【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、三井不、イオン
国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
ライフコーポレーション<8194>が続伸。前週末5日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、営業利益が108億円から122億円(前の期比0.9%増)へ、純利益が68億円から73億5000万円(同12.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。競争環境の激化などが影響し、売上高は7060億円から6985億円(同3.1%増)へ下振れたものの、粗利率の改善や販売管理費などの適正化への取り組みが奏功し、利益を押し上げたとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,069円 +14 円 (+1.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など原油関連株が高い。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前日比0.98ドル高の1バレル63.08ドルと昨年11月初旬以来、5カ月ぶり水準に上昇した。米3月雇用統計が堅調な内容だったほか、産油国のリビアで政情不安が高まったことも原油価格の上昇要因に働いている。
■三井不動産 <8801> 2,737円 +34.5 円 (+1.3%) 本日終値
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>がいずれも買い優勢。きょうは、輸出主力株が前週の反動で売られるものが多く、相対的に内需の好業績株として大手不動産株に物色の矛先が向いている。三井不は大型タワーマンションが好調で収益に寄与しており19年3月期、20年3月期と本業のもうけを示す営業利益は増益を確保する見通し。直近では、今年3月28日に「日本橋室町三井タワー」が竣工したことを発表している。
■共立メンテナンス <9616> 5,280円 +50 円 (+1.0%) 本日終値
共立メンテナンス<9616>が5日ぶりに反発。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は5100円から6000円に引き上げた。20年3月期は、ゴールデンウィーク10連休や9月下旬から11月初旬にかけてのラグビーワールドカップを中心に、年度を通じて高いホテル需要が期待できることを評価。同社は、顧客評価が高い既存施設と年間10を超える新規出店によりこれらの需要を取り込むことが可能で、その恩恵は他のホテル銘柄より大きい、とみている。また、不動産流動化も積極化しており、これによる一株当たり利益(EPS)の押し上げ効果や調達資金による更なる新規出店、株主還元の強化の可能性も高まっていると指摘している。
■タマホーム <1419> 1,123円 +6 円 (+0.5%) 本日終値
タマホーム<1419>が7日続伸。5日の取引終了後に株主優待制度の改定を発表しており、これを好感した買いが入った。現行制度では、100株以上を保有する株主に対して、一律でクオカード500円分を贈呈しているが、19年5月31日時点の株主からは、3年以上保有する株主に贈呈するクオカードを1000円分にする。なお、保有3年未満の株主へは従来通り500円分とする。
■第一三共 <4568> 5,291円 +22 円 (+0.4%) 本日終値
第一三共<4568>が5日ぶりに反発。SMBC日興証券が5日、投資評価を「3」から「2」とし、目標株価を2500円から5500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、3月29日に発表された、アストラゼネカ社との間の抗体薬物複合体DS-8201に関する大型ライセンス契約を受けて、同社の中長期業績予想を大幅に上方修正したという。
■レーサム <8890> 1,043円 -74 円 (-6.6%) 本日終値
レーサム<8890>は急反落。前週末5日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が700億円から584億円(前の期比31.9%増)へ、営業利益が158億円から110億円(同2.7%減)へ、純利益が100億円から71億円(同23.1%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。サービシング事業の売上高が同事業の廃止に伴い計画未達となることに加えて、主力の資産運用事業における高価格帯の大型案件について、売却時期が来期以降となったことが響いた。
■トーセイ <8923> 964円 -35 円 (-3.5%) 本日終値
トーセイ<8923>は続落。前週末5日の取引終了後に発表した第1四半期(18年12月~19年2月)連結決算が、売上高170億5900万円(前年同期比6.8%減)、営業利益31億2500万円(同28.0%減)、純利益20億3500万円(同28.5%減)と大幅営業減益だったことが嫌気された。不動産開発事業は「THEパームス調布マノアーガーデン」(121戸売却)の販売が貢献し売上高・利益とも大幅に増加したものの、前年同期にあった大型物件の販売がなかったことで不動産流動化事業が大幅な減収減益となり、業績の悪化につながった。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高715億1000万円(前期比16.2%増)、営業利益120億5200万円(同10.8%増)、純利益77億800万円(同12.5%増)の従来見通しを据え置いている。
■サンエー <2659> 4,280円 -155 円 (-3.5%) 本日終値
サンエー<2659>は反落。5日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想で、売上高2021億3300万円(前期比6.5%増)、営業利益112億4800万円(同20.2%減)、純利益73億400万円(同22.3%減)と大幅減益を見込んでいることが嫌気された。人手不足による人件費の高騰や光熱費などのコストアップが続くと予想されるほか、今夏に開店予定の「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」(沖縄県浦添市)の出店準備にかかるコストも利益を圧迫する見通し。なお、19年2月期決算は、売上高1898億3500万円(前の期比2.1%増)、営業利益140億9400万円(同6.4%減)、純利益94億600万円(同9.4%減)だった。
■イオン <8267> 2,164円 -75 円 (-3.4%) 本日終値
イオン<8267>が5日続落。前週末5日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、売上高が8兆7000億円から8兆5180億円(前の期比1.5%増)へ、営業利益が2400億円から2120億円(同0.8%増)へ、最終利益が350億円から236億円(同3.8%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。集中豪雨や台風、地震などの災害による店舗営業への影響と、その後の消費者マインドの低下、更には第3四半期以降に気温が高い日が続いたことによる季節商品売り上げへの影響などで、主にGMS事業、SM事業、専門店事業などの国内小売事業が想定を下回ったとしている。
株探ニュース