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【市況】東京株式(大引け)=451円高、出来高急増で切り返し値上がり銘柄2000超

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京株式市場は大きく買いが先行し、日経平均は前後場を通じてじりじりと水準を切り上げる展開。引け際伸び悩んだものの450円を超える上昇となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比451円28銭高の2万1428円39銭と急反騰。東証1部の売買高概算は17億4104万株、売買代金概算は3兆2338億8000万円。値上がり銘柄数は2001、対して値下がり銘柄数は116、変わらずは23銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の米国株市場でNYダウが不安定な動きながら大引けはプラス圏で着地したことや、為替がドル高・円安方向に振れたことも手伝って、リスクオフの巻き戻しの動きとなった。世界景気減速に対する警戒感はくすぶるものの、新たな売り材料はなく先物主導で買い戻される展開となった。3月期末の権利付き最終売買日で配当や株主優待の権利取り狙いの買いが全体を押し上げた。また機関投資家の配当再投資に絡む先物買いを見込み、短期筋の先回り買いやショートカバーが裁定買いを通じて現物株の上昇に寄与した。前日とは地合いが一変、電鉄や倉庫、建設株など内需株を中心に広範囲に資金が流入し全面高商状。値上がり銘柄数は2000強に達し東証1部全体の94%を占めた。また、売買代金は3兆2000億円台と大きく膨らみ、昨年12月21日以来約3カ月ぶりの高水準。

 個別では、任天堂<7974>が断トツの売買代金で大幅高、キーエンス<6861>も高い。前日まで2日連続ストップ安のエーザイ<4523>も反発。武田薬品工業<4502>、オリエンタルランド<4661>が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も買いが優勢だった。enish<3667>がストップ高、マネーパートナーズグループ<8732>も活況高。日本電波工業<6779>、小森コーポレーション<6349>も大きく買われた。サイバーエージェント<4751>も物色人気。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ZOZO<3092>も売りに押された。あおぞら銀行<8304>も軟調。ディー・エル・イー<3686>が利食われ、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>も大幅安。インターネットイニシアティブ<3774>、レーザーテック<6920>なども下落した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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