【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レオパレス、KLab、ブレインP
ブレインP <日足> 「株探」多機能チャートより
レオパレス21<8848>が反発。旧村上ファンド系といわれる投資会社の「レノ」などの共同保有株比率が14.13%(従来12.56%)に上昇したことが21日に提出された変更報告書で判明した。レノは14日に大量保有報告書を提出し、レオパレス21の大株主となったことを明らかにした後、連日、買い増しによる保有株比率の上昇で変更報告書を提出しており、今後の展開への関心が高まっている。
■KLab <3656> 884円 +42 円 (+5.0%) 本日終値
KLab<3656>が6連騰。21日の取引終了後、配信中の爽快3Dアクションゲーム「BLEACH Brave Souls(ブリーチ ブレイブソウルズ)」が全世界で4000万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ブレソル」は、集英社の「週刊少年ジャンプ」で16年38号まで連載されていた、超人気剣戟バトルアクションコミックを題材としたスマートフォンゲーム。4000万DL突破を記念して同日付で「4000万ダウンロード記念ログインボーナス」や、★4以上キャラ確定の「4000万ダウンロード記念毎日無料ガチャ」などさまざまなゲーム内キャンペーンを実施しているという。
■ブレインパッド <3655> 9,220円 +420 円 (+4.8%) 本日終値
ブレインパッド<3655>が続急伸、再び最高値街道に突入した。今月10日の時点で株価は6000円近辺に位置していたが、2週間弱で1.5倍以上となり時価総額は600億円を超えてきた。19年6月期営業利益を従来予想の7億5000万~9億円から11億3000万円(前期比93.5%増)に大幅増額したことで、「業績面での裏付けが新たな大口資金流入の背景となった」(国内ネット証券)。ここAI関連株が相次いで人気化、今月末に東京で人工知能サミット2019が予定されていることなども手伝って、株高を後押ししている。同社株はその象徴株としての位置づけで物色人気を先導している。
■アルヒ <7198> 1,789円 +63 円 (+3.7%) 本日終値
アルヒ<7198>が大幅高で4日続伸。21日の取引終了後、住宅ローンを申し込む時の必要書類の確認作業を効率化する営業サポートツール「ARUHI ソロエル」を導入したと発表しており、利便性向上による顧客層の拡大を期待した買いが入ったようだ。同ツールは、同社の住宅ローン商品である「ARUHI フラット35」などを申し込んだ顧客から受け付けた購入物件や収入に関する情報を入力することで、必要書類が正しく揃っているかをタブレットやスマートフォンなどの端末上で確認できるのが特徴。住宅ローンの申し込みには物件書類や収入書類など10種類以上の書類が必要であり、物件種類や収入形態によって必要な書類が異なるため書類の確認作業が複雑化していたが、同ツールの活用により確認作業の効率化が図られ、住宅ローン審査承認までの期間短縮に貢献するという。
■タムラ製作所 <6768> 541円 +19 円 (+3.6%) 本日終値
タムラ製作所<6768>が5日ぶりに反発。21日の取引終了後、子会社タムラヨーロッパがボンバルディア・トランスポーテーション・スウェーデン(BT社)から受けていた、納品した製品の不具合による損失を理由とする損害などの賠償に関して、国際商業会議所から仲裁判断を受領し、BT社の申し立てが棄却されたことが好材料視されている。これにより、タムラヨーロッパの損害賠償支払い義務は発生しない。
■大阪チタ <5726> 1,543円 +53 円 (+3.6%) 本日終値
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>が大幅続伸。米中貿易摩擦が激化する方向にあるが、海外メディアの報道などが契機となって、米国の輸入依存度が高いレアアースを中国側が取引材料に使うとの思惑が市場に広がっている。これがスポンジチタンを手掛ける両銘柄の株価を刺激、短期資金の流入を誘った。
■ソラスト <6197> 975円 +31 円 (+3.3%) 本日終値
ソラスト<6197>が反発。21日の取引終了後に発表した4月度の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7267人(前年同月比4.1%増)、デイサービス利用者数が1万1352人(同44.9%増)となり、増加基調の継続を好材料視した買いが入った。19年4月になごやかケアリンクを子会社化したことなどが寄与した。また、施設系サービスの入居者数は2591人(同67.4%増)となり、入居率は95.8%と引き続き高水準で推移している。
■太陽誘電 <6976> 2,005円 +62 円 (+3.2%) 本日終値
太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、フォスター電機<6794>など電子部品株が強い動きをみせている。前日の米国株市場では、米国政府が中国ファーウェイに対する輸出禁止措置について一部に猶予期間を設けることを発表、これを背景にハイテク株が買い戻され中国との取引で影響を受けやすいアップル株も反発に転じた。東京市場でもアップルの有力サプライヤーである大手電子部品株に買い戻しを誘う手掛かりとなった。
■セプテニHD <4293> 347円 +10 円 (+3.0%) 本日終値
セプテーニ・ホールディングス<4293>は大幅高で3日ぶりに反発。この日の午前中、傘下のセプテーニが、ディープラーニングを活用した広告クリエイティブのソリューションツール「Odd-AI(オッド アイ)」を開発し、運用を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「Odd-AI」は、東京大学大学院情報理工学系研究科・山崎俊彦准教授の研究室との共同研究で開発されたもので、セプテーニが保有する過去の膨大な運用型広告の配信実績をもとに、ディープラーニングを活用し広告クリエイティブのソリューションを提供するツール。第1弾として、新たに制作した広告クリエイティブのCTR(クリック率)を事前に予測する機能を搭載。配信開始時から広告効果の高いクリエイティブを優先的に選択することが可能になるとしている。
■淺沼組 <1852> 3,795円 +100 円 (+2.7%) 本日終値
淺沼組<1852>が3日続伸、決算発表を受けて13、14日と連日でストップ高に買われた後も目先筋の売りを吸収して快進撃が続いている。株価は直近8営業日で64%の上昇をみせている。19年3月期決算は営業利益が57億円と減益決算ながら会社側予想を大きく上回ったほか、今20年3月期は62億7000万円と前期比2ケタの伸長を見込んでいる。また、株主還元に積極的なことで知られ、今期は55円増配の208円を計画、配当利回りは時価ベースで5.5%とその高さが際立つ。更に今月末には発行済み株式数の5.05%にあたる43万株の自社株を消却予定で、これも買いを呼び込む背景となっている。
株探ニュース