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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):テリロジー、オンキヨー、第一精工

テリロジー <日足> 「株探」多機能チャートより
■メディカルネット <3645>  575円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 メディカルネット<3645>が後場急動意。午後1時ごろ、歯科矯正の治療期間を短縮する歯科医療機器「オーソパルス」を製造販売する米バイオラックス(デラウェア州)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の資本・業務提携では、ロックフェラー財団のベンチャーキャピタル部門であるベンロック社などとともに、バイオラック社が行う第三者割当を引き受けるというもの。これにより、メディカルネットの出資比率は1.66%程度になる。歯科領域で強みを持つメディカルネットとバイオラックスがノウハウを有効活用し、日本での販売促進を共同して進めることで、両社の事業の強化・拡大に繋げるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■オンキヨー <6628>  47円  +5 円 (+11.9%)  本日終値
 オンキヨー<6628>が急動意、一時14.3%高に買われた。同社は30日取引終了後、中国「奇点汽車」ブランドの電気自動車(EV)会社と、車載AI向け音声取得技術の提供などEVの音分野における提携を開始したことを発表。また同日、バイオマス素材「CNF」を採用した振動板をベースとした高音質スピーカーの開発に世界で初めて成功したことも発表しており、これらが買い材料視された。個人投資家の短期資金が流入し、超低位株ならではの物色人気を呼び込んでいる。

■千葉興業銀行 <8337>  260円  +18 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 30日、千葉興業銀行 <8337> が発行済み株式数(自社株を除く)の8.04%にあたる500万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月4日から20年3月31日まで。

■海帆 <3133>  741円  +36 円 (+5.1%)  本日終値
 海帆<3133>が続伸。30日の取引終了後、弥七(東京都港区)から立ち食い焼肉「治郎丸」事業を譲り受けたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。海帆によると、既存業態にはない飲食カテゴリーであり、かつ知名度が高く、“立ち喰い焼肉”という独創的な業態で、一等地の通常の飲食店が出店しにくい小さな坪数で展開していることから、多様化する食事需要に対応する店舗展開の礎として展開するのが狙いという。譲受価格は6000万円。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■テリロジー <3356>  956円  +22 円 (+2.4%)  本日終値
 テリロジー<3356>が高い。同社は情報セキュリティーやIPサーバーなどの輸入販売商社だが、業績は好調で2ケタ増収増益基調を続けている。そうしたなか、30日取引終了後に20年3月期の年間配当を無配予想から5円に修正しており、14期ぶりの復配となることを受け、株価を強く刺激する格好となった。

■アイペット損害保険 <7323>  3,900円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 アイペット損害保険<7323>が3日ぶりに反発。30日の取引終了後、4月に業務提携した第一生命ホールディングス<8750>のホームページ上で、ペット保険商品の販売を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。両社は提携における取り組みとして、第一生命によるアイペット損保商品の販売や双方オウンドメディアでの商品相互案内、ノウハウ・人財交流などを予定しており、今回、まず第一生命HP上におけるペット保険の販売開始を実施する。また、今後の展開については、19年度中の本格展開に向けて連携強化を図り、さらなるサービスの拡充を目指すとしている。

■第一精工 <6640>  1,418円  +21 円 (+1.5%)  本日終値
 第一精工<6640>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が30日付で、投資判断「バイ」、目標株価2400円を継続しており、時価との乖離が大きいことから、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では、米中貿易摩擦深刻化などの影響が予想以上に厳しいうえ、スマートフォン市場の回復ペースが緩慢と想定し、19年12月期営業利益予想を10億円から5億円へ大幅に下方修正した。しかし、20年12月期以降は5G向けコネクタビジネスの本格化及び製品構成改善、生産効率化などが見込まれるとして、同18億円から20億円へ上方修正している。

■北海道ガス <9534>  1,489円  +9 円 (+0.6%)  本日終値
 北海道ガス<9534>はしっかり。30日の取引終了後、従来中間・期末各22円50銭を予定していた20年3月期の配当予想について、中間・期末各25円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、年間配当は50円(従来予想45円)となり、前期実績に対して実質5円の増配になる予定だ。

■マイネット <3928>  770円  +3 円 (+0.4%)  本日終値
 マイネット<3928>は10日ぶりに反発。30日の取引終了後、スマートフォンゲーム「未来家系図 つぐme」の運営・配信を11月1日に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同ゲームは、NTTドコモ<9437>及びプレイネクストジャパン(現ワンダープラネット、名古屋市中区)が共同開発した作品で、15年3月にリリースされ、累計360万ダウンロードを超える人気シミュレーションゲーム。今回、同ゲームが運営タイトルに加わることで収益への貢献が期待されている。なお、マイネットは3月29日に、スマートフォンゲームの譲渡契約及び運営移管に関して発表していたが、タイトルの概要や契約先などは開示していなかった。

■JMC <5704>  1,683円  -187 円 (-10.0%)  本日終値
 JMC<5704>が急落。30日の取引終了後に21年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、最終年度に売上高52億円(19年12月期予想32億8000万円)、営業利益7億8000万円(同4億2600万円)を目指すとしたが、物足りないとの見方や、5月中旬からの急上昇に対する利益確定の動きから、売りが優勢となったようだ。鋳造事業で生産能力向上と営業体制強化による成長を図るほか、3Dプリンター出力事業で医療分野への本格参入による成長を目指すという。

●ストップ高銘柄
 エヌ・シー・エヌ <7057>  1,412円  +300 円 (+27.0%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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