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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノンMJ、オービック、トレンド

オービック <日足> 「株探」多機能チャートより
■りらいあ <4708>  1,161円  +133 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 りらいあコミュニケーションズ<4708>が続急伸し年初来高値を一気に更新している。23日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が1128億円から1150億円(前期比4.7%増)へ、営業利益が53億円から55億円(同4.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。国内連結会社が堅調に推移していることが要因としている。ただ、海外子会社におけるのれん減損損失を特別損失として計上することから、最終損益は31億円の黒字から一転して73億円の赤字(前期34億700万円の黒字)へ下振れたという。

■キヤノンMJ <8060>  2,340円  +184 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 キヤノンマーケティングジャパン <8060> が急伸。23日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比76.8%増の72.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。デジタル一眼レフカメラや産業機器の販売は減少したものの、利益率の高いITソリューション案件が拡大したうえ、経費削減が進んだことが大幅増益に貢献した。

■オービック <4684>  12,810円  +640 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 オービック<4684>が4日続伸し、新値追いとなっている。同社は23日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを410億円(前期比8.1%増)としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の140円としていることが好感されているようだ。売上高は800億円(同7.9%増)を見込む。需要の一段の高まりが予想されるクラウド関連施設の増強や顧客向け研修施設の拡張投資の継続、政府の進める制度改定に的確に対応することなどにより、更なる顧客満足度の向上を図るとしている。

■生化学工業 <4548>  1,221円  +57 円 (+4.9%)  11:30現在
 生化学工業<4548>が4連騰している。23日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が281億円から283億5000万円(前の期比6.0%減)へ、営業利益が4億円から9億5000万円(同33.1%減)へ、純利益が17億円から22億円(同43.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。国内医薬品が想定より減少する一方、円安に伴う為替のプラス効果や、LAL事業及び医薬品原体の増加などが寄与した。また、経費節減施策などで販管費が減少したことも寄与した。

■トレンドマイクロ <4704>  5,730円  +250 円 (+4.6%)  11:30現在
 トレンドマイクロ<4704>、インテリジェント ウェイブ<4847>、デジタルアーツ<2326>、ラック<3857>などサイバーセキュリティー関連株への投資資金流入が目立つ。世界的にサイバー攻撃に対する警戒感が高まるなか、日本では来年の東京五輪を控えその対策が喫緊の課題となっている。今週22日の経団連会長の記者会見でサイバーセキュリティー対策を担う委員会の新設が発表されたこともあって、同関連銘柄に再びマーケットの視線が向いている。全般相場は主力銘柄が手掛けづらい地合いのなか、中小型株を中心に個別テーマ物色の動きが活発化しており、サーバー関連物色はこの流れにも乗っている。

■カチタス <8919>  3,580円  +110 円 (+3.2%)  11:30現在
 カチタス<8919>が続伸、朝方に6%を超える上昇をみせ3700円近辺まで上値を伸ばす場面があった。株価は今月1日に3900円の年初来高値をつけた後、調整局面に入ったが、75日移動平均線との上方カイ離を解消した18日を境に戻り足に転じ、きょうは25日移動平均線を一時上回るなど上昇トレンド再転換を示唆している。同社は中古住宅の買い取り・再販を手掛け、戸建てリノベーション販売では業界トップ。特に地方での一次取得者層向けの需要開拓を進め、業績に反映させている。営業利益は18年3月期に47%増益を達成、19年3月期も15%増益と2ケタ成長見込みだが、第3四半期時点での進捗率を考慮すると上振れて着地した可能性もある。政府は、東京圏への人口集中が続くなか、地方活性化を国策として後押ししており、同社の収益モデルにはフォローの風となりそうだ。

■日本新薬 <4516>  7,400円  +200 円 (+2.8%)  11:30現在
 日本新薬 <4516> が続伸。23日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の190億円→210億円に10.5%上方修正。増益率が8.9%増→20.3%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。国内医薬品や肺動脈性肺高血圧症薬「ウプトラビ」の海外売上に伴うロイヤルティ収入の増加などが収益を押し上げた。業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の58円→70円(前の期は52円)に増額修正したことも支援材料となった。

■リクルート <6098>  3,300円  +85 円 (+2.6%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>が続伸で連日の年初来高値更新。ここ2カ月にわたり3000~3200円のボックス圏往来となっていたが、目先売り物が枯れ5日移動平均線を足場に上放れてきた。4月新年度入りからスタートした「働き方改革関連法」や「改正出入国管理法」の施行は、総合人材サービスの最大手である同社にとって商機につながる。足もとの業績も好調で、求人情報検索サイト「インディード」が収益牽引役を担い、HRテクノロジーの売り上げが急増傾向にある。19年3月期営業利益は前期比9.5%増の2100億円を見込むが、進捗率を考慮して上振れる公算が大きいとみられている。決算発表は5月中旬を予定しているが、好決算先取りの買いが入っている。

