【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SBG、ソースネクス、幸楽苑HD
SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
ピー・シー・エー <9629> が続急騰、一時ストップ高。26日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比8.7倍の5.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。働き方改革の進展やWindows7のサポート終了に伴うパソコン買い替え需要を背景に、主力の会計ソフトやクラウドサービスが引き続き好調だったことが寄与。第1四半期実績の通期計画の14.9億円に対する進捗率は39.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■マックス <6454> 1,742円 +148 円 (+9.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
マックス<6454>が急反発し年初来高値を更新。前週末26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高172億4900万円(前年同期比2.3%増)、営業利益19億7900万円(同19.9%増)、純利益14億2100万円(同13.3%増)と2ケタ増益となったことが好感された。インダストリアル機器部門で、国内外で鉄筋結束機「ツインタイア」が好調に推移したことが業績を牽引した。また、オフィス機器部門で、表示作成機「ビーポップ(Bepop)」の販売が伸長したことも寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高723億5000万円(前期比3.2%増)、営業利益74億5000万円(同4.2%増)、純利益52億5000万円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■幸楽苑ホールディングス <7554> 3,180円 +253 円 (+8.6%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
幸楽苑ホールディングス<7554>が急反発。前週末26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高100億6400万円(前年同期比6.7%増)、営業利益3億4100万円(前期1600万円)、純利益2億9700万円(同2700万円)と大幅増益となったことが好感された。グランドメニューの刷新や、全ての商品を税込み価格で統一し利便性の向上を図ったことなどが奏功し、既存店売上高が前年同期比7.6%増となったことが牽引した。また、4店舗のスクラップを実施したことも利益率改善に寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高420億円(前期比1.7%増)、営業利益21億円(同28.2%増)、純利益11億円(同8.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■コロナ <5909> 1,100円 +74 円 (+7.2%) 本日終値
コロナ<5909>が続急伸。同社は石油暖房機大手で空調や住設機器なども手掛ける。26日取引終了後、発行済株式数の0.68%にあたる20万株、2億2000万円を上限に自己株取得する方針を発表した。取得期間は30日~8月9日までで、きょうはこれを好感した買いが流入した。同時に発表された20年3月期第1四半期(4~6月期)の営業損益が6億2400万円の赤字と前年同期の4億3000万円の赤字に対して赤字幅が拡大している。第1四半期は主に天候不順により需要が低迷した。
■アマノ <6436> 3,285円 +190 円 (+6.1%) 本日終値
アマノ <6436> が続急伸し、上場来高値を更新した。26日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比53.9%増の24.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。働き方改革の進展を追い風に、主力の就業管理ソフトが好調を維持したほか、大型環境システムの販売が伸びたことが寄与。前期にソフトウェア償却費や経費などが一時的に増えた反動も大幅増益の要因となった。
■PI <4290> 1,755円 +90 円 (+5.4%) 本日終値
プレステージ・インターナショナル<4290>が大幅続伸し年初来高値を更新。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高100億100万円(前年同期比15.9%増)、営業利益12億8900万円(同31.7%増)、純利益6億3500万円(同3.3%減)と、大幅営業増益となったことが好感された。損保会社や自動車メーカー向けにロードアシストを提供しているロードアシスト事業が前期に獲得した大型新規案件の寄与もあり大幅な増収増益となったことが牽引した。また、保証に関するサービスを提供しているワランティ事業や、国内のカスタマーコンタクトサービスと日本人駐在員向けクレジットカードサービスを提供するカスタマーサポート事業も好調に推移した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高410億円(前期比10.2%増)、営業利益53億円(同13.1%増)、純利益36億円(同13.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■アイチコーポレーション <6345> 733円 +29 円 (+4.1%) 本日終値
アイチコーポレーション <6345> が大幅反発。26日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の17.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。排ガス規制による特需でレンタル業界や電力業界、通信業界向けに高所作業車など特装車の販売が大きく伸びたことが寄与。上期計画の27億円に対する進捗率は64.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,885円 +220 円 (+3.9%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は全般軟調相場のなか7連騰、売買代金は東証1部上場企業のなかで群を抜いている。前週末に米司法省が同社傘下の米携帯通信会社スプリントとTモバイルUSの合併を承認、これが改めて買い材料視された。ビジョン・ファンド第2号立ち上げによる人工知能(AI)関連企業への投資にも期待が大きい。市場では「買いの主体は外国人投資家で、日本株全般が見送られるなかにあって同社株への海外マネーの関心は高いようだ」(国内ネット証券アナリスト)としている。
■ソースネクスト <4344> 416円 +11 円 (+2.7%) 本日終値
ソースネクスト<4344>が続伸。この日、JapanTaxi(東京都千代田区)と業務提携し、共同開発したタブレット搭載用の音声通訳機能「JapanTaxi Translator by POCKETALK」の実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の実証実験は、訪日外国人客とタクシー乗務員のコミュニケーションをサポートするのが狙い。乗客と乗務員が互いにタブレットに付属のマイクに向かって話した言葉を相手の言語に翻訳し、読み上げることで対話ができるようになるという。なお実験は、京都市を営業エリアとする日本交通京都営業所の65台で行われる。
■GAテクノ <3491> 4,200円 +105 円 (+2.6%) 本日終値
GA technologies<3491>が6日ぶりに反発。午前11時ごろ、子会社イタンジが、大崎電気工業<6644>と不動産賃貸サービスで業務提携したと発表しており、これを好感した買いが入った。イタンジが開発中のセルフ内見型新賃貸サイトと大崎電が提供するスマートロック「OPELO」を連携させることで、不動産管理会社は鍵関連の大幅な業務効率化と物件管理における安全性の担保を両立し、かつ集客数の増加を図ることが可能になるという。また、「OPELO」の空室・入居モード切り替え機能によって、内見用に設置されたスマートロックを入居後も継続して利用できるため、物件の価値向上にもつながるとしている。
株探ニュース