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【特集】「ドラッグストア」関連は18位にランクイン、スギHDとココカラの経営統合協議発表で関心<注目テーマ>

TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
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 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ドラッグストア」関連が18位となっている。

 ドラッグストア大手のスギホールディングス<7649>とココカラファイン<3098>は1日、経営統合に向けた協議を始めたと発表した。統合の時期や経営体制について詰めの話し合いが進んでおり、7月31日をめどに基本合意をめざすとしている。実現すれば、売上高は約9300億円(両社の今期連結売上高予想を合計)規模に達し、イオン系のウエルシアホールディングス<3141>の売上高8500億円(今期予想)抜いて業界トップとなる。規模拡大で競争力を高める狙いだ。この発表を受けて、3日の株式市場でココカラファインの株価がストップ高となったこともあり、ドラッグストア再編への関心が一気に高まっている。きょうもココカラの株価は大幅高で4日続伸となっている。

 これまでにも合従連衡を繰り返してきたドラッグストア業界だが、今回の大型統合協議により、生き残りをかけた再編劇の最終段階がスタートしたようだ。都市部での出店競争の激化に加え、地方での“食品強化型店舗”の拡大などを背景に、今後は異業種も含めて“全員参加型”の再編が加速するものと予想される。

 今回、経営統合の協議を発表した両社は、経営統合準備委員会をつくり、具体的に協議する。一方、ココカラは4月にマツモトキヨシホールディングス<3088>とも資本業務提携の協議をすると発表していた。1日のココカラの発表では社内に別の委員会をつくり、スギHDとマツモトキヨシHDの両社からの提案をともに検討するとしている。更に、マツモトキヨシHDは5日、資本業務提携を協議中のココカラと、経営統合も含めて検討を進めると改めて発表しており、“ココカラ争奪戦”の様相が一段と強まるなかで、目の離せない状況が続きそうだ。

 このほかの関連銘柄としては、2020年をメドに首都圏への郊外型店舗出店を目指す業界3位のコスモス薬品<3349>、北海道を地盤に積極的なM&Aで全国展開を果たしている業界2位でトップに肉薄しているツルハホールディングス<3391>、首都圏中心にローコスト経営を行い、PB商品展開で利益率を向上させる業界の4位サンドラッグ<9989>、岩手を地盤に東北5県に出店を進め小商圏に特化した薬王堂<3385>などがある。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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