【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):OLC、インフォMT、OKI
OLC <日足> 「株探」多機能チャートより
オリエンタルランド<4661>が反発。岩井コスモ証券は4月26日付で、同社株の投資判断「A」、目標株価1万5000円をそれぞれ継続した。20年3月期業績について、会社側は減収営業減益を想定していることが短期的に株価の上値を抑制する可能性が考えられるものの、ゴールデンウィーク10連休や新規大型アトラクション投入などによる今期業績の上振れ期待に加え、東京オリンピック開催に伴うインバウンド旅行者による入園数増加、テーマパーク拡張などによる来期以降の中期的な成長が見込めるため、としている。同証券では、20年3月期営業利益について、会社側計画の929億4000万円に対して1025億円(前期比21%減)、21年3月期の同利益は今期推定に対して32%増の1350億円になると予想している。
■インフォマート <2492> 1,645円 +28 円 (+1.7%) 本日終値
インフォマート <2492> が続伸し、連日で上場来高値を更新した。4月26日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比40.6%増の6.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の飲食業界向け受発注、規格書プラットフォームのほか、電子化普及で成長中の請求書プラットフォームの契約企業数が増え、月額システム使用料が拡大した。大型システム開発投資の償却期間満了に伴い、ソフトウエア償却費が減少したことも増益の要因となった。
■沖電気工業 <6703> 1,318円 +17 円 (+1.3%) 本日終値
OKI<6703>が全体相場に逆行して切り返す動きをみせた。足もとの収益は会社側の想定を上回って好調に推移している。4月26日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を4400億円から4410億円(前期比0.7%増)へ、営業利益を150億円から175億円(同2.3倍)へ、最終利益を50億円から85億円(同44.3%増)へそれぞれ増額しており、これをポジティブ視した買いを呼び込んでいる。情報通信事業が引き続き順調に推移し、ネットワークやIoT関連部門の採算が改善したことや、外部流出費用抑制の取り組みで想定以上の効果が発現している。メカトロシステム事業は、ブラジルを中心に進めた構造改革の一部遅れによる影響を想定されたものの、国内や中国などで費用構造の改善が進んだ結果これを補う形となった。
■ヤマトホールディングス <9064> 2,440円 +27.5 円 (+1.1%) 本日終値
ヤマトホールディングス <9064> が反発。4月26日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比50.4%増の542億円に伸びて着地。続く20年3月期も前期比32.7%増の720億円に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は集配体制強化で宅配便の取扱数量が増加に転じるほか、値上げの継続で単価も上昇する。また、外部委託コストを中心にコスト削減を進めることも大幅増益に貢献する。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の31円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■ALBERT <3906> 13,080円 +60 円 (+0.5%) 本日終値
ALBERT<3906>、RPAホールディングス<6572>、FRONTEO<2158>、ホットリンク<3680>など人工知能(AI)関連株に個人投資家を中心とした投資資金が攻勢、全体下落相場のなかで軒並み上値指向を強めている。人口減少や少子高齢化が進むなか、安倍政権では生産性革命の柱にAIをはじめとした技術革新を掲げており、株式市場でも同分野に経営資源を注ぐ銘柄群に継続的な買いが流入している。きょうは米中貿易摩擦の再燃を背景に主力銘柄への買い手控えムードが強く、相対的に海外情勢の影響を受けにくい内需のテーマ株としてAI関連は格好の物色対象となっている。
■日本マイクロニクス <6871> 860円 +2 円 (+0.2%) 本日終値
日本マイクロニクス <6871> が反発。4月26日大引け後、19年9月期上期(18年10月-19年3月)の連結経常利益を従来予想の17億円→23億円に35.3%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して19.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は2月に続き、2回目。旺盛な半導体需要を背景に、メモリー向けプローブカードの販売が伸びたことが寄与。好採算品の売上構成比率が上昇したことも利益を押し上げた。なお、通期の業績見通しは引き続き開示しなかった。
■明星工業 <1976> 746円 +1 円 (+0.1%) 本日終値
明星工業 <1976> が反発。4月26日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の59億円→75億円に27.1%上方修正。従来の9.0%減益予想から一転して15.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。建設工事事業、ボイラ事業ともに手持ち案件が順調に進み、収益が想定より膨らんだ。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の22円→30円(前の期は26円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
■JIA <7172> 2,201円 -500 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値
26日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は46%減益で着地」が嫌気された。
ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M] が4月26日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比46.4%減の9.1億円に落ち込み、1-6月期(上期)計画の44億円に対する進捗率は20.8%にとどまり、4年平均の60.6%も下回った。
⇒⇒JIAの詳しい業績推移表を見る
■村田製作所 <6981> 5,173円 -787 円 (-13.2%) 本日終値 東証1部 下落率6位
26日に決算を発表。「今期税引き前は17%減益、実質増配へ」が嫌気された。
村田製作所 <6981> が4月26日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。19年3月期の連結税引き前利益は前の期比59.3%増の2673億円に拡大したが、20年3月期は前期比17.0%減の2220億円に減る見通しとなった。
⇒⇒村田製作所の詳しい業績推移表を見る
■フォスター電機 <6794> 1,520円 -211 円 (-12.2%) 本日終値 東証1部 下落率8位
26日に決算を発表。「今期経常は19%減益、15円増配へ」が嫌気された。
■ファンデリー <3137> 1,495円 +300 円 (+25.1%) ストップ高 本日終値
ファンデリー<3137>がストップ高。4月26日の取引終了後に発表した20年3月期単独業績予想で、売上高48億200万円(前期比41.5%増)、営業利益9億3400万円(同31.0%増)、純利益5億100万円(同13.5%増)と連続営業最高益更新を見込み、上場後初配当となる年3円の配当を予定していることが好感された。主力の健康食宅配サービスであるMFD(メディカルフードデリバリー)事業で、食事宅配市場や高齢者の増加などを受けて受注件数が増加する見通しのほか、新工場稼働による収益拡大を見込む。商品発送費など販管費の増加を吸収し、連続最高益を更新する見通しだ。
■イーブック <3658> 2,080円 +400 円 (+23.8%) ストップ高 本日終値
イーブックイニシアティブジャパン <3658> がストップ高。4月26日大引け後に発表した19年3月期の経常利益(非連結)は前の期連結比2.3倍の5億9300万円に急拡大して着地。続く20年3月期も前期比26.5%増の7億5000万円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は親会社ヤフー <4689> と電子書籍サービスを統合した新サイト「ebookjapan」への移行が進み、パソコン、モバイルともに利用者が拡大する。機能改善やシステム・広告投資は増加するものの、増収効果やコスト削減で吸収する見込みだ。
●ストップ高銘柄
アクロディア <3823> 368円 +80 円 (+27.8%) ストップ高 本日終値
環境管理センター <4657> 650円 +100 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
トビラシステムズ <4441> 6,600円 +1,000 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
JIA <7172> 2,201円 -500 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース