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【市況】米国株式市場見通し:貿易摩擦を巡る投資家心理の悪化が続く公算


米中貿易摩擦の長期化やメキシコへの関税引き上げ方針を受けて、投資家心理が悪化しており、トランプ政権の通商政策を巡る不透明感が払拭されなければ、しばらく株式相場は低調に推移するだろう。6月1日には中国が対米報復措置を開始する予定で、両国の対立がさらに激化しそうだ。また、4-5日にかけて連邦準備制度理事会(FRB)は、シカゴで当局者や学識経験者を集め、金融政策に関する討論会を開催予定だ。懸案となっているインフレ圧力の緩和と今後の金融政策について、何らかの示唆を得られるかが焦点となる。

決算発表は、宝飾品のティファニー(4日)、クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(4日)、ビデオゲーム小売のゲームストップ(4日)、食料品のキャンベルスープ(5日)、アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(5日)、食品会社のクラフト・ハインツ(7日)などが予定されている。中国人観光客の支出が業績を左右するティファニーは、米中関係悪化により軟調決算が予想される。キャンベルスープは、アクティビスト(物言う投資家)ダン・ローブ氏の圧力を受けて、生鮮食料品・海外事業の売却で交渉を進めており、今後の経営戦略が注目される。

今週の経済指標は、5月ISM製造業景況指数(3日)、4月建設支出(3日)、4月製造業受注(4日)、5月ADP雇用統計(5日)、5月ISM非製造業景況指数(5日)、4月貿易収支(6日)、5月雇用統計(7日)などの発表が予定されている。5日にはFOMCでの基礎資料となる地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表も予定されている。製造業関連指標から米中貿易摩擦の長期化による影響を見極めたい。

3日から7日にかけてアップルの世界開発者会議 (WWDC) の開催が予定されている。同社は、ニュース配信の「Apple News+」や動画配信の「Apple TV+」、ゲーム配信の「Apple Arcade」の3つの定額配信サービスの提供を年後半に控えており、新たな基本ソフトウェア(OS)の発表が予想される。新型「Mac Pro」や純正ディスプレイなどのハードウェアの発表にも注目が集まりそうだ。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

 提供:フィスコ

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