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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米中摩擦に警戒も欧州通貨売り継続で

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

31日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米トランプ政権のメキシコや中国に対する強硬姿勢が嫌気され、円買い先行の見通し。ただ、欧州の政治情勢が流動化し欧州通貨売りでドル選好地合いが続き、ある程度買い戻しも予想される。

本日のアジア市場でドル・円は109円60銭付近で寄り付いた後、トランプ米大統領が6月10日以降、メキシコからの輸入品に5%の関税をかける措置に踏み切る意向と報じられ、対メキシコの強硬姿勢を嫌気した円買いが優勢に。メキシコペソ・円は3%近く弱含み、新興国通貨安への警戒感も強まった。一方、中国政府は米国の制裁関税に対抗するためレアアース禁輸を準備中と伝えられた。本日10時半に発表された中国の製造業PMIは経済活動の縮小・拡大の境目である50を割り込む低調な内容となり、米中摩擦の激化が世界経済の景気減速につながるとの見方から、ドル・円は109円を割り込んだ。

この後の欧米市場では、アジア取引時間帯での材料の消化が見込まれリスク回避的な円買いが先行しそうだ。一方、イタリアのサルビーニ副首相は、同国の財政規律をめぐり欧州委員会と対立するなか連立崩壊の可能性を示唆しており、政局流動化への思惑からユーロ売りに振れやすい。また、メイ英首相の後任選びでブレグジット強硬派の選出が警戒されポンド売りに歯止めがかかっていない。前日発表された米国内総生産(GDP)で高成長が示されたこともあり、欧州通貨売りを背景にドル選好地合いは継続する見通し。とはいえ、市場センチメントの悪化でドルの買い戻しは限定的だろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.37万件、3月:6.23万件)
・21:00 独・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.6%、4月:+2.0%)
・21:00 南ア・4月貿易収支(予想:+13億ランド、3月:+50億ランド)
・21:30 米・4月個人所得(前月比予想:+0.3%、3月:+0.1%)
・21:30 米・4月個人消費支出(前月比予想:+0.2%、3月:+0.9%)
・21:30 米・4月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.6%、3月:+1.6%)
・21:30 カナダ・1-3月期GDP(前期比年率予想:+0.7%、10-12月期:+0.4%)
・22:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁が討論会参加(世界経済関連)
・22:45 米・5月シカゴ購買部協会景気指数(予想:54.0、4月:52.6)
・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:101.5、速報値:102.4)
・01:00 ウィリアムズNY連銀総裁が討論会参加(金融政策関連)

《FA》

 提供:フィスコ

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