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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イオンディラ、サンドラッグ、武蔵精密

イオンディラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンディライト <9787>  4,100円  -135 円 (-3.2%)  本日終値
 イオンディライト<9787>が反落。5日の取引終了後、子会社カジタクで不適切な会計処理が行われていた可能性があることが判明したと発表。これに伴い、4月10日に予定していた19年2月期の決算発表を延期するとしたことが嫌気された。イオンディライによると、カジタクの店頭支援事業の中古複写機再販ビジネスで、在庫廃棄などの処理手続きの過誤があり、累計約18億円の損益影響が発生する見込みという。なお、最終的な影響額は現在算定中としている。

■サンドラッグ <9989>  2,948円  -92 円 (-3.0%)  本日終値
 サンドラッグ<9989>が売られ年初来安値を更新した。SMBC日興証券は5日付で、同社の業績予想の減額に伴って、投資評価を「2」から「3」へ、目標株価を5300円から2900円へそれぞれ引き下げた。同証券はドラッグストア事業共通の課題として、店舗過剰、食品強化や薬価改定による粗利率の低下圧力及び人件費の上昇の3点を指摘したうえで、同社がそれらに加え、出店未達と立地効率低下があるため、同業他社に比べ中期成長力が劣るとしている。19年3月期営業利益について、従来予想の383億円に対して前年同期比2.2%減の353億円(会社側計画は351億円)へ、20年3月期の同利益は、従来予想の405億円に対して前期推定比0.6%増の355億円になると予想している。

■三菱UFJ <8306>  566.8円  -5 円 (-0.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが安い。5日のニューヨーク債券市場で10年債利回りは前日比0.02%低い2.49%に低下。米3月雇用統計で平均時給は前年同月比3.2%増と2月の3.4%増から伸び悩んだことから、インフレ圧力は強くないとの観測が浮上した。トランプ米大統領が、米連邦準備制度理事会(FRB)に対する利下げ圧力を強めていることも一段の金利低下に向けての思惑材料となっている。これを受け、5日のニューヨーク市場では利ザヤ縮小観測からバンク・オブ・アメリカなど大手銀行株が下落。週明け8日の東京株式市場でもメガバンクが値を下げている。

■住友不動産 <8830>  4,320円  -4 円 (-0.1%)  本日終値
 住友不動産<8830>が8日続落。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価の5000円は継続した。株価の好調な値動きが続いたことに伴い、相対的なアップサイド余地は縮小したとみている。同社株は、好調が続く東京オフィス市場への重点投資や分譲マンション・仲介・リノベーション住宅事業の利益成長が評価されたことに加え、緩和的な金融環境下で適度にレバレッジを活用し高水準のROE(株主資本利益率)を更に伸ばしたことなどが評価され、市場全体を大幅にアウトパフォームしてきた。ただ、同証券では、同社の年平均5%程度の営業増益は続くとみるが、ROEにはやや下方圧力がかかると予想している。こうしたなか、大手デベロッパーのなかでの相対的な割安感はやや後退したと判断している。

■セーラー万年筆 <7992>  238円  +40 円 (+20.2%)  本日終値
 セーラー万年筆<7992>が20%を超える上昇、上値追いを加速させている。高級万年筆がブームとなり国内外で需要が高水準の伸びを示しており、足もとはフル生産状態となっている。また産業ロボット分野でも取り出しロボットで高い実績を持っており、中国景気減速懸念で調整したFA関連株が総じて戻り足に転じるなか、同社株にもその物色の流れが及んでいる。

■シリコンスタジオ <3907>  3,245円  +503 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 シリコンスタジオ<3907>がストップ高。前週末5日の取引終了後に発表した第1四半期(18年12月~19年2月)連結決算が、売上高11億5600万円(前年同期比5.2%増)、営業損益500万円の赤字(前年同期3億6400万円の赤字)、最終利益1000万円(同4億100万円の赤字)となり、最終損益が黒字に浮上したことが好感された。エンターテインメント業界向け案件の着実な獲得や、成長余地が大きい自動車業界や不動産業界など非エンターテインメント領域における積極的な営業展開を進めたほか、前期から継続している他社との協業コンテンツタイトルで若干の利益が発生したことなどが貢献。また、費用の圧縮を図ったほか、持ち分法による投資利益1400万円や関係会社株式売却益600万円などを計上したことも寄与した。

■サイジニア <6031>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 サイジニア<6031>がストップ高。5日の取引終了後、ネット上の情報を企業自らコントロールすることを可能にするクラウドプラットフォーム「Yext Knowledge Engine」サービスのサイトをリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は昨年8月、世界160カ国でデジタルナレッジマネジメント(DKM)ビジネスを展開する米Yext(イエクスト)社の日本法人Yext(東京都港区)の国内協業パートナーに認定。米イエクスト社のオンライン上の情報を一元的に管理し、最新に保つことを可能にするクラウドプラットフォーム「Yext Knowledge Engine」について、日本市場におけるデータ連携支援、周辺システム開発支援などさまざまな形でサポートしており、今回のサービスサイトリリースもその一環となっている。

■エクスモーション <4394>  3,570円  +395 円 (+12.4%)  本日終値
 エクスモーション<4394>は反発。前週末5日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大及び株式の流動性の向上を図ることが目的という。また、同時に発表した第1四半期(18年12月~19年2月)単独決算は、売上高2億500万円(前年同期比2.2%増)、営業利益3300万円(同29.5%減)、純利益2200万円(同28.2%減)だった。主要顧客である自動車業界で進むCASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)の領域で着実に受注を獲得し、売上高は増収を確保したが、管理体制強化のための人件費やコンサルタント採用費などの増加が利益を圧迫した。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高9億9300万円(前期比19.1%増)、営業利益1億7700万円(同21.6%増)、純利益1億2100万円(同22.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■NaITO <7624>  234円  +24 円 (+11.4%)  本日終値
 NaITO<7624>が売買高を拡大させて大幅高。機械工具の専門商社で、親会社は名古屋の老舗、岡谷鋼機ということもあって展開力で大きな強みを持つ。業績は主力の金属加工用の切削工具などが自動車向けに好調で収益に貢献、19年2月期は本業のもうけを示す営業利益が前の期比27.5%増の9億2800万円と高変化をみせたが、続く20年2月期は10億円と前期比8%近い伸びを見込んでいる。21年2月期に売上高200億円、経常利益ベースで15億円の中期計画を掲げており、時価200円台前半の株価は値ごろ感が意識されている。

●ストップ高銘柄
 ASJ <2351>  2,311円  +400 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 ギークス <7060>  4,985円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ビープラッツ <4381>  3,995円  -700 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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