【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 コジマ、ウエルシア、ベル24HD (10日大引け後 発表分)
コジマ <日足> 「株探」多機能チャートより
10日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
コジマ <7513> ★今期経常を36%上方修正、5期ぶり10円で復配へ
◆19年8月期上期(18年9月-19年2月)の経常利益(非連結)は前年同期比77.8%増の26.9億円に拡大し、従来予想の15.2億円を上回って着地。ビックカメラグループの幅広い取扱い商品を強みに、スマートフォンやゲーム機の販売が好調だったほか、パソコンやエアコンといった季節商品も想定より伸びた。販管費の抑制に加え、補助金収入や店舗閉鎖損失引当金戻入額の計上も利益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の50億円→68億円に36.0%上方修正。増益率が11.7%増→52.0%増に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を10円実施し、5期ぶりに復配する方針とした。予想PERが12.0倍→7.9倍に急低下し、割安感が強まった。
ウエルシア <3141> ★今期経常は13%増で22期連続最高益、4円増配へ
◆19年2月期の連結経常利益は前の期比1.9%増の315億円で着地。続く20年2月期も前期比13.0%増の356億円に伸び、22期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は127店舗の新規出店を計画、積極出店を継続し、9.1%の増収を見込む。また、昨年買収したMASAYAなどを通じて高価格帯化粧品市場へ進出する。
併せて、今期の年間配当は前期比4円増の46円に増配する方針とした。
キリン堂HD <3194> ★今期経常は31%増で3期連続最高益、3円増配へ
◆19年2月期の連結経常利益は前の期比12.6%増の29.3億円で着地。続く20年2月期も前期比31.3%増の38.5億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も引き続き既存店改装による活性化やヘルス&ビューティ部門の強化、調剤事業の拡大などに注力する。また、関西を中心に出店またはM&Aによる店舗拡大を進める。
併せて、今期の年間配当は前期比3円増の38円に増配する方針とした。
スタジオアタオ <3550> [東証M] ★今期経常は18%増で8期連続最高益、初配当実施へ
◆19年2月期の連結経常利益は前の期比34.9%増の7億4600万円に拡大して着地。続く20年2月期も前期比18.0%増の8億8000万円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は自社ブランドのバックや財布の販売がインターネット、実店舗ともに好調だった。今期は店舗リニューアルやSNSを活用したマーケティングの強化などを通じ、自社ブランド製品の販売を伸ばす。
併せて、今期の年間配当は16年11月の上場以来初となる10円を実施する方針とした。
パイプドHD <3919> ★今期経常は3.1倍増で3期ぶり最高益、9円増配へ
◆19年2月期の連結経常利益は前の期比47.9%減の3.9億円に落ち込んだものの、続く20年2月期は前期比3.1倍の11.9億円に急拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は先行投資の収穫期として、主力の情報資産プラットフォーム「スパイラル」などの収益拡大を見込む。前期に実施した人材の積極採用を抑制するほか、新たな投資活動を控え、計画達成を目指す。
併せて、今期の年間配当は前期比9円増の21円に大幅増配する方針とした。
ベル24HD <6183> ★今期税引き前は37%増益、6円増配へ
◆19年2月期の連結税引き前利益は前の期比6.6%減の79.4億円になったものの、続く20年2月期は前期比36.6%増の108億円に拡大する見通しとなった。今期は堅調なアウトソーシング需要を背景に、コールセンターを中心とするCRM事業の収益が伸びる。前期に発生した医薬事業再編に伴う損失がなくなることも大幅増益の要因となる。
併せて、今期の年間配当は前期比6円増の42円に増配する方針とした。
エヌピーシー <6255> [東証M] ★今期経常を21%上方修正
◆19年8月期の連結経常利益を従来予想の4億9100万円→5億9200万円に20.6%上方修正。増益率が7.2%増→29.3%増に拡大する見通しとなった。自動化・省力化装置で大型案件の進行が遅れ、売上高は計画を下回るものの、太陽電池製造装置関連の好調継続で補い、利益は上振れする見込み。
予想PERが15.1倍→11.9倍に低下し、割安感が強まった。
株探ニュース