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【市況】明日の株式相場見通し=円安・ドル高進行一服に警戒感、利益確定売りで軟調推移

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が終値で心理的フシ目の2万1500円台に乗せたことや、このところの円安・ドル高進行に一服感が出ていることを受けて、利益確定売り先行で軟調な推移となりそうだ。また、2日目を迎える米朝首脳会談に関連して、想定外の内容が表面化すれば波乱展開となる可能性もある。

 市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ見送り観測や、中国・上海総合指数の堅調推移などアジア株式相場の上昇を背景に堅調な推移となった。業種別では、医薬品、建設、不動産、小売りなど内需系の銘柄に買いが集まった。ただ、ファーストリテイリング<9983>1銘柄で日経平均への寄与が約50円で上昇分の約半分を占めた」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で、日経平均は約2カ月半ぶりの高値水準に浮上した。FRBの利上げ見送り姿勢が確認され、リスクを取る動きが強まった。日経平均株価終値は、前日比107円12銭高の2万1556円51銭と反発した。

 日程面では、イベント・PRや店頭販売などの総合プロモーション事業を展開するフロンティアインターナショナル<7050>、スマレジなどのアプリの開発および販売、その他周辺機器の販売を手掛けるスマレジ <4431>の両銘柄が東証マザーズ市場に新規上場する。

 このほかに、1月の鉱工業生産指数、1月の新設住宅着工戸数に注目。海外では、米10~12月期のGDP速報値、印10~12月期GDP、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米下院で議会証言、中国2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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