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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):島精機、任天堂、アクロディア

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■永谷園ホールディングス <2899>  2,270円  -47 円 (-2.0%)  本日終値
  永谷園ホールディングス<2899>が3日続落。19日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は1060億円から1045億円(前期比5.7%増)へ見直したほか、営業利益は46億5000万円から26億円(同27.1%減)へ、最終利益は27億5000万円から12億5000万円(同24.7%減)へ修正した。物流費および原材料費の高騰などが減益要因に働いた。

■島精機製作所 <6222>  3,730円  -65 円 (-1.7%)  本日終値
 島精機製作所<6222>が反落。19日取引終了後、19年3月期の業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は580億円から513億円(前の期比28.6%減)へ、営業利益は80億円から43億円(同71.2%減)へ、最終利益は60億円から34億円(同69.9%減)へ修正した。未定としていた期末配当は25円とし、年間配当は55円(前の期比5円減)とすることも明らかにした。バングラデシュでコンピュータ横編み機の設備投資が低迷したほか、アジアでシューズ生産用途の横編み機の販売も伸び悩んだ。トルコでも通貨安の影響などで設備投資が停滞した。一部顧客の支払い遅延に対応して貸倒引当金繰入額を増加させたことも、業績悪化要因となった。

■任天堂 <7974>  38,560円  -640 円 (-1.6%)  本日終値
 任天堂<7974>は軟調な値動きだが、売買代金は全市場を通じて断トツ。一時は日経平均連動型ETFのNEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>を2倍近い売買代金をこなすなど異彩を放った。前週末に「ニンテンドースイッチ」の中国進出の思惑が浮上し、記録的な商いを伴い株価を急騰させた。きょうは、その反動で利益確定売りが顕在化しているが、下値では押し目買いが厚く下げ幅は限定的だ。今週25日に同社の決算発表が予定されており、それを前に売り方と買い方の思惑が交錯している。

■三菱UFJ <8306>  560.6円  -5 円 (-0.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は売り先行で3日続落。前週後半に軟化していたが、きょうも下値を探る動き。世界的な金利低下の流れがメガバンクの収益環境に向かい風となっている。また同社については、22日、日本経済新聞が「19年3月期に1000億円規模の追加損失を計上する」と報じており、これも株価にネガティブに作用している。同紙によると、クレジット子会社の三菱UFJニコスの新システム開発中止に伴う減損損失が反映されるとしている。ただ、株価指標面では割安が顕著。PBRは0.5倍を下回るほか、配当利回りも4%弱まで水準が切り上がっており、押し目に買い向かう動きも散見される。

■Jストリーム <4308>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 Jストリーム<4308>がストップ高。前週末19日にも一本値で値幅制限上限に買われ、大引けに買い物を残しており、短期資金による物色人気が集中している。同社は動画のストリーミング配信を手掛け、ライブ配信やオンデマンド配信で幅広いニーズを取り込むが、18日取引終了後、ストリーミング再生で利用されるプレイヤーでマルチCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を行う技術を開発し、国内特許を取得したことを発表し、これが株価の押し上げ材料となった。今後5Gが商用化された際に、VRライブの配信など、高画質の4K・8K放送の普及と合わせて同社の動画配信ビジネスの可能性が大きく広がるとの見方も株高の背景にある。

■アクロディア <3823>  358円  +50 円 (+16.2%)  本日終値
 アクロディア<3823>は続急騰。前週末に連日のストップ高をみせるなど急動意、既に需給相場入りの様相を呈しているが、きょうも買い優勢の展開となった。同社は19日取引終了後、ブロックチェーン技術を用いた独自トークンを開発し、アーティストの芸能活動を支援するプラットフォーム構築・運営を行うエストニアのOleStars社とファンコミュニティーのプラットフォーム構築・運営で業務提携したことを発表、これが株価を改めて刺激する材料となった。

■セントラル総合開発 <3238>  302円  +35 円 (+13.1%)  本日終値
 セントラル総合開発 <3238> [東証2]が急伸。19日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→10.3億円に47.1%上方修正。従来の7.0%減益予想から一転して36.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。分譲マンションの販売が好調だったことに加え、経費抑制が進んだことも上振れに貢献した。

■パスコ <9232>  977円  +86 円 (+9.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 パスコ <9232> が一時ストップ高。19日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→27億円に2.1倍上方修正。従来の31.2%減益予想から一転して42.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。固定資産税評価業務や上下水道・林地の台帳整備業務、防災・減災関連業務の受注が好調だったことが寄与。国内公共部門の業務効率化による採算改善なども上振れに貢献した。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,104円  +95 円 (+9.4%)  本日終値
 ザインエレクトロニクス<6769>が大幅高で4連騰、連日の年初来高値更新と気を吐いている。特定用途向け半導体のファブレスメーカーで、自社ブランドのLSIを開発するが、昨年12月に無線通信モジュールを手掛けるキャセイ・トライテックをM&Aで傘下に収めたことで、今後は次世代通信規格5G関連に絡む通信機器回りのLSI需要を取り込むことが期待される状況にある。キャセイ社は中国通信モジュールメーカー世界首位級のSIMCOMの販売総合代理店でもある。19年12月期は売上高が前期比55%増の49億6900万円と急拡大、増収効果を取り込み営業利益は前期比5.3倍の1億7000万円と回復が鮮明化する見通し。

■DDホールディングス <3073>  1,954円  +125 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 DDホールディングス<3073>が3日ぶりに反発。同社は19日取引終了後に、3カ年の連結中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる22年2月期の売上高目標は600億円(19年2月期実績は509億7300万円)としており、これが評価材料となったようだ。経営計画の名称は「SUPER 7 PROJECT」とし、既存事業の高収益体質への転換及び既存事業発の高付加価値ビジネスへの成長や、外部コラボレーション・アライアンスの強化などが主な骨子。配当政策などの変更による株主還元の強化も掲げ、22年2月期の配当性向は15.0%以上(19年2月期は12.7%)を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 AppBank <6177>  399円  +80 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値
 タカギセイコー <4242>  3,860円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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