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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アダストリア、レノバ、楽天

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヒトコムHD <4433>  2,048円  +400 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス <4433> がストップ高。4日大引け後、19年8月期上期(18年9月-19年2月)の連結経常利益を従来予想の14.8億円→16.1億円に9.1%上方修正。増益率が1.6%増→10.8%増に拡大し、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。EC・TC支援事業で受託するECサイトの販売実績が好調だったことに加え、経費の効率的な運用が上振れの要因となった。なお、通期の連結経常利益は従来予想の30.1億円(前期は26.7億円)を据え置いた。併せて、持株会社化記念配当を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の17円→18.5円(前期は15円)に増額修正したことも支援材料となった。

■アダストリア <2685>  2,945円  +392 円 (+15.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 アダストリア <2685> が急騰。4日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比35.3%増の73.4億円に伸びて着地。続く20年2月期も前期比36.1%増の100億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は45店舗の新規出店と不採算店舗40店の撤退を計画する。既存店売上高はネット通販が伸び、前期比1.3%増収を見込む。引き続き在庫適正化による値引き販売や廃棄の抑制などを進め、採算改善を目指す。

■レノバ <9519>  1,116円  +127 円 (+12.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 レノバ <9519> が一時ストップ高。4日大引け後、19年3月期(10ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の27億円→34億円に25.9%上方修正したことが買い材料視された。前期業績の上方修正は1月に続き、2回目。徳島バイオマス発電事業で共同スポンサーの一部から受け取る追加的な事業開発報酬が想定を上回ったことが寄与。再生可能エネルギー発電事業で売電収入が順調だったことに加え、営業費用が減少したことも利益を押し上げた。

■かんぽ生命保険 <7181>  2,673円  +240 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 4日に発表した「8.3%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の8.3%にあたる5000万株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月8日から4月12日まで。

■楽天 <4755>  1,060円  +66 円 (+6.6%)  本日終値
 楽天<4755>が3日続伸。米配車サービス大手リフトが先月29日に米ナスダック市場に新規上場し、リフトの発行済み株式数の13%を保有する筆頭株主の楽天に多大な含み益が発生した。足もとの楽天の株価もリフトの株価動向の影響を受けているが、米ウォール・ストリート・ジャーナルは3日に著名投資家のカール・アイカーン氏がIPO前にリフト株を売却していたと報道。これに伴い、リフト株に対する大口投資家の売却懸念が薄らいだとの思惑が浮上し、この日の楽天株には買いが入った様子だ。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,351円  +130 円 (+5.9%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が3日ぶりに反発。同社はきょう、燃料電池を搭載した電動小型低速車両「YG-M FC」の公道実証を18日から石川県輪島市内で行うと発表。「YG-M FC」は、同サイズの電動小型低速車に比べて、航続距離が長いことや燃料充填時間が短いことが特長。この取り組みは、燃料電池車と水素ステーションの普及・設置を推進している政府の水素基本戦略に沿うもので、温室効果ガスの削減やラストマイル交通の次世代化といった社会課題解決に寄与するとしている。

■ラウンドワン <4680>  1,464円  +75 円 (+5.4%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が反発。4日の取引終了後に発表した3月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比5.4%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。3月度は、前月に引き続きアミューズメントが好調だった。なお、前年に比べて休日が1日多いことや、週末に雨の日が多かったことを勘案すると、実質では同2%増程度としている。

■ロゼッタ <6182>  3,560円  +160 円 (+4.7%)  本日終値
 ロゼッタ<6182>が上場来高値を更新した。前日は、ここまで人気を博したALBERT<3906>をはじめ人工知能(AI)関連株が利益確定売りで値を下げるものが目立った。しかし、その一角である同社株は底堅さを発揮して15円安で踏みとどまり、きょう改めて買い直されている。「高精度AI翻訳機『T-4OO』の受注が急増傾向にあり、これを手掛かり材料に継続的な買いが流入している」(国内中堅証券)状況にある。株価は2016年5月につけた3290円を3月下旬に上抜き、3年ぶりに青空圏に突入。株式需給面で戻り売り圧力から解放されている点も強みとなっている。

■ハーモニック <6324>  4,675円  +140 円 (+3.1%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が6連騰し年初来高値を更新。資産運用世界大手の米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントがこの日の午前中、財務省に大量保有報告書を提出し、キャピタル・リサーチと共同保有者のハーモニック株保有割合が5.23%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑からの買いが入った。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は3月29日。

■任天堂 <7974>  33,210円  +760 円 (+2.3%)  本日終値
 任天堂<7974>は5日続伸。この日、「ニンテンドーラボ」サイトを更新し、12日に発売する「ニンテンドーラボVRキット」に「スーパーマリオ オデッセイ」や「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」などのゲームソフトが対応すると発表したことが好材料視された。「ニンテンドーラボVRキット」は、段ボールを組み立てたギミックと「ニンテンドースイッチ」を組み合わせて遊ぶ「ニンテンドーラボ」で、仮想現実(VR)を楽しめるようにしたキット。両作品とも4月26日から対応する予定で、人気ゲームがVR対応となることで、ハード、ソフト両面の売り上げに貢献するとの見方が強まっているようだ。

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