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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):みずほFG、ライトアップ、メドレックス

みずほFG <日足> 「株探」多機能チャートより
■みずほFG <8411>  170.1円  -2.4 円 (-1.4%)  本日終値
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が4日続落。同社は6日の取引終了後、固定資産の減損処理などで約6800億円の損失を計上することで、19年3月期の純利益を従来予想の5700億円から800億円(前期比86%減)に下方修正することを発表している。これを受け、ドイツ証券では目標株価を215円から200円にやや引き下げた。レーティングは「ホールド」を継続した。同証券では、今回の業績見直しに対して、「来年度からの新中計(中期経営計画)を前に過去からの負の遺産を可能な限り処理するもの」と指摘。特に新システムに万全を期すために、将来負担の9割以上を一気に処理し、新中計での収益増を目指していると推測している。これは、同社が株式売却により最終利益を引き上げていることへの負担を軽減させることになる。株式売却益への依存度低下は健全な施策とみている。

■神田通信機 <1992>  2,598円  +500 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 神田通信機<1992>がストップ高。竹中工務店(大阪市中央区)は7日、神田通機と共同で、音声・文字識AI制御システム「ツイートREMO」を開発したことを発表しており、これが株価の刺激となったようだ。同システムは、スマートスピーカーやスマートフォンを介した音声・文字をAIが認識・解析することで、体の不自由な人でも空調や照明などの設備機器を操作することを可能にしている。

■ライトアップ <6580>  2,649円  +437 円 (+19.8%)  本日終値
 ライトアップ<6580>は8連騰。同社は8日、サイバーエージェント<4751>のグループ会社で日本最大級のクラウドファンディング(CF)「Makuake(マクアケ)」を運営する「マクアケ(東京・渋谷)」と業務提携を実施したことを発表。同社は中小企業向けに公的支援制度の活用支援事業を行っており、今回の提携により、両社間で公的支援を受けたい中小企業を紹介し合ったり、Makuakeを通じてCFを行った中小企業が政府や自治体から支援金を受けやすくしたりする。

■アルチザネットワークス <6778>  1,204円  +145 円 (+13.7%)  本日終値
 7日に決算を発表。「11-1月期(2Q)経常は赤字縮小」が好感された。
 アルチザネットワークス <6778> [東証2] が3月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年7月期第2四半期累計(18年8月-19年1月)の連結経常損益は3.9億円の赤字(前年同期は2億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒アルチザネットワークスの詳しい業績推移表を見る

■Eストアー <4304>  867円  +30 円 (+3.6%)  本日終値
 7日、Eストアー <4304> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の8.14%にあたる42万株(金額で3億5154万円)を上限に、3月8日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■鳥羽洋行 <7472>  2,840円  +68 円 (+2.5%)  本日終値
 鳥羽洋行 <7472> [JQ]が3日ぶりに反発。7日大引け後、19年3月期の期末一括配当を従来計画の110円→120円(前期は110円)に増額修正したことが買い材料視された。配当性向35%以上とする基本方針や足もとの業績動向などを踏まえ、株主への利益還元を増やす。前日終値ベースの期末配当利回りは4.33%に上昇しており、26日の配当権利日を前に配当取りを狙う買いなどが向かった。

■メドレックス <4586>  499円  +6 円 (+1.2%)  本日終値
 メドレックス<4586>が3日ぶり反発。同社は皮膚を通じ薬効成分を浸透させる経皮吸収型製剤技術に強みを持つ創薬ベンチャー。7日取引終了後、3月29日から4月3日までの日程で行われる米国癌学会年次総会で、東京医科歯科大学らと共同で実施した研究成果「皮膚扁平上皮がんに対するmiR-634軟膏の経皮局所投与による治療可能性」が発表されることになったと開示、これが株価を強く刺激する格好となった。

■アイモバイル <6535>  818円  -97 円 (-10.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 アイモバイル<6535>は大幅反落。同社は7日の取引終了後、19年7月期の連結業績予想について、売上高を190億7300万円から200億100万円(前期比11.2%増)へ、営業利益を18億200万円から30億円(同41.6%増)へ、純利益を12億700万円から17億9500万円(同54.1%増)へ上方修正した。ただ、2月中旬以降、株価が急ピッチな上昇を続けていただけに、きょうは材料出尽くし感からの利益確定売りが優勢となったようだ。総務省通達に伴うふるさと納税の認知度上昇による市場の拡大に加えて、テレビCM放映などの広告効果で、ふるさと納税事業「ふるなび」を中心に業績が好調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(18年8月~19年1月)決算は、売上高123億4400万円(前年同期比34.6%増)、営業利益22億7400万円(同81.5%増)、純利益12億2600万円(同49.0%増)だった。

■日本ビューホテル <6097>  1,095円  -76 円 (-6.5%)  本日終値
 日本ビューホテル<6097>は大幅反落。同社は7日取引終了後、19年4月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を220億円から214億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を8億円から6億円(同2.8%減)へ、最終損益を3億円の黒字から15億円の赤字(前期2億9700万円の黒字)へ修正した。最終赤字転落の要因としては、連結子会社が運営する那須郡那須町の遊園地も園内施設の老朽化が進んでおり、保有する固定資産に関して17億2700万円を減損損失として特別損失に計上したことが響く。また、ホテル事業では宴会・婚礼部門において婚礼集客の鈍化が続いていることも業績悪化要因となっている。

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