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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (5月29日記)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均株価は、昨晩のNYダウが反落した動きを映して、寄り付き値が下放れる公算です。

 5月14日以降、保ち合いの動きへ入っているので、寄り付き値での下げは、保ち合いの上方での上値の重さを示す動きです。

 保ち合い途中で上値の重さがわかったので、本日はレンジ下限での下値堅さを試す展開になると考えられます。

 2万1000円以下に下値堅さがあって、少なくとも6月中旬頃まで下げ難い動きになるなら、本日は5月24日の安値2万0922円を終値で維持する動きとなって、明日以降、再度上値を試す動きになると考えられます。本日、大きく値を戻すか、明日、寄り付き値で大きく上放れる動きになるかのどちらかが考えられます。

 本日、寄り付き値での下放れをきっかけにして、現在が勢いの強い下降の流れへ入っているなら、寄り付き後、すぐに下降を開始して、5月14日安値の2万0751円へ接近する程度か、それ以下まで下げる公算です。

 本日、弱気の流れを示すと、しばし下げの流れを継続して、6月中に1万9500円程度まで下げる可能性が出てきます。


情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「勝ち続ける投資家になるための 株価予測の技術[決定版]」(日本実業出版社)、「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)など著書多数。


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