【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、輸出株を中心に買い先行も後場伸び悩む (4月4日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21724.69
高値 21787.60(10:55)
安値 21662.90(09:11)
大引け 21724.95(前日比 +11.74 、+0.05% )
売買高 12億2051万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1147億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら続伸、前場は尻上がりに上昇も後場値を消す展開
2.前日の米国株市場で半導体関連などハイテク株上昇、朝方はこの流れに追随
3.今週に日経平均は500円強上昇していたことで、持ち高調整の売りを誘発
4.業種別で海運、自動車などが買われる一方、内需のディフェンシブ系に売り
5.後場は半導体関連株も上げ幅を縮小し、値下がり銘柄数が値上がりを上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは39ドル高と反発した。米中貿易交渉の合意期待が高まり買いが優勢となった。アップルやインテルなどのハイテク株が上昇し、指数を押し上げた。
東京市場では、前日の米株市場がハイテク株主導で買われたことを受け主力輸出株を中心に上値指向となり、買いが先行した。しかし後半に日経平均株価は伸び悩み、前日終値を下回る場面もあった。
4日の東京市場は、朝方は買い優勢も日経平均の上値が重い展開。利益確定売り圧力が意識されたが、前引けにかけて尻上がりに水準を切り上げる展開となった。米国株市場では半導体関連株の上昇が際立ち、前場はその流れが波及した。しかし、後場に入ると売りが厚くなり、半導体関連に上げ幅を縮小する銘柄が目立ったほか、内需セクターに値を下げるものが多く、つれて日経平均も値を消す展開を強いられた。今週に入って日経平均は500円強の上昇をみせていただけに、機関投資家が買いポジションを軽くする動きがみられた。業種別では海運、自動車、電機など世界景気に敏感なセクターが買われる一方、陸運や医薬品、電力ガスや食料品などディフェンシブ系に軟調なものが目立ち、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回っている。
個別では、キーエンス<6861>が売買代金トップで大きく上昇したほか、トヨタ自動車<7203>、コマツ<6301>もしっかり。太陽誘電<6976>、TDK<6762>も買い優勢だった。レッグス<4286>がストップ高に買われ、安永<7271>、新川<6274>なども値を飛ばした。ヨロズ<7294>、FJネクスト<8935>が大幅高、サノヤスホールディングス<7022>の物色人気も続いている。ジャパンディスプレイ<6740>も上値追い。
半面、ソニー<6758>が軟調、昭和電工<4004>、日立製作所<6501>も値を下げた。武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>などが売り優勢、東海カーボン<5301>も軟調だった。KLab<3656>が大幅安、レンゴー<3941>も売られた。千代田化工建設<6366>、国際石油開発帝石<1605>が下落、ヤクルト本社<2267>、ノーリツ鋼機<7744>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、日産化学 <4021> 、スズキ <7269> 、デンソー <6902> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は塩野義 <4507> 、ファストリ <9983> 、NTTデータ <9613> 、テルモ <4543> 、第一三共 <4568> 。押し下げ効果は約21円。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)ゴム製品、(4)繊維製品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)電気・ガス業、(5)医薬品。
■個別材料株
△ウエストHD <1407> [JQ]
上期経常を54%上方修正。
△エスプール <2471> [東証2]
12-2月期(1Q)経常は25%増益で着地。
△レッグス <4286>
ディズニーキャラクターを使用したスペシャルカフェをプロデュース。
△フェニクスB <6190> [東証M]
高尿酸血症モデル動物に関する特許を取得。
△新川 <6274>
半導体ボンデイング装置需要の回復に期待感。
△テクポイント <6697> [東証M]
中国の車載機器メーカーに自社製品が採用される。
△デンソー <6902>
米集団民事訴訟の和解を好感。
△安永 <7271>
HV向けエンジン部品に強く思惑買い呼び込む。
△ヨロズ <7294>
旧村上ファンド系「レノ」が大株主に登場。
△FJネクスト <8935>
前期経常を最高益に28%上方修正、配当も4円増額。
▼ジョルダン <3710> [JQ]
東証が信用取引に関する臨時措置を実施。
▼三協立山 <5932>
今期最終を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レッグス <4286> 、(2)安永 <7271> 、(3)新川 <6274> 、(4)ヨロズ <7294> 、(5)サノヤスHD <7022> 、(6)マルマエ <6264> 、(7)FJネクスト <8935> 、(8)Jディスプレ <6740> 、(9)TOWA <6315> 、(10)エムアップ <3661> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)平和堂 <8276> 、(3)双信電機 <6938> 、(4)KLab <3656> 、(5)鎌倉新書 <6184> 、(6)ITメディア <2148> 、(7)ツバキナカ <6464> 、(8)九電工 <1959> 、(9)ソルクシーズ <4284> 、(10)レンゴー <3941> 。
【大引け】
日経平均は前日比11.74円(0.05%)高の2万1724.95円。TOPIXは前日比1.72(0.11%)安の1620.05。出来高は概算で12億2051万株。東証1部の値上がり銘柄数は873、値下がり銘柄数は1158となった。日経ジャスダック平均は3442.48円(7.28円高)。
[2019年4月4日]
株探ニュース