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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ 急騰の昭和、波乱の平成、そして希望の令和に!

株式評論家 杉村富生

「急騰の昭和、波乱の平成、そして希望の令和に!」

●出遅れが著しい日本の株式市場!

 日本の株式市場は梅雨明けを待たず、夏枯れ商状に陥っている。売買代金(東証1部)は連日、2兆円に満たない。これは、市場参加者の少なさを物語るデータだ。機関投資家の多くが米国株買い・日本株売りのポジション(ロング&ショート戦略)を組んでいる、という。

 実際、米国市場は抜群に強い。NYダウ、S&P500指数、NASDAQ総合株価指数はそろって史上最高値圏にある。これに対し、日経平均株価は史上最高値(1989年12月29日の3万8915円に遠く及ばず、昨年10月2日のザラバ高値(2万4448円)すら上回っていない。これはどうしたことか。

 米国株市場はPER17倍超、PBR3倍超に買われている。一方、日経平均のPERは12倍前後、PBRは1倍ちょっとだ。仮に、日経平均を米国株並みのPERに評価すると3万円の大台に乗せる。PBRでは何と、6万円の目標値を設定できる。

 もちろん、PERは需給、人気の影響を受ける。PERが上昇するには外国人(現物)の買い出動が不可欠だろう。PBRはROE(株主資本利益率)と相関関係がある。ROEを高めるためには、企業のタメ込み主義を改める必要があろう。

●とりあえず、強い銘柄にマトを絞れッ!

 筆者はかねてから、急騰の昭和(後半→日経平均は約355倍に)、波乱の平成(日経平均は約3割下落)、希望の令和と主張している。これは中長期的な視点だが、日経平均は昭和の終値(1989年1月6日の3万209円)を奪回し、PBR2倍(世界平均)の水準(4万円)に挑戦する、と考えている。

 確かに、足もとの相場は悲観の極にある。消費税率の引き上げに伴う景気失速を懸念する声もあろう。しかし、安倍政権は万全の手を打っている。景気対策の発動にためらいはない。米中貿易協議は難航しているが、2020年の米大統領選に向け、トランプ米政権としては景気失速を容認できない、と思う。

 ショート筋の手仕舞い(ポジション調整)次第によっては夏~秋に急騰する場面があろう。それに、1950年以降の参院選後~年末までの日経平均の騰落率をみると、上昇17回、下落6回となっている。実に、勝率は73.9%である。

 物色面ではとりあえず、元気な銘柄を攻めたい。具体的には値動き良好なユーピーアール <7065> [東証2]、出直り態勢のファイバーゲート <9450> 、出遅れが著しいIMV <7760> [JQ]、ハイテク分野の宝庫であるPKSHA Technology <3993> [東証M]、ホロン <7748> [JQ]などに注目している。

2019年7月18日 記

株探ニュース

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