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【特集】<話題の焦点>=産業効率化に欠かせないビジネスマッチングサービスに関心

ラクスル <日足> 「株探」多機能チャートより
 大企業が、商品の製造からマーケッティング、個人消費者向けの宣伝広告まで膨大な経費を投入して一気通貫で賄ってきた従来型のビジネスモデルが大きな変革にさらされている。インターネットの発達により、中小・零細企業や個人からもさまざまな情報へのアクセスが可能となり、これまで困難と思われた組み合わせによる商取引も活発化している。EC(電子商取引)を媒介として、さまざまな分野でのビジネスマッチングサービスが成長軌道に乗りそうだ。

 ラクスル<4384>は、インターネットを通じた印刷・集客支援サービスや、物流マッチングサービスを手掛けている。顧客は印刷物を低コストで簡易に注文することが可能となり、印刷会社は印刷機の稼働時間が確保できるうえ、資材の共同購入などにより生産コスト抑制にも役立つ。更に、集客支援事業や物流シェアリングプラットフォームの「ハコベル」も成長をみせている。

 シェアリングテクノロジー<3989>は、住まい関連トラブル分野で施工業者と消費者をつなぐマッチングサイト「生活110番」をはじめ多数のサイトを運営している。カギの紛失や不具合、窓ガラスの破損などの緊急案件から、各種リフォーム、害虫駆除など200以上のサービスジャンルに関して最適な業者を比較して選択することができる。

 成功報酬型の転職者向け求人サイトを運営するアトラエ<6194>は、海外で普及しているビジネス版「出会い系」ともいえるAIを活用したビジネスパーソンのマッチングアプリ「yenta」を展開している。順調な滑り出しをみせており、今後着実に収益に貢献するものとみられる。

 機械器具部品大手のジェイテクト<6473>は3月25日、ウェブサイトを用いた製造業マッチングクラウドサービス「ファクトリーエージェント」を開始すると発表した。このサービスは日本国内を対象に、見積もりの依頼から決済までをワンストップで提供するもの。利用者がサイト上で図面や加工要件を登録すると、受注候補となる企業をリスト化する。利用者はリストのなかから見積もりなどを比較してオンライン上で発注し、後日納品される仕組みだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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