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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「振れやすい“AI”相場」

株式評論家 富田隆弥

◆さて日本は「令和」だ。どのような時代になるのか楽しみだし気にもなる。ただ、マーケットとしてはその前に「10連休」中の海外市場が気になるし、過熱漂う相場だけに5月は調整も気になろう。

◆言うまでもなく世界マーケットを牽引するのは米国だ。 ナスダックは24日(ザラバ)に高値を8139ポイントまで伸ばし、とうとう昨年8月高値8133ポイントを抜き、過去最高値を更新した。 NYダウは23日に高値2万6695ドルを付け昨年10月高値2万6951ドルまであと250ドル程だ。堅調な右肩上がりの相場が続いており、こちらの最高値更新も時間の問題といった状況だ。

◆不安のあった決算だが、24日時点でS&P500社のうち発表のあった100社は「8割近くが事前予想を上回る」という状況に、景気や業績への不安を後退させている。FRB(米連邦準備制度理事会)のハト派転換で溢れる運用マネーが「リスクオン」に傾き株式市場に流れ込んでいることから、世界同時株高の地合いはまだ続いてもおかしくない。

◆そして、 日経平均株価は25日現在2万2307円(終値)で、2万2362円まで高値を伸ばし(24日)、昨年12月高値2万2698円にあと300円程に迫っている。連休中の海外市場がポイントになるが、波乱がなければ連休明け早々にもそれを上抜き、昨年10月高値2万4448円を目指す可能性も出てこよう。

◆ただし、日米ともテクニカル指標に過熱が目立つ。年初から上昇基調を続けているのだから過熱感を漂わすのも当然だが、日経平均のサイコロジカルは「9勝3敗」が25日時点で9日間も続いている。米国株のチャートはV字回復で昨年高値の節目に到達している。過熱を無視して上昇基調を続ける背景には「AI」が売買指令を出している点も見逃せない。

◆「AI」相場だから売りを出さないということではない。昨年10月から12月下旬にかけて同時株安が起きたが、それにも「AI」が関わっている。つまり、上でも下でも相場は一方向に走りやすいという点を承知しておくべきだろう。そして何かをキッカケに流れは変わる可能性があるということ。

◆連休中に問題なければ、5月の日本株は「ご祝儀、ショートカバー(買い戻し)」を交えて高く始まるだろう。その可能性は十分にあると思われるが、5月1日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、3日に米雇用統計、そして連休明けに日経平均は変化日(昨年1月高値→17ヵ月、3月4日高値→9週間、4月17日高値→9日など)を迎える。そうした状況だけに、基調の変化には注意しておきたい。

◆下に控える25日移動平均線は注意ポイントの一つだろう。日経平均の25日移動平均線は2万1787円、NYダウの25日移動平均線は2万6157ドルだが、それを割り込むような下落をもし見せるなら「調整入り」に要注意となる。25日移動平均線を維持しているなら上値追い想定で構わないが、割り込むことがあればポジションを軽くするなど機敏に行動すべきだろう。

◆歴史的高値圏にきているNYダウ、ナスダック。そこに世界のマネーが集まっている。決算、為替、景気、中国など何かしらをキッカケに「AI」がスタンスを変える可能性があるということでもある。5月はそういった点を頭に入れながら対応していきたい。

(4月25日 記、毎週土曜日10時に更新)

※来週5月4日は休載させていただきます。

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


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