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【市況】【植木靖男の相場展望】 ─ “もうどうにも止まらない”相場か

株式評論家 植木靖男

「“もうどうにも止まらない”相場か」

●米中株高、海外勢の買い転換が日本株押し上げ

 3月29日からスタートした短期上昇相場は、当初は指数こそ高かったものの、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回る、また、売買代金も増えないといった心許ない上昇であった。

 結果的には、ソフトバンクグループ <9984> とファーストリテイリング <9983> の2銘柄のみで指数を押し上げるといった展開であった。

 しかし、4月以降、徐々に本来の上昇相場の姿に戻りつつあるようだ。そして、4月12日以降は、待望の3月4日の戻り高値2万1822円(終値ベース)を突破、上昇に弾みがついてきた。

 山本リンダの“もうどうにも止まらない”ではないが、走り出した感がある。

 こういう相場では、常の如く、悪材料には目をつむり、好材料にのみ関心をもつ、典型的な騰げパターンに入ったようだ。

 とはいえ、 日本株 米国株、そして、中国株に翻弄される姿は変わらない。

 その米国株は依然続くカネ余りという好環境のもと、米中貿易協議の合意近しといった見通しや、すでに始まっている1-3月決算発表が思ったほど悪くないとの感触から、18年10月の天井値にあと一息に迫っている。2月下旬、3月中旬のフシを突破、この分では最高値更新の可能性もみえてきた。また一方の大国、中国の株価も予想外の上昇を続けている。リーマンショック時の規模を上回るほどの景気刺激策の効果が不動産市場などに浸透しつつあるようだ。

 こうした両大国の株高に刺激されて日本株は上昇に転じているが、やはりここへきての最大の好材料は需給の好転、すなわち海外勢が売り越しから買い越しに転じたことであろう。

●ここからは日柄を重視

 かくして、今後、当面は上昇基調が持続するとみて良さそうだ。もっとも、どこまで水準を切り上げるかは、相場の女神に聞くしかない。

 ただ、18年高値以降の流れからみると、18年12月の安値からすでに日柄で80日が経過している。この分では、5月中旬あたりから、警戒圏に入ることは必至であろう。

 日本株はいずれも18年10月の高値を抜くかどうかは定かではない。

 ただ、ここからは水準よりもに日柄を重視する方が間違いないといえる。

 さらに言えば、材料にこだわることもない。株価の高値圏では、好材料ばかりが目立つからである。それに惑わされるのは危険である。

 ところで、ここへきての物色の流れは明らかにハイテク株が牽引している。当初はソフトバンクグループなど超値がさ株が軸であったが、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)を睨みながら、中堅どこのハイテク株まで物色が広がっている。さらに、工作機械自動車部品まで新高値銘柄が続出している。理由はともかく、市場人気の高い銘柄を軸に目先泳ぐことが求められよう。

 今回は大手証券が仕掛けたと思われる楽天 <4755> 、JVCケンウッド <6632> 、それにZOZO <3092> などに注目したい。

2019年4月19日 記

株探ニュース

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