国ディスプレー事業子会社の停電による製造設備の損傷に伴う修繕費の発生が利益を圧迫。また、当初見込んでいた税効果が見込めなくなったことによる法人税費用の増加などの影響も最終利益を押し下げるという。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1333億6600万円(前年同期比13.7%減)、営業利益92億9200万円(同33.8%減)、純利益54億9400万円(同32.0%減)だった。

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