【市況】明日の株式相場見通し=米中摩擦警戒で買い手控え、株価指数先物への売り優勢
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、米国が15日に中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)への輸出を事実上禁止すると発表したのを嫌気して、株価指数先物に海外投資家からとみられる売りが優勢となり、電子部品株などに安いものが目立った。また、15日に発表した19年3月期の連結経常利益が前の期比7.8%減の1兆3480億4300万円と低調だったのをきっかけに、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の株価が前日比で3.6%も下落し、16年11月以来2年半ぶりに500円台を割り込んだのも市場のムードを暗くしたようだ」との見方が出ていた。
16日の東京株式市場は、米中貿易摩擦懸念がくすぶるなか、売りが優勢となった。ファーウェイに対する米国の制裁措置などが投資家心理を冷やし、日経平均は終始マイナス圏での推移。日経平均株価終値は、前日比125円58銭安の2万1062円98銭と反落した。
日程面では、3月の第3次産業活動指数に注目。海外では、米4月のCB景気先行総合指数、EU財務相理事会が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)