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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「調整、彼岸底を示唆」

株式評論家 富田隆弥

◆世界同時株高を牽引してきた NYダウが25日移動平均線を割り込んできた。NYダウは「イイとこ取り」で12月下旬から一本調子の上昇を続けてきただけに少し調整してもおかしくなく、日本株は「彼岸底」を意識することになりそうだ。

◆FRB(連邦準備制度理事会)のハト派転換を機に米国株は年初から上昇に転じ、米中通商交渉の進展と合意を織り込むように、また中国「全人代」の景気刺激策や米国景気の「年後半回復」を先取りするように上昇を続けてきた。だが、NYダウは2月25日に2万6241ドルで頭打ち、3月4日に下値抵抗線(2万5900ドル近辺)を割り、7日は200ドル安の2万5473ドルと4日続落し、25日移動平均線(2万5600ドル近辺)を割り込む。チャートは節目の2万6000ドル台で頭打ち、2ヵ月続いた上昇基調を終えて調整入りを示唆する。

日経平均株価は8日に2万1100円台へ4日続落(8日10時現在)。日足チャートは3月4日に200日移動平均線(2万2022円)の手前で頭打ち、「宵の明星」から下げに転じ、25日移動平均線(2万1230円近辺)と12月26日安値から引く下値抵抗線に差し掛かった。2ヵ月という戻り期間が今回も当てはまった格好だ。75日移動平均線が2万1087円処に控えており、下値の節として一旦下げ止まる可能性はあるものの、日本株は「NY次第」でもある。

◆また、8日のメジャーSQ(清算値2万21348円)を通過し、日経平均先物は年初から8週続いた買い戻し(ショートカバー)が一巡した可能性があるほか、3月中旬は国内機関投資家の益出し売りや申告納税のための売却が出やすいところでもある。マーケットの次の焦点は27日頃に予定される「米中首脳会談」になるが、日米とも当面は利益確定売りが出やすく、日本株は「彼岸底」をイメージしておくべきだろう。下値メドとしては半値押しの2万404円(12月安値1万8948円→3月4日高値2万1860円の上昇幅に対する計算値)や2月8日安値2万315円を意識する。

(3月8日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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