■日本電産 <6594>  16,090円  +340 円 (+2.2%)  11:30現在
 日本電産 <6594> が反発スタートで年初来高値を更新した。23日大引け後に発表した19年3月期の連結税引き前利益は前の期比15.1%減の1390億円だったものの、続く20年3月期は前期比22.3%増の1700億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は工場の統廃合による構造改革費用や新規商材の立ち上げロス、M&A費用など一時費用388億円を計上したことが響いた。今期は構造改革効果などで業績回復を見込む。想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=125円に設定した。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の110円に増配する方針としたことも好感された。

■メディシノバ・インク <4875>  1,198円  +20 円 (+1.7%)  11:30現在
 メディシノバ<4875>は4日続伸。同社はけさ8時、MN-166(イブジラスト)のグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応として出願中の特許に対し、米国特許商標庁からの承認を受けたと発表。これを好感した買いが流入しているようだ。本特許の承認により、MN-166の潜在的な価値が大幅に向上することが期待されている。

■資生堂 <4911>  8,497円  +119 円 (+1.4%)  11:30現在
 資生堂<4911>の上値指向が鮮明。前日こそ5日ぶりに上昇一服となったものの、きょうはすかさず切り返す展開で、継続的な投資資金の流入を映している。中国景気の改善傾向が同国の経済指標などから明らかとなっており、中国向けにeコマースやインバウンド需要で化粧品需要を取り込む同社株には再び追い風材料として意識されている。19年12月期は営業利益段階で前期比11%増の1200億円と2ケタ成長を見込むが、一段の上振れが期待されている。5月中旬に今期の第1四半期決算発表を控えており、好決算を先取りする買いが流入している。

■サンバイオ <4592>  4,230円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>、キャンバス<4575>、ペプチドリーム<4587>、JCRファーマ<4552>などバイオ関連が総じて上値追い態勢をみせている。全体相場は10連休を前に市場エネルギー不足が顕著で主力大型株は物色対象から外れている。そうしたなか、個人を中心とした短期資金は海外市場の影響を受けにくく、値動きも軽いバイオ関連株に物色の矛先を向けている。最近は理化学研究所がiPS細胞の「加齢黄斑変性」の臨床研究で安全性が確認されたと発表したことなどを契機に再生医療分野に改めて光が当たっており、バイオ関連株全般が動意しやすい地合いとなっている。

■ニトリホールディングス <9843>  13,440円  +80 円 (+0.6%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が反発している。23日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比3.9%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。4月度は「オーダーカーテンキャンペーン」を実施した効果もあり、ウィンドウカバリングが好調だったほか、自社開発マットレス「Nスリープ」や、この春から販売を開始した洗濯機などの家電製品、更にテレビCMを放映した電動リクライニングソファなどの売り上げが好調だった。なお、全店売上高は同6.4%増だった。

■シマノ <7309>  16,830円  -1,520 円 (-8.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 シマノ<7309>は急落。23日の取引終了後、19年12月期の連結業績の修正を発表し、最終利益を従来予想の540億円から519億円(前期比3.8%減)へ減額したことが嫌気された。経常利益も730億円から711億円(同3.4%減)へ見直した。アジア通貨高の影響で、ドル建て資産に為替差損が発生したことが影響する様子だ。売上高と営業利益は従来予想を据え置いた。

■コーセー <4922>  20,400円  -940 円 (-4.4%)  11:30現在
 コーセー<4922>が3日続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3月期の連結営業利益は530億円程度と、前の期に比べ1割増えたようだ」と報じられたものの、会社側の従来予想である560億円を下回るとの観測が売り材料視されている。記事によると、訪日客向け販売が底堅く推移したことから5期連続で過去最高となったが、採算が良い北米子会社の化粧品販売が伸び悩んだことから計画を下回ったという。なお、決算発表は26日を予定している。

■KIホールディングス <6747>  389円  +80 円 (+25.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 23日、KIホールディングス <6747> [東証2]に対して親会社の小糸製作所 <7276> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を47.2%上回る1株455円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は4月24日から6月12日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■医学生物学研究所 <4557>  2,619円  +500 円 (+23.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 医学生物学研究所 <4557> [JQ]がストップ高買い気配。23日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比50倍の5.5億円に伸び、従来予想の4.2億円を上回って着地。続く20年3月期も前期比81.2%増の10億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は臨床検査薬事業で前期に発売した体外診断用医薬品の好調が継続するほか、中国で診断薬原料などの販売が伸びる。経費抑制や合理化による生産性向上も大幅増益に貢献する。前日終値ベースの予想PERが68.5倍→12.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エリアリンク <8914>  1,146円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エリアリンク <8914> [東証M]がストップ高買い気配。23日大引け後、19年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の20億円→25億円に25.0%上方修正。減益率が21.1%減→1.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。不動産運用サービス事業で土地付きストレージ(レンタル収納)8棟を私募ファンドへ売却したことが上振れの要因となる。前日終値ベースの予想PERが11.3倍→8.7倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

●ストップ高銘柄
 タツミ <7268>  459円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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