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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セブン&アイ、サカタタネ、中村超硬

セブン&アイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■セブン&アイ <3382>  4,086円  -138 円 (-3.3%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続落。4日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想は、売上高6兆7410億円(前期比0.7%減)、営業利益4200億円(同2.0%増)、純利益2100億円(同3.4%増)と増収増益を見込むものの、中期経営計画の目標数値である営業利益4500億円に届かないことから、失望売りが出たようだ。今期は、国内コンビニエンスストア事業は小幅な増収増益にとどまるものの、北米を中心に海外コンビニ事業やスーパーストア事業の採算が向上する見通し。また、金融関連事業も好調を持続し利益を押し上げる見通しだ。なお、19年2月期決算は、売上高6兆7912億1500万円(前の期比12.5%増)、営業利益4115億9600万円(同5.1%増)、純利益2030億400万円(同12.1%増)だった。

■サカタのタネ <1377>  3,655円  -80 円 (-2.1%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が反落。同社は4日取引終了後に、19年5月期第3四半期累計(18年6月~19年2月)の連結決算を発表。営業利益が58億6700万円(前年同期比13.3%減)にとどまったことが影響しているようだ。売上高は437億3200万円(同3.4%減)で着地した。中国向けニンジン種子の主な販売時期を第4四半期に変更したことや、為替レートが前年同期に比べて円高となったことが影響。利益面では修繕費や人件費、業務報酬費などの経費が増加したことが重荷となった。なお、通期業績予想は、売上高638億円(前期比2.2%増)、営業利益71億円(同6.0%減)とする従来計画を据え置いている。

■シーズメン <3083>  612円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 シーズメン<3083>が急反騰。4日の取引終了後、19年2月期から単独決算に移行するのに伴い業績見込みを発表しており、売上高38億1100万円(前の期比9.9%減)、営業利益2100万円(前の期2億5600万円の赤字)と営業損益が黒字転換見込みであることが好感された。子会社の異動によりピートが連結から外れたことで売上高の規模は縮小したものの、既存店売上高が前の期比6.7%増となったことに加えて、不採算店舗撤退などによるコスト削減効果も寄与した。

■前田製作所 <6281>  501円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 前田製作所<6281>が急伸。きょう付けの日刊工業新聞で、前田建設工業<1824>グループと、ナプラ(東京都葛飾区)が出資する接合材料製造・販売会社エムナプラが、「独自開発の次世代パワー半導体用接合材料を、ペーストやシートの接合材料や基板を製造する二次実装処理向けに4月以降量産する」と報じられている。前田製作所で材料となる粉末を生産し、エムナプラで製品化していることから、前田製作所にもプラスに働くとの見方から買いが入ったようだ。記事によると、エムナプラでは同材料について、月間200キロ~300キログラムを出荷し、19年度で5億円の売り上げを目指すという。また、エムナプラは今後5年以内の新規株式公開を目指しているとあることもポジティブ材料視されたようだ。

■瑞光 <6279>  3,220円  +504 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 瑞光<6279>がストップ高。同社は衛生用品の製造機械メーカーだが、中国での紙おむつ需要拡大などを背景に業績は好調に推移。4日取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想は、売上高は285億円(前期比7.9%増)、営業利益は22億2500万円(同7.1%増)、最終利益は16億7000万円(同1.5%増)と増収増益を見込んでいる。更に年間配当も前期実績比5円増配の55円を見込んでいる。これを受けて株価は急速に上値を指向している。なお、19年2月期連結決算は売上高264億2400万円(前の期比19.6%増)、営業利益20億7700万円(同3.1倍)、最終利益16億4500万円(同2.5倍)と高変化を示した。

■リボミック <4591>  696円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 リボミック<4591>がストップ高。4日の取引終了後、大正製薬ホールディングス<4581>傘下の大正製薬とのアプタマー医薬品の創製を目的とした共同研究について、研究成果を共同で特許出願したと発表しており、これが好感された。同共同研究は、14年3月に契約を締結して進めてきたもので、共同研究の結果、得られたアプタマーに変形性関節症の新規治療薬候補となる可能性が示されたことから今回の特許出願に至ったという。出願特許は今後、両社共有で権利化する。同時に同結果については、今後は大正製薬の協力を適宜受けながら、同アプタマーの事業化を進める上で重要なグローバル展開を推進するためのパートナーを選定していくことにしたと発表した。これにより、大正製薬との共同研究契約は満了となる。なお、同件による業績への影響はないとしている。

■中村超硬 <6166>  763円  +80 円 (+11.7%)  本日終値
 中村超硬<6166>が反発。きょう付けの化学工業日報で、「多検体対応の自動フロー合成装置『フローリアクターシステム』による新薬候補物質の受託合成事業を本格的に立ち上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、同事業は約1年前から始められていたが、並行してシステムの改良にも取り組み、従来比倍増の月約1000回の合成を行えるようになったという。また、今期中にもシステムをフル稼働させるとあり、業績への貢献が期待されている。

■エムビーエス <1401>  1,149円  +111 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値
 エムビーエス<1401>が一時ストップ高。4日の取引終了後、特許を出願していた「コンクリートのコーティング構造、および、コンクリート表面のコーティング方法」について特許査定を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同特許は、コンクリートのコーティング構造及びコンクリート表面のコーティング方法に関するもの。塗布された建造物のコンクリート部分の表面を外部から目視で観察可能であるほか、コンクリート部分に割れや変形が生じた際には、該当する部分に位置するマイクロカプセルから漏出した蛍光物質が励起光照射を受けて発光し、破断箇所が示されることから、コンクリート構造物の点検を目視で容易に行うことが可能となるという。なお、同件による19年5月期業績への影響はないとしている。

■C&R <4763>  1,247円  +76 円 (+6.5%)  本日終値
 クリーク・アンド・リバー社 <4763> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。4日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比13.1%減の15.8億円になったものの、続く20年2月期は前期比48.3%増の23.5億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は制作スタジオを活用した映像、ゲーム、Webなどの派遣・請負や医師の紹介事業を強化し、2ケタ増収を見込む。本社移転とグループ拠点集約に伴う一時的費用がなくなることも大幅増益の要因となる。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の15円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■インパクト <6067>  4,620円  +235 円 (+5.4%)  本日終値
 インパクト<6067>は後場上げ幅を拡大。この日正午ごろ、市場環境分析や企業イメージ調査などを手掛けるRJCリサーチ(東京都新宿区)の全株式を4月17日付で取得し、子会社化することで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の株式取得は、RJCリサーチの提供する付加価値の高いサービスとインパクトグループの持つノウハウや経営資源を合わせることで、顧客へのサービスの向上及び両社の更なる発展を目指すのが狙い。取得価額は3億2000万円。なお、業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 フェニックスバイオ <6190>  1,025円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 ADプラズマ <6668>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 ETFSアル <1692>  407円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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